総合科目「教養特殊講義B」において広島大学臨海実験所にて海洋生物学実習を実施
2024.07.12
- 研究 教育
6月24-25日1泊2日で、尾道市向島にある広島大学臨海実験所にて海洋生物学実習を行いました。あいにくの雨で磯歩きの実習ができませんでしたが、海洋生物からDNAを抽出する実験や、受精の実験を実施しました。この「教養特殊講義B」の海洋生物学実習は今年で3回目、初めて宿泊を伴う実習ができました。本実習は工学部全学科学生が対象で、座学だけでなく、実験や観察を通して生物や環境について学ぶことができます。実習では、工学部教員だけでなく、広島大学臨海実験所の田川先生、植木先生、有本先生に丁寧にご指導いただきました。
初日は、ムラサキウニの生殖細胞からDNAの抽出を試みました。わずか1〜5μlの細胞溶液から数百ngのDNAしか取れないため、慎重な操作が求められました。そのため、DNAの沈殿らしきものが見られた学生さんは大喜びでした。最終的に、DNAの抽出に成功した学生は9人中3人だけでした。その日の夜には、海岸でウミホタルの採集を行い、ウミホタルの生物発光を観察する実験を行いました。
2日目、カタユウレイボヤの解剖と受精の実験を行いました。ホヤは東北地方で食用として知られており、「ホヤ貝」とも呼ばれることもあり、貝の仲間と間違えられますが、私たち哺乳類に近い生物です。ほとんどの学生が初めて見る生物に戸惑っていましたが、興味深く、ホヤの解剖と初期発生の様子を観察しました。