総合科目「教養特殊講義B」において広島大学臨海実験所にて海洋生物学実習を実施

2025.06.25

  • 研究 教育

2025年6月21-22日1泊2日で、尾道市向島にある広島大学臨海実験所にて海洋生物学実習を行いました。今年は「教養特殊講義B」を開講して以来初めて、雨に見舞われず、予定していたすべての実習を実施することができました。
本実習は工学部全学科学生を対象としており、座学だけでなく、実験や観察を通じて生物や環境について学ぶことができます。実習では、工学部教員だけでなく、広島大学臨海実験所の田川先生、植木先生、有本先生に丁寧にご指導いただきました。

初日は、カタユウレイボヤの解剖と受精の実験を行いました。ホヤは東北地方で食用として知られており、「ホヤ貝」とも呼ばれることがありますが、貝の仲間ではなく、私たち哺乳類に近い生物です。ほとんどの学生が初めて見る生物に戸惑いながらも、興味深くホヤの解剖と初期発生の様子を観察しました。受精開始からわずか30〜40分で受精卵が2個に卵割する様子を見逃さないよう、顕微鏡を覗き込んでいました。
その夜は海岸でウミホタルの採集を行いました。例年に比べて採集できた数は少なかったものの、生物発光を観察することができました。

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2日目は、前日に受精したカタユウレイボヤの卵の様子を観察しました。受精後およそ16時間で幼生が孵化し、その様子を観察することができました。幼生はオタマジャクシのような形をしており、学生たちはその様子を熱心に観察していました。
午後は臨海実験所周辺で磯歩きを行い、海産生物の採集を行いました。採集した生物の種類や特徴を先生方に教えていただきながら、普段目にすることがない生物との出会いに、学生たちは驚きと興奮の連続でした。

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情報リンク先:広島大学瀬戸内CN国際共同研究センターブルーイノベーション部門 臨海実験所