進学・内定者インタビュー

今の進路に進もうと思ったきっかけ

宮原
まずは皆さんの進路先と、志望した理由を教えてください。
松永
私は大和ハウス工業の住宅設計職につきます。住宅設計の演習で、家作りの面白さにめざめたのがきっかけ。一般をターゲットにする大規模建築とはまた違って、“そこに住む人”に向き合って設計を追究できるのが魅力だと思いました。
田中
VUILDという一級建築士事務所で、デザインファブリケーターとして働きます。2017年創業のベンチャーなのですが、デジタルテクノロジーを駆使した建築木材製品の加工に強みがあり、そのデザインから施工までを担います。
竹口
鹿島建設の施工管理職です。3年次に建築施工の講義を受け、間近で建物が築かれていく過程を目にできるやりがいに惹かれました。お会いした鹿島建設の社員の皆さんが、真面目でひたむきな印象を受けたのも決め手の一つです。
西中
私は近畿大学の大学院に進学します。きっかけは、4年次のゼミで院生と一緒に構造実験を行ったこと。自分たちと院生では、筋道の立て方や考え方に歴然とした差があると痛感して、自分もあと2年しっかり勉強したいと考えました。
美好
私は国土交通省の近畿地方整備局に入職予定です。国家的な大規模建造物の、企画から維持管理まで行う営繕職として働きます。
宮原
“企画”とは具体的に何を指すのですか?
美好
たとえば県庁庁舎や裁判所の立て替え、平城宮跡の復元などの国家プロジェクトにおいて、基本構想・計画の策定から関わるということです。
宮原
なるほど。今の進路をとくに決定付けたものはありますか?
美好
私はゼミで、“歴史的建造物を守りながら刷新していく”という趣旨のプロジェクトやイベントを行う先生のもとで学んでおり、ここで身につけた保存・活用の知識を生かし、国家レベルの仕事に取り組みたいと考えました。
西中
私もゼミ活動が大きいですね。構造実験ではじめて実験棟を訪れた時は、“こんな恵まれた環境で勉強していけるのか!”と驚いたものです。
宮原
近畿大学建築学部の大型実験棟は有名ですからね。今はどんな実験を?
西中
コンクリートの腐食についての実験です。コンクリートは、何十年もかけて中の鉄筋が錆びてボロボロになり劣化していくのですが、そこに電気を通して強制的に劣化させ、どれだけの力に耐えられるか強度を検討します。梁がたわんで亀裂が入っていくのですが…モノを壊す体験はなかなかできないので、夢中になりました。教科書の写真で見るのと、音や振動など肌で感じるのは、全く違いましたね。
竹口
私は進路に悩んでいた時、建築施工の講義ではじめて施工管理の仕事を詳しく知って、心を掴まれました。大手ゼネコン社員の講師の方が、作業現場の様子を動画や写真を交えて教えてくださったのも、興味が深まったきっかけです。

助けになった、近畿大学の取り組みやキャリアサポート

宮原
就職活動を進める上で、大学の支援や取り組みで役立ったものは?
松永
キャリアセンターで面接の指導をしてもらい、客観的に自分の課題を教えてもらえたのはとても助けになりました。それとOB・OG訪問制度があり、大和ハウスの先輩とお話する機会をもらえたことが大きかったです。
宮原
どういうお話が聞けたんですか?
松永
どんな人が働いていて、どんな雰囲気なのか?まずはどんな業務から始めるのか?などです。いずれはまち全体を設計する建築家が目標なので、そういうキャリアを持つ先輩はいますか?といったこともお聞きでき、働くイメージが持てました。
竹口
キャリアセンターは私もお世話になりました。エントリーシートの書き方も一から教えてもらったのですが、就職活動中も「よく書けているね」と褒めていただくことが多かったです。進路の悩みにも、何度も耳を傾けてくれました。
田中
私が就業予定のVUILDは、インターン生は募集していなかったのですが、「働かせてください!」と飛び込みました(笑)。大学校舎の設計も手がけ、たとえば3次元で特殊なウェーブの形状をどう作り出すか追究する気概に満ちた設計集団なんです。実際に職場を訪問させていただき、大学の研究室のような熱量ある職場の雰囲気にとても惹かれたのが入社の決め手になったと思います。
宮原
自分で探して行動したということですね。素晴らしい!
竹口
私は、建築学部自治会という公認団体に所属していて、建築学部生に有益となるイベントや企画を運営していました。たとえば1年生向けに、模型作りに必須のカッターの使い方をレクチャーする企画など。チームで協力して一つのことを成し遂げる経験は、社会で必要な色々な力を得られ、面接でも好反応でした。
田中
建築を題材にした映画の鑑賞会は、私も観に行きました。面白かったです!他にもKENKENという建築研究会があります。実は私が建材や素材に興味を持ち始めたのは、そこが主催する「土で建材を作るプロジェクト」への参加がきっかけでした。
宮原
建築学部には、飛び込めば学びを得られる場がたくさんあります。強制されるのではなく、自分で掴んで選べるのが良いところですね。
松永
実務経験豊富な先生が多いのも魅力です。私も元ハウスメーカー勤務の先生に、「この間取りってどうですか?」と設計案を見てもらったことが。“どんな人が住むのか”考えを巡らせるプロセスが面白く、住宅設計に進む決心がつきましたね。
美好
私は近畿大学が開講している公務員講座を活用しました。公務員講座はオンデマンドで、自分のパソコンで好きな時間に好きなタイミングで受講できます。うまく時間を使って、1日に1~2時間集中して勉強しました。また、国家公務員、地方公務員など希望する職種ごとに説明会があり、情報提供や試験対策について専門特化したアドバイスをもらえることがとてもありがたかったです。

将来、どんな自分をめざしたいか

宮原
では最後の質問です。将来は、どんな人材へ成長したいですか?
松永
住宅は、人が一番長く過ごす場所。だからこそ温かくて、毎日帰りたくなる家作りができる設計士になりたいです。「松永さんなら任せられる」と信頼を寄せられる知識や提案力を備える人材をめざし、一級建築士の資格も取りたいですね。
田中
私はVUILDの先進的な木材加工機にとても興味があり、会社の門を叩きました。建築設計だけでなく、家具などの木製品やソフトウェア開発まで、建築業界の未来にも大きく影響するようなチャレンジングな事業を展開しています。多彩なフィールドがあるこの場所で、人が思い描くものを形にできる人になりたいです。
西中
私は、ある課題や目標に対して、解決手段を考えたりデータを検証したり、没頭して解を導いていく時間が好きなのだと思います。今の目標は、大学の研究職や公務員の技術職などまだ漠然としている段階。でもどんな仕事をする上でも、主体性だけは忘れずにいたいです。ただ作業する人ではなく、自分で課題を見つけて計画を立て、豊富なアイデアを提案する。そんな人材をめざし、専門知識を深めたいです。
美好
今この業界では、公共建築物やインフラの老朽化が問題となり、いかに長寿命化させ有効活用していくかが課題となっています。スクラップ&ビルドで、50年スパンで建てては取り壊してということを繰り返すのではなく、100年もその先も、ずっと残り続けるような建築物をつくっていくのが目標です。
竹口
社会人から見れば幼い考えかもしれませんが、昔からずっと思っていたのは、“仕事を楽しみたい”ということ。施工管理の仕事は決して甘くないですが、だからこそ挑戦しがいもあります。どんな仕事でも自分らしく、全力で楽しく取り組みます!
宮原
はい、最高の締めだと思います(笑)。仕事をしていると本当にいろいろあります。みんな道はそれぞれだし、理想の将来像も一人ひとり違います。でも、自分自身の心に正直になって、楽しいと思える働き方をしてもらいたいと思います。

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