【SAP ジャパン株式会社】工学部情報学科「組織活動と情報システム」第4回特別講演を開催

2020.11.16

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11/10(火)、情報学科の必修講義「組織活動と情報システム」で、特別講演の第4回目が開講されました。
「組織活動と情報システム」では、毎回、情報システムに関わる様々な産業の最前線でご活躍中の方々を外部講師としてお招きし、最先端の情報技術や利用者側の商品開発・経営マネジメントに関する実践的な内容をご講演いただいています。

今回は、SAP ジャパン株式会社 プラットフォーム&テクノロジー事業本部の 立石 道生様 を講師としてお招きし、
「ビジネス・業務を変えるデジタル変革について」という演題でご講演いただきました。

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講義の前半では、「日本型経営モデルの限界」や「デジタル変革とは何か?」、また、ユーザーを中心に据えてサービスをデザインする「デザインシンキングの活用」などについてご説明いただきました。 デザインシンキングをSAPのアレンジで方法論化し、それを活用した顧客のデジタル変革支援事例の解説など、とても興味深い内容でした。

講義の後半では、『世の中に役立つデジタル・プラットフォームについてのアイデア』をテーマにグループディスカッションと発表を行いました。
各グループより「飲食店の待ち時間をアプリ上で表示するサービス」「音楽メディアの著作権管理のサービス」等様々なアイデアが発表され、立石様が学生の発表ひとつひとつに丁寧にご講評して下さいました。
「そのアイデアは他のサービスにも応用できるので、違う視点でも考えてみるといいですね」 と、アイデアの発展に繋がる発想を促す場面もありました。

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講義を受講した情報学科3年生2名に講義の感想を聞きました。

伊藤君「僕のグループでは、バスの混雑状況がアプリ上で表示できるサービスについて発表しました。特に朝の通勤通学時間は混みやすく、天気にも左右されやすいため、リアルタイムで混雑状況が分かれば便利だと思いました。また、講義の中で、顧客の本質的ニーズを知るためには、顧客に共感することが必要だというお話がありました。これはビジネスだけでなく、友人関係等にも当てはまることなので、これからの日常生活に生かしていきたいです。」

田中君「車の走行時の情報をリアルタイムでサーバーにアップして、事故の状況がすぐにわかるサービスを考えました。近年、煽り運転などの問題も増えてきているので、ドライブレコーダーやスピードメーターの情報が常にネットワークで繋がっていれば抑止力にもなるし、事故も減ると思いました。僕自身も車を運転することが多いので、そこからこの発想に繋がりました。サービスを考えるうえで、ユーザーの需要はとても大事です。ユーザーの立場にたって考え、共感することでみえてくるものは多くあるので、常に視野を広く持って物事を考える力をつけていきたいと思いました。」

SAP ジャパン株式会社 立石 道生 様、ありがとうございました。