細胞内ピリミジン合成と核内RNA代謝との新たな関連を発見
2022.12.01
- 研究報告
アグリ技術革新研究所所員の増田誠司教授らは、ヒト細胞内において核酸の一種であるピリミジンの合成酵素(DHODH)を阻害することで、新たな核内RNA代謝変化が生じることを明らかにしました。DHODHはミトコンドリア内にあり、その阻害剤はこれまで感染症治療薬や免疫抑制剤として臨床使用されているほか、近年ではCovid‐19の治療薬としても治験が行われています。本成果は、複雑な核内RNA代謝機構の解明に向けて新たな知見を与えるとともに、DHODH阻害剤による薬理作用の解明にもつながることが期待されます。