【化学生命工学科特別講演会】キユーピー株式会社 児玉大介先生による「食品分野における新しい価値の創造」

2025.07.09

  • 研究 教育
  • 化学生命

2025年7月3日(木)、近畿大学工学部 化学生命工学科において、同科の専門科目「生命工学」(学部3年生対象)の授業の一環として、キユーピー株式会社 研究開発本部 未来創造研究所 機能素材研究部 部長の児玉大介先生をお招きし、「食品分野における新しい価値の創造 ~キユーピーグループの研究開発のご紹介~」と題した化学生命工学科特別講演会を開催しました。

本講演には、本校学部1~4年生、修士1年生の学生、教員に加え、近畿大学附属広島高等学校・中学校 東広島校の教員・生徒も参加し、総勢約70名が聴講しました。

児玉先生は、「卵」を切り口に、身近な食品としての特性を解説。加熱条件による凝固性の違い、乳化性・起泡性といった機能性に加え、目玉焼きやゆで卵のおいしい作り方といった日常の調理にも触れ、食品科学を身近に感じさせる内容でした。さらに、ゲノム編集によるアレルギー低減卵や、卵殻の再資源化・消臭素材への応用など、社会課題の解決につながる研究事例も具体的に紹介されました。

講演の後半では、「仕事とは何か?」をテーマに、具体と抽象の行き来を通じて思考を深め行動に結びつける姿勢や、信頼を築く働き方といった児玉先生の実体験から得たメッセージが語られ、学生たちにとってキャリア観を考える上で貴重な示唆となりました。

本講演は、研究と社会、学びとキャリアをつなぐ架け橋となり、参加者にとって、将来の進路選択や研究テーマに対する意識を大きく高める一助となった大変有意義な機会でした。

20250703_seimei1.jpg 20250703_seimei2.jpg 20250703_seimei3.jpg