【大学院特別講演】「廃炉と地域のあれから10年とこれから」
ゲストスピーカー:日本原子力研究開発機構 主任研究員 川端邦明氏

2021.04.19

  • 研究 教育

大学院システム工学研究科では,技術の二面性を考えることができる技術者の育成を目指し,講義科目「実践技術者倫理」を必修科目として開講しています。本科目では,技術者倫理に関するいくつかの事例について,講演聴講,グループワーク,ディベイト,プレゼンテーションを通して,技術者倫理を実践的に学修します。

令和3年4月17日(土)に,国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の主任研究員である川端邦明様に,特別講演をしていただきました。

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川端様は,現在,福島研究開発部門・廃炉環境国際共同研究センターに所属され,福島第一原発の廃炉関連の研究開発に取り組まれております。「廃炉と地域のあれから10年とこれから」と題された講演では,福島第一原発の事故の概要や廃炉に関する技術動向だけでなく,浜通り地域の復興に至るまで,幅の広いお話を頂きました。

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東北と広島との距離によって,東日本大震災を身近に感じにくくなっているのが実状ですが,今回の特別講演を通じて,システム工学研究科の学生は,東日本大震災による被害や復興の現状を改めて認識できただけでなく,今後のグループワークで他コースの学生と意見を交わすことで,倫理的な見地からの考え方を修得することが期待されます。