【富士通株式会社】工学部情報学科「組織活動と情報システム」第3回特別講演を開催

2020.11.09

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10/27(火)、情報学科の必修講義「組織活動と情報システム」で、特別講演の第3回目が開講されました。
「組織活動と情報システム」では、毎回、情報システムに関わる様々な産業の最前線でご活躍中の方々を外部講師としてお招きし、最先端の情報技術や利用者側の商品開発・経営マネジメントに関する実践的な内容をご講演いただいています。

今回は、近畿大学理工学部の卒業生でもあり、富士通株式会社 EBAS 事業本部 戦略企画統括部 統括部長の中江 功 様と、ERP コンサルティング事業部の福島 直矢 様を講師としてお招きし、「プロジェクトの成功とは?~プロジェクト型企業 富士通の目指す価値~」という演題でご講演いただきました。

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ご講演の前半では、最初に、福島様から、富士通株式会社のあゆみと現状、DX(Digital Transformation)への取り組みについてご紹介頂きました。続いて、中江様から、実際にプロジェクトマネージャーを努められた大規模システム導入プロジェクトを例として、『価値の創出』という視点から、プロジェクトおよびそのマネジメントについて、詳細に解説して頂きました。
後半では、プロジェクトの計画・実行について、「真の成功とは?」「マルチタスクは有効な手段か?」というテーマでグループディスカッションと発表を行いました。

1つ目のテーマ「真の成功とは?」については、コスト・スケジュール共に計画通り行われたが、計画時の推定交通量を大幅に下回っている「東京湾アクアライン 建造プロジェクト」と、コスト・スケジュール共に計画よりオーバーしたが、現在も多くの観光客が訪れ世界の文化の中心にもなっている「シドニー オペラハウス 建造プロジェクト」の2つを比較し、『成果物を作るという視点』と『成果物を使うという視点』で考察しました。

2つ目のテーマ「マルチタスクは有効な手段か?」については、複数のプロジェクトが同時に進行する中で、全てを優先して行うマルチタスクタイプのマネージャーと、やらないことを決めて行うシングルタスクタイプのマネージャーのどちらの結果が良かったかなどについて考察し、発表を行いました。

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受講した情報学科3年生2名に講義の感想を聞きました。

戸田君「プロジェクトの成功についての話がとても興味深かったです。僕自身、今までプロジェクトに関わるような機会がなく、これから実際に行ったとしても成功なのか、失敗なのか分かりにくかったけれど、今日その考え方を知ることができました。」

薮野君「マルチタスクとシングルタスクの話が一番印象に残っています。頭の中ではシングルタスクがいいと分かっていても、普段自分はマルチタスクで行ってしまっていることが多いと感じました。また、アクアラインとオペラハウスの2つの建造プロジェクトの比較もとても興味深かったです。」

富士通株式会社 中江様、福島様、ありがとうございました。