常識に対する挑戦
情報解析によってネオニコチノイド系殺虫剤の新しい毒性発現機構を解明
2023.02.14
- 研究報告
ネオニコチノイド系殺虫剤はニコチン性アセチルコリン受容体に選択的に作用し、殺虫効果を発揮することは知られていますが、受容体を構成するサブユニットの組み合わせがどのように活性に影響するのか不明でした。
今回、アグリ技術革新研究所所長の松田一彦教授らは 2020 年に発見した昆虫のニコチン性アセチルコリン受容体の再構 築技術(米国科学アカデミー紀要で発表)を駆使して、筑波大学、東北大学、国立遺伝学研究所、ロンドン大学、AI 企業 SyntheticGestalt 社と共同で、この未解明問題に挑み、α2 サブユニットがネオニコチノイドの活性を抑制すること、そしてその抑制によってショウジョウバエのネオニコチノイド感受性が向上することをはじめて明らかにしました。
研究概要
