【ウォーディッシュ合同会社】工学部情報学科 専門科目「組織活動と情報システム」第4回特別講演を開催

2021.11.19

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11/9(火)、情報学科の必修講義「組織活動と情報システム」で、特別講演の第4回目が開講されました。
「組織活動と情報システム」では、毎回、情報システムに関わる様々な産業の最前線でご活躍中の方々を外部講師としてお招きし、最先端の情報技術や経営マネジメント等に関する実践的な内容をご講演いただいています。

今回は、ウォーディッシュ合同会社 代表社員で、近畿大学工学部 経営システム工学科(現:情報学科)卒業生の 三戸 鉄也 様 を講師としてお招きし、「Conwayの法則」という演題でご講演いただきました。

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冒頭では、現在、情報システムが社会の中でどういう位置付けをされているかについて、DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている状況になるまでの過程を、製造業を例に挙げながら分かりやすく説明していただきました。
また、以前は外部委託や分社化に依存していた企業が多い中で、現在では多くの企業が情報システムの内製化を行い、DXの推進に努めている現状についても詳しくご説明いただきました。

前半の講義の後、「ここ5年ほどで、情報技術の進歩によって社会(あなたの生活)にどのような影響があったか。」についてグループディスカッションを行い、学生達からは、「キャッシュレス決済の普及が進んだ」「大学でもオンライン授業が増えた」「電子書籍や顔認証システムが導入された」など、様々な身近なケースが挙げられました。

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講義の後半では、「Conwayの法則」「情報システムの構築プロセス」などについてご説明いただき、「WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)と組織構造が一致しない場合、どのようなことが起こるか」について、学生達は自身の経験と照らし合わせながらグループディスカッションを行いました。

学生達からは、「情報の伝達に負荷がかかる」「結局、分断された個人政策とほぼ同義となる」「互換性のないものが出来てしまう」など様々な意見があり、三戸様からは、「チームと成果物が合っていなければ、結局個人技の集まりになってしまう」「指揮・命令系統が計画と一致していないと、必ず情報伝達に齟齬ができる」とご説明いただき、その後、学生からの質問に対しても丁寧に回答していただきました。

三戸様には、実際のビジネスで使われた具体例を学び,データサイエンスの実践的なスキルを身に付け,その活用法を修得することを目標とする「データサイエンス特講」の授業でも、来年度引き続きご登壇いただく予定です。

ウォーディッシュ合同会社 三戸様、ありがとうございました。