エレベータでの被災時にどう対処するか・・・防災訓練を実施

2015.12.18

近畿大学工学部では、これまでも火災を想定した消防訓練を毎年実施していましたが、2015年12月15日(火)、大地震を想定した"防災訓練"を初めて実施しました。

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今回は、地震時と停電時の2パターンで、「エレベータが緊急停止し、かご内に取り残された場合にどうすればよいか」の訓練を行いました。
訓練は、三菱電機ビルテクノサービス株式会社様のご指導・ご協力の下で行われ、学生、教職員の他、守衛室や清掃スタッフなど学内業者の職員も参加しました。

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まずは、学内のエレベータにどのような装置が付いているか、概要の説明がありました。
棟によって、エレベータの設備が異なりますが、全てに付いているのが、「地震時管制運転装置」です。
この装置があることで、地震発生時に、初期微動を検知して、自動的に最寄階にかごを停止させ、乗客が閉じ込められることなく速やかに逃げられるようになっています。

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【かご内が消灯している状態】

訓練では、地震でエレベータが停止したシチュエーションを作り、20人弱が実体験しました。
室内の電気が消えるので驚くかもしれませんが、停止時に揺れや衝撃はなく、最寄階の出入り口で、通常の利用時と同じように安全に停止するようになっています。ドアが一旦閉まったとしても、「開」ボタンを押せば、ちゃんとドアは開くので安心してください!

なお、一度地震を感知して止まれば、自動的に動き出すことはないので、挟まれるようなことはありません。ドアから速やかにエレベータ外に出て、階段で避難しましょう。

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続いて、停電時のエレベータ停止のシチュエーションでも訓練を行いました。

停電時は、機械がロックして、かごは、最寄階や出入り口ではなく、その場で止まります。
ドアが開かないこともありますので不安になると思いますが、停電時に恐いのは、電気が復旧すると、突然エレベータが動き出すことがあるということです!
万が一にも、挟まれたり巻き込まれたりの大惨事が起こらないよう、素人による救出は控え、エレベータ管理会社の技術員の救助を待ってください!!

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いずれの場合も、エレベータに閉じ込められた際には、遠隔管理装置を搭載していますので、エレベータ管理会社の情報センターと話ができますし、学内であれば、守衛室とインターフォンを介して話ができますので、指示に従って行動しましょう。

今回の訓練を通して、地震時と停電時では、同じエレベータの異常停止でも、対処方法が違うことを初めて知った参加者もいるのではないでしょうか。

参加した方は、周りの方に情報共有しましょう!
また、自分の身は自分で守れるように、こういった学内訓練の機会には、今後も積極的に参加しましょう!!