【化学生命工学科】令和8年度「近大ゼミ」で地域課題解決策の提案発表会を開催しました
2026.08.26
- 研究 教育
- 化学生命
近畿大学では、建学の精神と教育の目的への理解を深め、自主性や主体性、大学における学修や研究に必要な基本的な方法を体得するための導入教育として、1年生の前期に必修総合科目「近大ゼミ」を開講しています。
工学部化学生命工学科では、昨年度から東広島市のご協力のもと、「東広島市の行政課題解決策の提案」をテーマとした実践型の講義を取り入れています。その集大成となる最終成果発表会を、2026年7月31日(金)に東広島芸術文化ホールくらら内の小ホールで開催しました。

今年度は12グループに分かれ、東広島市が策定している「第五次東広島市総合計画 後期基本計画」に示された課題の中から、自分たちで取り組みたいテーマを選択し、約3か月の間グループ内で解決策について議論しました。
今年度の1年生が取り組んだ課題は、次のように多岐にわたります。
・利便性の高い拠点地区の形成
・学生をはじめとする多様な人材の活躍
・魅力ある中心市街地空間の創出
・東広島市ならではの特色のある観光資源の活用
・豊かな自然と調和したまちづくり
・安全・安心で良好な都市環境の形成
選んだテーマについて、各グループはインターネット等で情報収集するだけでなく、実地調査や学内アンケートを行ったり、東広島市の担当課に実情を問い合わせたりするなど、独自のアプローチで構想を練り上げ、その成果を学内発表会で発表しました。どのグループもよく連携のとれた甲乙つけがたいプレゼンテーションを披露してくれましたが、その中で特に教員評価の高かった6グループが最終成果発表会でプレゼンテーションを行いました。大学内の教室とは違う荘厳な雰囲気に気圧されることなく、堂々と発表する学生たちの姿が印象的でした。

発表会の運営には、化学生命工学会員の先輩学生に参画してもらいました。なかには昨年度の「近大ゼミ」を受講した2年生もおり、先輩学生からの厳しい質問が飛び交う一幕もありました。同級生からも多数の質問があり、学生間で活発な議論が繰り広げられました。
さらに、発表会には東広島市の方にもお越しいただきました。各グループの発表後には、講評やアイデアのブラッシュアップにつながるヒントをいただき、学生たちにとって大きな学びと自信につながる機会となりました。
発表会の最後には、学生間の投票による「優秀発表賞」と化学生命工学会員が選んだ「化学生命工学会賞」の表彰を行いました。教員や同級生だけでなく、同じ学科の先輩から評価されることは、普段の授業ではなかなか経験できない貴重な機会となりました。

4月に入学した当初は、ほとんど面識のなかった学生同士でしたが、授業以外でも自主的に集まって情報収集や資料作成、発表練習に取り組み、各グループが自由な発想・手法で提案をしてくれました。実現性の高い提案もあれば、学生ならではの視点やアイデアもあり、学生の多様な可能性を感じることができました。また、今年度は生成AIを活用した発表資料を使っていたグループが多くあり、最先端のツールを積極的に取り入れる姿も印象的でした。
これからの大学生活でも、「近大ゼミ」で得た学びにさらなる磨きをかけて、4年後の卒業研究発表につなげて欲しいと思います。
最後になりましたが、東広島市の皆様には多大なるご協力を賜りました。厚く御礼申し上げます。