バルクmRNA輸送体の中心的な因子UAP56とURH49の両末端部位はそれぞれ独自の複合体形成に必要である
2024.04.11
- 研究報告
アグリ技術革新研究所所員の増田誠司教授らは、真核細胞における主要なmRNA輸送体TREX複合体とAREX複合体のうち、それらの中心となる因子UAP56とURH49のN末端とC末端がそれぞ
れの複合体形成に必要な領域であることを明らかにしました。
研究グループは、AREX複合体の主要構成因子URH49とTREX複合体の主要構成因子UAP56は、アミノ酸配列が類似しているにも関わらず、形成する複合体が異なります。そこで、URH49とUAP56のN末端及びC末端領域がそれぞれの複合体形成に必要であるかについて解析を行い、欠失変異体を用いて複合体の形成能力を比較した結果、URH49はC末端が、またUAP56は両末端とも複合体形成に必要であることを明らかにしました。また、それぞれの複合体形成が、mRNA輸送に必要であることも示しました。
この研究は近畿大学、京都大学、藤田医科大学、国立がん研究センターとの共同研究の成果です。
研究概要
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