ビジネスプランコンテスト受賞をめざす授業「起業と経営」(最終回)

2019.07.02

前回(6月14日)、このブログで紹介しました「広島銀行 寄附講座」の最終回(全3回)になります。
6月19日(水)、最終回となる今回は、広島銀行 法人営業部 担当部長の森元 宏 様を講師としてお招きし、『経営者スキルについて』と題して、起業家として必要な基礎知識や、ビジネスプランを具体化する手法についてお話しいただきました。
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経営者スキルとして、"事業環境を読む"ことが大切!「中小企業白書2019」から事業環境に関する重要ポイントを幾つか紹介していただきました。
それによると、日本の労働生産性は、OECD加盟国36か国の中で21位であること、2015年から2050年の間に約2,500万人も人口が減少すること、そして、経営者の高齢化や後継者不足を背景に休廃業・解散企業は年々増加傾向にあるそうです。
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また、世界に目を向けてみると、日本の人口が減少する一方で、世界人口は増え続け、2050年には98億人(予測)に迫る勢い。2022年頃にはインドが中国の人口を上回るという推計です。自動車市場についていえば、100人当たりの自動車保有台数(2014年)は、米国80.9台、日本60.7台であるのに対し、中国は10.5台、インドは2.9台です。中国とインドの自動車普及は始まったばかりだということ。今後、さらに普及が進めば、世界的に資源が足りない状態になるという内容でした。
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"顧客が解決すべき課題を正しく理解することが、最適の解決策を提案できる"ことを示す具体的な起業事例を挙げながら、マーケティング手法に関する説明もありました。
後半は、学生がアイデアを発表するフリーディスカッションを行いました。学生たちが考えたビジネスプランについて、どうすれば利益に繋がるのか、改善すべき点はどこかなど、具体的なアドバイスをいただきました。
この授業を受講した学生は、「ひろしまベンチャー助成金」(学生枠)へ応募し、賞獲得を目指します。森元様、貴重なご講義をありがとうございました。