大学院講義科目「実践技術者倫理」特別講演を開催

2023.06.05

  • 研究 教育

大学院システム工学研究科では、技術の二面性を考えることができる技術者の育成を目指し、講義科目「実践技術者倫理」を必修科目として開講しています。本科目では、技術者倫理に関するいくつかの事例について、講演聴講、グループワーク、ディベート、プレゼンテーションを通して、技術者倫理を実践的に学修します。

令和5年5月27日(土)に、株式会社シグマクシスの桐原慎也様に、特別講演をお願いいたしました。桐原様は、現在、デジタル製造担当の常務執行役員をお務めになっており、主にアディティブマニュファクチャリング(金属3Dプリンティング)やロボティクス技術を活用した企業変革・事業開発のコンサルティングに従事しておられます。当日は、担当されている事業の中から、培養肉に焦点を当てていただき、「3Dバイオプリンタ・培養肉の動向・取り組み」と題した講演をおこなって頂きました。

講演では、培養肉の背景に始まり、技術開発動向や将来像、安全・倫理に至る内容まで培養肉に関する幅の広いお話を頂戴しました。受講中の学生の態度や講演後の質疑応答の様子から、学生が培養肉について大きな関心が持ったことが伺えました。今後、履修している学生は、培養肉の普及に関するディベートの準備・討論を通して、倫理的な見地からの技術開発のあり方を考え、技術者としての倫理観を涵養します。 桐原様、ご多忙の中、貴重なご講演をいただき、どうもありがとうございました。

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