金属3Dプリンタに関する講演会・見学会を開催

2014.12.19

平成26年12月2日(火)、工学部において、金属粉末を仕様した3Dプリンタに関する講演会「金属積層造形(3Dプリンタ)講演会~近畿大学次世代基盤技術研究所3D造形技術研究センターの拠点化~」を開催しました。
金属3Dプリンタは、従来の樹脂材料では成し得なかった分野への適用が期待され、特にインプラントなどの医療分野、自動車や、航空機のエンジン部品などの航空宇宙分野で活用が期待されています。

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本講演会では、金属造形技術の原理や開発の現状、国内外での活用状況などについての情報を提供するとともに、最先端の金属3Dプリンタ(SLM280HL)の実機の見学会も行いました。金属3Dプリンタを広く地域企業の方に知って頂き、地元産業の活性化に繋げることも目指しており、総勢で159名の参加がありました。
なお、本講演会は経済産業省の「3Dプリンタ拠点整備によるオープンプラットフォーム構築支援事業」の一環として行われました。

最初に野村 正人 工学部長より開会の挨拶がありました。
また、ご来賓の中国経済産業局地域経済部長 小島 暢夫様よりご挨拶をいただきました。

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本講演会では、講師3名による講演がありました。

(1)「電子ビーム積層造形技術による金属系構造部材の創製について」
東北大学金属材料研究所 加工プロセス工学研究部門
大学院工学研究科・工学部 材料システム工学専攻 千葉 晶彦 教授
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(2)「デジタルものづくりを実現するDFM(Design For Manufacturing)」
静岡文化芸術大学 デザイン学部 メディア造形学科
大学院 デザイン研究科 望月 達也 教授
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(3)「ものづくりのさらなる可能性を求めて ~3D造形技術研究センターの取り組みについて~」
近畿大学 工学部 ロボティクス学科
次世代基盤技術研究所 3D造形技術研究センター長 京極 秀樹教授
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最先端の金属3Dプリンタの見学会にも多くの参加があり、機器を導入した次世代基盤技術研究所は沢山の見学者で溢れかえりました。

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本学では引き続き、地域との連携を強化するとともに、ものづくりを革新する次世代型産業用3Dプリンタの技術開発に取り組んでまいります。