授業紹介:総合科目「教養特殊講義B」において広島大学臨海実験所にて 海洋生物学実習実施
2026.06.22
- 研究 教育
2026年6月13日〜14日の1泊2日で、尾道市向島にある広島大学臨海実験所にて「海洋生物学実習」を行いました。昨年に引き続き、天気に恵まれた中での実習となりました。本実習は例年実施しているもので、工学部の全学科の学生を対象としています。座学だけでなく、実験やフィールドワークを通じて生物や環境について深く学ぶことができます。実習にあたっては、工学部の教員だけでなく、臨海実験所の田川先生、有本先生にも温かく丁寧なご指導をいただきました。
初日は、臨海実験所の周辺で磯歩きを行い、海産生物の採集を行いました。学生たちは、海岸の岩場や浅瀬に生息しているウニやタコ、カニ、エビのほか、見たこともないような生物たちとの出会いに、驚きと感動の連続だったようです。採集した生物は実験所に持ち帰り、図鑑やインターネットを使って、形や特徴から皆で協力して分類を行いました。近年はスマートフォンの画像から生物を特定することもできますが、海洋生物は形や大きさが一様ではないため、学生たちは悪戦苦闘しながらも熱心に観察を続けていました。

2日目は、カタユウレイボヤの解剖と受精の実験を行いました。ホヤは東北地方で食用として知られ、「ホヤ貝」とも呼ばれることがありますが、実は貝の仲間ではなく、私たち哺乳類に近い脊索動物(せきさくどうぶつ)であると説明を受けました。ほとんどの学生が初めて見る生物に戸惑いながらも、興味深そうにホヤの解剖と初期発生の様子を観察していました。受精開始からわずか30〜40分で受精卵が2個に卵割する様子を見逃さないよう、真剣に顕微鏡を覗き込む姿が印象的でした。その後も卵割は4細胞、8細胞と進み、昼食後に再度観察すると、さらに発生が進んだ様子を熱心に記録していました。受精の実験は全員が初めての経験であり、わずか数時間で劇的に変化していく生命の営みに大変驚いていました。

学生たちにとって、この2日間の実習は非常に貴重な経験であり、大きな学びとなったようです。