第27回ひろしまベンチャー助成金 学生がひろしまヤングベンチャー賞で金賞を受賞

2020.12.16

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第27回ひろしまベンチャー助成金の学生枠で、本学部の建築学科の学生が以下の賞を受賞しました。
「ひろしまベンチャー助成金」というのは、新規性・独創性または地域貢献性のあるビジネスアイデアや事業プランのコンペ(主催:公益財団法人 ひろしまベンチャー育成基金)で、受賞プランにはアイデア実現のための助成金が支給されます。

■建築学科4年生「足立 喬昭さん」
ひろしまヤングベンチャー賞 科学・技術分野【金賞】

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『プラン内容:PCMを用いた快適睡眠環境の提供 sleeP涼暖ベッド』
病院の病床の8割が大部屋であり、その大部屋に幅広い年齢層の患者が入院している。患者の体感温度の個人差による入院環境ストレスが課題になっており、その解決のため、潜熱蓄熱材(PCM)を導入した医療用・住宅用ベッド「sleeP涼暖ベッド」の販売を行う。

本学部では、前期の授業として、広島銀行寄附講座「起業と経営」を開講しています。 広島銀行と本学部との産学連携に関する協定の一環で、寄附講座として同行から講師をお招きして、ベンチャー起業家として必要な基礎知識や、経営資源の獲得方法などを学びます。 当コンペには、毎年、当授業の受講者がチャレンジしており、今年で10年連続の受賞となります。

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【2020年12月14日(月)に行われた表彰式の様子】

後日、助成金獲得に至った足立さんに、インタビューをしました。

Q.今回のプランを考えるに至った経緯や理由はなんですか?
「元々、自身の研究で潜熱蓄熱材であるPCMを扱っており、PCMの優位性や国内市場などを調べていくうちに、この材料はもっと世に広まるべきだと思ったのがきっかけです。そこから、先生を始めとした色んな方々の助言や発想を織り交ぜつつ、今回のプランが完成しました。ですので、助言をいただいた先生方には今でも感謝しております。」

Q.審査員に評価されたところはどんなところだと思いますか?
「PCMが持つ将来性に助けられたところも多いかと思いますが、自分の研究テーマを題材としたのも大きかったかと思われます。自分自身、非常に興味のある分野ですので、今回のプランに対する熱意というものが審査員の方々に伝わりやすかったのかなと思います。」

Q.べンチャー助成金にチャレンジしての感想や勉強になったことはありますか?
「プランを考えるに当たって、最初は何を考えるところから始めたらいいか分からず非常に苦戦しました。しかし、『世の中の問題点→それに対する提案』の流れを意識すれば、意外と世の中に対する疑問が色々なところで見受けられることに気付き、それからはプラン作成を楽しむことができました。最終審査のプレゼンは緊張しましたが、何より自分が一番プランに自信を持っていたので、思い切ってプレゼンすることができました。今となっては全部、とても良い勉強になりました。」

Q.今後の目標を教えてください!
「もちろんすぐ起業!と言いたいところですが、今のところその方針では考えていません。ただ、就職した後の選択肢の一つとして良いかなと考えています。一先ず、大学院でPCMの研究を進め、就職先でもPCMなどの先端材料を扱える仕事に携わりたいと思っています。」

足立さんの研究への熱意が伝わってくるインタビューとなりました。
受賞おめでとうございます!大学院での研究も頑張ってください!