工学部の学生が大工に!?~夏期集中講義「木材加工」~

2015.09.04

  • 建築

8月8日から11日までの四日間、夏期集中講義「木材加工」を行いました。これは、教職課程の集中講義の一つで、毎年、夏期休暇の時期に行っています。

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今回は建築学科の卒業生であり、現在、建築設計事務所 株式会社齊藤正轂工房を営む齊藤正先生が講師を務めました。木造建築の基本的な構造を、大工さんが行う作業と同じ工程で体験しながら学ぶ貴重な機会です。2、3年生を中心に建築学科、機械工学科、電子情報工学科、情報学科から約20人の学生が受講しました。建築学科の大学院生も後輩たちの指導や手伝いのために有志で参加。

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まずは自分たちが作る図面を描き、木材に"墨出し"と呼ばれる作業を行います。
墨出しとは、建築工事中に必要となる線や形・位置などを柱や床に表示する作業で、大工さんが実際に現場で墨壺を用いて墨で表示することから、このように表現されるようになったそうです。

学生たちにとっては初めての経験。最初は戸惑いもあったようですが、実際に木材に手を触れ作業を進めるにつれ、夢中になって作業に取り組んでいく様子がうかがえました。

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次に部材の接合部をつくるために、墨に沿ってノコやノミで刻んでいきます。

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そしていよいよ最後は、組み立て。土台が正方形になるように調整して、柱を建てていきます。

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二棟の木小屋が完成!真夏の昼下がりでの作業となりましたが、学生たちはチームワークも良く、無事目標の工程を終えることができました。接合が少し合わなかったりして、難しさも感じたようですが、学生たちにとっては、充実した時間になったに違いありませんね。また、正確に手作業で建築物をつくるプロの大工さんの素晴らしさを知る機会にもなったようです。

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