【学生受賞】「日本オペレーションズ・リサーチ学会中国・四国地区SSOR」で大学院生がダブル受賞
2025.12.10
- 研究 教育
- 情報
2025年11月29日(土)~30日(日)に開催された「日本オペレーションズ・リサーチ学会中国・四国地区SSOR」において、近畿大学大学院システム工学研究科の学生、赤松澪さんが論文賞と発表賞をダブル受賞しました。
赤松 澪 さん
兵庫県立三田祥雲館高校 出身
システム工学研究科情報コース 1年生
所 属:企業情報システム研究室(谷﨑 隆士 教授)
受賞内容:日本オペレーションズ・リサーチ学会中国・四国地区SSOR【論文賞】【発表賞】
受賞論文:食品製造プロセスにおけるカルマンフィルタを用いた状態推定
(論文概要)
製造業の多くは物理モデル・化学モデル(第一原理モデル)を用いて生産を行っている.しかし,人材的資金的理由により第一原理モデルの研究開発が困難な場合がある.このため,実操業データから構築する統計モデルを用いたデータ駆動型生産システムについて研究している.このシステムにおいて ,システムの設備状態の変化によってプラント特性が変化し ,良品を安定的に生産できなくなることがある.そこで,システムの状態変化に対応して運転条件を自動変更し ,プラントを制御する研究に取り組んでいる.この研究の第一段階として ,計測不能な外乱の影響を受けた際に,線形カルマンフィルタを適用し,プラントの状態推定及び設備劣化等に伴う変数誤差を考慮に入れた製品厚の出力誤差を補正する手法の有効性を示した.さらに,第二段階としてプロセスの物理パラメータが一部未知の場合に,非線形カルマンフィルタを適用することで状態と未知パラメータの同時推定を行った.

