このページの本文へ移動します。

カリキュラム

本学遺伝カウンセラー養成課程は、理工学部生命科学科を母体として大学院総合理工学研究科に設立されました。生命科学系の養成課程でありますが、その特徴を生かして文科系の学生も受け入れて、生物系の知識や医学の基礎知識を習得できるよう学部の医学系講義も受講できるようにしています。本課程で最新の遺伝医学の知識習得や、医療関連科目の充実を図っています。加えて、専門的なカウンセリング技術習得をはじめ、倫理的・社会的・法的課題にも対応できる能力を習得するための文系科目も充実させ、さらには医療チームの一員としての態度習得に欠かせない病院実習を必須としたカリキュラムを設定しています。普通、このように一課程内に理系科目・文系科目というまったく違う概念があると、混乱が生じ、それぞれの概念は頭の中にスムーズに入っていきません。ところが、本遺伝カウンセラー養成課程では、遺伝カウンセラーに求められる能力の涵養に向けて、これらすべての知識・技術が集約され、体系化されていくよう工夫を凝らしたカリキュラムを組んでいます。

時期 科目 時間 回数 単位
1年次前期 人類遺伝学特論I(講義) 30 15 2
人類遺伝学特論II(講義) 30 15 2
カウンセリング特論(講義) 15 8 1
遺伝サービス情報学(演習) 30 15 1
医療特論(講義) 15 8 1
遺伝医療と社会(講義) 15 8 1
遺伝医療と倫理I(講義) 15 8 1
臨床腫瘍学I(講義) 30 15 2
1年次後期 遺伝カウンセリングI(講義) 15 8 1
遺伝カウンセリングII(演習) 60 15 2
遺伝医療と倫理II(演習) 30 15 1
人類遺伝学演習(演習) 60 15 2
臨床遺伝学I(講義) 15 8 1
臨床遺伝学II(演習) 30 15 1
遺伝医学特論(講義) 30 15 2
臨床腫瘍学II(講義) 30 15 2
1、2年次通期 遺伝カウンセリング演習(京都大学との合同カンファレンス含む) 120 4
遺伝カウンセリング実習 180 6
生物・環境化学特別研究 12
1、2年次選択 分子神経生物学特論 30 15 2
タンパク質科学特論 30 15 2
病理学特論 30 15 2
免疫分子機能特論 30 15 2
行動内分泌学特論 30 15 2
ゲノム情報神経学特論 30 15 2
計算生命科学特論 30 15 2
発生生物学特論 30 15 2
分子遺伝学特論 30 15 2

※講義の開講は年度によって変更することがあります。

カリキュラム運営

養成課程の教育スタッフは、臨床遺伝専門医や臨床心理士の有資格者を含め、遺伝学から生命倫理学の専門家まで多彩な人材で構成されています。実習病院は近畿大学病院・近畿大学奈良病院・大阪母子医療センター・兵庫医科大学病院・大阪医科大学附属病院・兵庫県立がんセンターなど関西屈指の医療機関です。また京都大学との合同プロジェクトから、京都大学大学院 医学研究科社会健康医学系専攻 専門職学院課程と単位互換制度があり、同大学院の講義を受講できますし、京都大学で隔週に開催される合同カンファレンスに参加することができます。

京都大学
履修科目 回数 単位 履修年次
遺伝医療と倫理・社会 15 2 1年
基礎人類遺伝学 16 2 1年
臨床遺伝学・遺伝カウンセリング 23 3 1年
遺伝カウンセリング演習1(合同カンファレンス) 15 2 1、2年