総合科目「教養特殊講義A」 〜大学での学びの基盤を築くアカデミックスキルを磨く〜

2025.07.17

  • 研究 教育

1年生を対象とした総合科目「教養特殊講義A」では、「アカデミックスキルを磨こう!」をテーマに、大学での学びを支える基本的な力を身につける授業を開講しています。多彩な実践型ワークを通じて、学生の主体的な学びと協働的な姿勢を育むことを目指しています。

この授業では、文献の探し方、プレゼンテーション、要約、資料作成、グループワークの進め方など、大学生活や今後の専門学習に必要不可欠なスキルを体系的に学習します。また、科学的な思考力や空間認知能力の育成を図るプログラムも組み込まれており、知識の定着だけでなく、実践的な応用力も身につける構成となっています。

たとえば、「物理量辞典をつくる」というワークでは、日常にある「トルク」や「バネ定数」といった物理量について、写真や具体例を用いて誰にでも分かりやすく説明するスライドを作成。専門的な内容を正確かつ視覚的に伝える力を養いました。

さらに、ストローと輪ゴムを使ってテンセグリティ構造を組み立てる演習では、張力と安定性のバランスを体感的に学び、空間認知や構造理解を深めました。

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ほかにも、「1枚の写真からトランプゲームのルールを創る」ワーク(写真左下)では、見慣れた道具を新たな視点で捉え、ルールブックをゼロから作成。発想力と表現力、チームでの創造的対話の重要性を実感しました。

また、未知のプログラミング言語(Taxi 言語)に挑戦する課題(写真右下)では、英語の解説文を読み解きながら、論理的思考力と英語読解力、グループでの協働力を高めることができました。

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本授業を通して、学生たちは「大学でどのように学ぶか」を自ら考え、主体的に行動する力を身につけていきます。将来の研究活動や社会での活躍に向けた土台づくりとして、今後も多様な学びの機会を提供していきます。