養蜂プロジェクト第2弾!いよいよハチミツを・・・その1

2014.08.04

近畿大学工学部では、今年度より「養蜂プロジェクト」が始まっていますが、ご存知でしょうか?
(ご存知ない方、プロジェクトの概要はこちらをご覧ください。)

6月に設置した巣箱がどうなっているのか...いよいよハチミツが採れるかもしれない!
と聞きつけ、7月中旬のある朝7:00、学内某所に設置している巣箱を訪ねました。

現地には、当プロジェクトの中心である化学生命工学科 生物機能工学研究室の山本 和彦先生を始めとする教員、学生と、プロジェクトにご協力いただいている「塚本蜂場」の塚本さん親子の姿がありました。

ぶんぶんと蜂が飛び交っている中、まず登場したのが、この「薫煙器」です。

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これは中に、麻袋の切れ端を入れて火を点け、アコーディオン部分をパフパフと押すと煙が出る仕組みで、巣箱に煙を吹きかけ、蜂たちを一時避難させるのに使います。

顔を守る防護帽はお借りしていたものの、驚くほど蜂たちは大人しく、襲ってくるようなことはありません。
「蜂も刺すときは命がけじゃけん簡単には刺さんし、うちの蜂は穏やかな性格の蜂同士をかけあわせとるけん、特に大人しいんよ。」と塚本さん。

オスは針を持っていないと聞いて皆で手に乗せてみました。
確かにお尻に針はありません。

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さて、いよいよ、ハチミツが今日採れるのかどうかを確認・・・

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<卵や蜜が詰まっている巣箱>  <何も詰まっていない巣箱>

...残念ながら、梅雨時の連日の雨の影響で、巣箱の蜂たちは貯めていたハチミツを自分たちの飢えを凌ぐために食べてしまったようです。思った程、ハチミツが貯まっておらず(一時はもっと貯まっていたそうなのですが、減っており)、今回の採取は断念せざるを得ませんでした。

中には、卵やハチの子が詰まっている木枠もありましたが(ハチの子を食べるという初体験もさせていただきました!)、あまりに蜂がお腹を空かせていたためか、木枠自体が食べられてボロボロになっているものもありました。

そこで、注がれたのが、この液体。

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ハチミツに果糖を混ぜたもので、蜂に対する「エサ」として与えます。
この「エサ」を注いだ瞬間から、蜂たちが集まってきました。

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< 並んで、こぼれたハチミツを舐める蜂たち>

巣箱の木枠1枚分の卵が孵って、育ち、成虫として出ていくまでには、なんとハチミツが1キロもいるとのこと。

蜂が従来、自分たちの食べ物として一生懸命生成しているものを、人間が分けてもらっているのだなと改めて感じました。

この後行った、塚本蜂場さんが持って来られた巣箱を使ってのハチミツ採取の様子は次回お届け!お楽しみに!!