「2020年度(第71回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会」で大学院生2名が受賞!!

2021.01.18

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2020年10月24日(土)にオンライン開催された「2020年度(第71回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会」において、大学院システム工学研究科 電子情報工学コースの大学院生2名が以下の賞を受賞しました。

■「電気学会優秀論文発表賞B賞」(電気学会の「創立100周年記念事業学術振興基金」運営の一環として,支部大会で講演された35歳以下の若手発表者の中の優秀論文発表者に対し授与される賞)
■松本 洸太さん( 修士課程1年、非接触センシング研究室<栗田耕一教授>所属)
■テーマ:「静電誘導センサと深層学習による入室動作識別技術」
■研究の概要
 部屋に入室する際の人体動作を、当研究室で開発した超高感度静電誘導センサを用いて非接触で計測しました。その結果、入室動作波形には個人固有の特徴があることが分かりました。そこで、その波形を人工知能(ニューラルネットワークを用いた深層学習)を用いて解析することにより、92%の精度で個人識別が可能であることを明らかにしました。

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深層学習中のディープラーニング用PCと松本さん

■「電気学会中国支部奨励賞」(電気・情報関連学会中国支部連合大会において優秀な論文発表をした学生に対し授与される賞)
■藤原 天馬さん( 修士課程1年、非接触センシング研究室<栗田耕一教授>所属)
■テーマ:「マイクロ分光器を用いた脈波と血圧波の非接触センシング技術」
■研究の概要
 生体の顔の色は、心臓から送られた動脈血により心拍の周期で微小に変化しています。従来のカメラを用いた脈波計測では、RGBフィルターの波長分解能が悪いため波形処理が必要不可欠でした。そこで、我々は特定の波長のみを選択的に検出することにより、波形処理を行うことなく脈波を非接触で検出する手法を開発しました。さらに、従来法では検出できなかった血圧波(低周期の血圧変動)を非接触で検出可能であることを明らかにしました。

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本研究室で製作したマイクロ分光器システムと藤原さん