ロボット競技会 2021年度大会を開催しました

2021.12.22

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12/21(火)、ロボティクス学科3年生の学生による「ロボット競技会」の、2021年度大会がオンラインで行われました。
この競技会は、ロボティクス学科3年生の専門科目「ロボット創成実験」の授業の成果発表会で、これまでの授業で学んだ「制御工学」「機構学」などの"ロボット関連の理論"と、実験演習で学んだ"ロボットの設計法と製作技術、センサ技術、プログラミング技術などの各種技術"を総動員する、ロボティクス学科の学生にとっての集大成のような競技会です。

例年は「ロボット創成実験」という授業の中で、実際に学年全員が一堂に会して実際にロボットを製作して競技会を行っていましたが、昨年同様、今回も、新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を踏まえ、コンピュータ上にロボットを生成するシミュレーション形式での競技会となりました。

【競技ルールについて】
・21班(各班4~5人)に分かれてそれぞれ1機ずつ、移動型ロボットを自動運転するソフトウェアを事前に作成
・フィールド上の得点領域や得点対象にロボットが触れている間は得点が加算される
・制限時間内により多くの得点を稼いだ方の勝ち
・勝率の高さ・スコアの高さで順位を決定

まずは2会場にチームを振り分け、本選へコマを進める8チームを決める予選が行われました。予選は大学院生のTA(ティーチングアシスタント)チームが対戦相手。使用されるフィールドは2種類で、各フィールドにはゴーストと呼ばれる妨害ロボットや進路を邪魔する障害物などが設置されており、それらを如何にかいくぐって得点を稼ぐかが勝利の鍵となります。

学生たちは事前に「ゴーストがいる下の高得点領域狙いでいく。ゴーストにぶつかってパワーで押す」「上の得点領域をキープして、ゴーストがいる下の高得点領域は気にしない」などそれぞれ作戦をたて、それに沿ったプログラミングが組まれたロボットで戦いに挑みます。作戦通りにいき早々に勝利をおさめるチームもあれば、ロボットが想定外の動きをしてしまい苦戦したチームもあり、先の読めない展開で、シミュレーション形式でありながらも白熱した戦いとなりました。本選に進んだ8チームの中には、まさか自分のチームが本選にいけるとは思っていなかったと驚いた様子のチームもいました。

予選の様子
 

予選が終わりいよいよ本選。本選は8チームがトーナメント形式で1位を競います。
対戦開始前に4種類のフィールドの中から好きなものを各チームが選び、対戦相手と交互に1回ずつ、計2回戦う形式です。各フィールドには予選とは違った新たな障害物やしかけが施されていますが、そのしかけを逆手にとった動きをするプログラムを組んでおくなど、各チーム、フィールドの特徴を意識した工夫をしており、ここまで培ってきた技術や知識が最大限に生かされていました。
決勝戦は、予選でも高得点を稼いでいた17班と7班の戦いで、実力は五分五分。僅差で7班が1位となりましたが、両チーム、完成度の高いプログラムを駆使しており、互角の戦いでした。

決勝戦の様子
   

オンライン上での開催となった今大会。学生たちは、事前準備も大会当日においても難しい部分は多々あったとは思いますが、対面とは違ったオンライン開催ならではの環境の中で、新たな気づきや学びが得られたのではないでしょうか。参加された学生のみなさん、お疲れ様でした。