第2回システム工学リーダーズセミナー2014を開催しました

2014.10.24

10月16日(木)、今年度最後のシステム工学リーダーズセミナーを行いました。

知的財産の創造・保護・活用は企業活動の中でも特に重要です。この知的財産を他社の模倣から守り、活用、管理する役割を持つ部署が知的財産部門です。

この度、講師としてお招きしたのは、株式会社サタケ 法務・知的財産本部 知的財産部 課長 藤原 孝浩 氏です。藤原様は、近畿大学工学部 経営工学科(現・情報学科)のご出身です。

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講演のテーマは「知っておきたい知的財産権の基礎」。会場となったマルチメディア講義室には、知財業務の第一線で活躍されている藤原様の講演を聴講しようと、リーダーシップの獲得を目指している大学院生や大学院進学を考えている学部生が集まりました。

研究活動で生まれるアイデアや技術(知的財産)を財産として有効に活用するには、知的財産制度の仕組みを正しく理解する必要があります。

講演では、どのような発明が特許になるのか(特許権の成立要件)といった基礎知識や、意匠の類否判断が争われた事件の紹介など、具体的事例を交えながら、知的財産制度について分かり易く解説していただきました。

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講演の後半は、社会で成功する秘訣についてアドバイスをいただきました。成功者は、「人間的成長を求め続ける」、「失敗も成功につなげる」、「出来る方法を考える」という特徴があり、他方、失敗者は、「現状に逃げる」、「失敗を恐れて何もしない」、「出来ない理由が先にでる」という特徴があるそうです。

"社会人になるという意識を持ち、日々の努力を惜しまないこと"、そして"失敗を恐れず挑戦することが大事である"と、聴講した学生たちにエールをいただきました。

質疑応答では、"日本で取得した特許権に基づいて、他国での行為を権利侵害として追求できるのか"、"サタケにおいて特許権侵害訴訟に発展したケースはあったか"など、学生や工学部教員から踏み込んだ質問も飛び出し、講演終了時刻になるまで質疑応答が続きました。

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藤原様のお話に、多くの学生が刺激を受け、知財に関心をもったようです。

藤原様、貴重なご講演、ありがとうございました。