卒業者インタビュー

ロボティクス学科 過去の学部案内掲載事例

KYB(株)
開発実験センター サスペンション実験部勤務

車の快適走行を支える最先端の部品試験

清家 洋平さん

2013年知能機械工学科(現:ロボティクス学科)卒業
愛媛県立伊予高校出身

世界シェアを誇る自動車部品の試験担当。
走りの品質を誰よりも早く確かめる仕事

KYBは自動車の快適かつ安全な走りを左右するサスペンション部品をはじめ、油圧技術を強みに発展してきた実力企業。清家さんは主力製品のショックアブソーバーという車体の振動を吸収する部品に関わります。開発中の部品を搭載した自動車を敷地内にある起伏のある山道やヨーロッパの道などが再現されたテストコースで試験。評価や分析まで行う責任の大きな役割です。「世に出る前に最先端技術を確かめる仕事はやりがいがあります。世界で約5台に1台が当社製品を採用。妥協はできません」と清家さん。自動車の研究がしたいと近大工学部を選択、ラジコンカーで車の挙動を実験するなど、体験的な授業も印象深かったそうです。

学生の街という環境で自由に学べた4年間。
やりたいことを絞り込める研究科目が豊富

近畿大学工学部への進学理由は、就職率の高さもポイントだったと清家さん。
「研究室はクルマ好きが集まる面白い空間でした。パソコン授業や講義だけでない、実物に触れる授業も多かったですね」と楽しい学生生活を過ごせたそう。プライベートで車に乗る時も揺れや振動が気になってしまう清家さん。目標は国内だけでなくグローバルで活躍出来るようになること、と胸を高鳴らせます。

清家 洋平さん

※上記は「学部案内2019」に掲載時の情報です。

(株)中電工
広島統括支社 屋内電気工事第二課勤務

毎日に欠かせない電気の普及を担う

住田 聖さん

2014年知能機械工学科(現:ロボティクス学科)卒業
広島県・近畿大学附属東広島高校(現・近畿大学附属広島高校東広島校)出身

住宅やビル・施設などの電気工事施工管理を担当。
現場のチームが仕事しやすい環境作りを。

総合エンジニアリング企業として電気・空調・衛生などの設備工事を手がける中電工。地域の生活や産業に欠かせないインフラ整備と普及に貢献しています。住田さんは入社後すぐにマンションの電気設備工事に参加、現在は病院施設の工事を担当するなど、中型・大型建物の仕事に携わっています。「現場では、建設工事に使う仮設電気の敷設から始まり、建物本体の電気設備工事に携わる協力業者の工程管理、施工図面の作成や材料手配など、施工管理にはさまざまな役割があります」と住田さん。完成した建物に灯りが点り、そこにいる人の笑顔を想像する時が仕事のやりがいだとか。現場の経験を増やして、仕事の幅と出会いを広げたいと瞳を輝かせます。

自分の興味以外にも役立つ知識は必ずある。
単位を取る以上に率先して取り組んでほしい。

自動車に興味があり学科を選択した住田さん。実際は電気知識やCAD設計の授業など、専門以外に役立つ授業も多かったと実感。クラブ活動も小学校から続けるソフトボール部に投手として在籍。今も社会人チームの一員です。「毎日を面倒がらず、率先して何事にも取り組み、身につけておくことが大切」と応援の言葉をくれました。

住田 聖さん

※上記は「学部案内2017」に掲載時の情報です。

タカタ(株)
生産本部 アジアエアバック生産技術室勤務

車の安全装備を生産する設備を設計

井上 敬太さん

2008年 知能機械工学科(現:ロボティクス学科)卒業
滋賀県立河瀬高校出身

生産ラインの導入でアジア各国にも出張。
命に直結する自動車の安全装備を担う。

自動車乗員を守る装備として欠かせないシートベルトやエアバッグ、チャイルドシートなどを生産するタカタは、国内外の自動車メーカーと取引を持つグローバル企業。井上さんはエアバッグの生産設備を設計から設営まで担当。現在、中国をはじめ海外出張もこなす活躍ぶりです。学生時代もゼミで自動車製造の最先端技術に触れた井上さんですが、入学前は明確な目標にまだ出会えていなかったとか。「だからこそ幅広い進路に対応できるよう、機械だけでなく電気や電子制御の分野にも関われる学科を選びました」。また、ハードとソフトそれぞれの知識と経験が役立つ場面も多いそう。「未来の安全技術にも貢献したい」と瞳を輝かせる井上さんです。

4年間の大学生活をどう使うかは自己責任。
幅広く関心を持ち実力を身につけてほしい。

大学へ入ると本当に自由。それは自分で時間をどう生かすのかを任されていること。井上さんは自己責任を意識する大切さを実感したとか。「今はやりたいことが見えなくても、道が見えた時に行動できるよう準備しておくこと。近畿大学工学部はそれができる大学」と、「楽しさと厳しさの自覚」を後輩へ教えてくれました。

井上 敬太さん

※上記は「学部案内2015」に掲載時の情報です。

NSウエスト(株)
生産技術部 生産技術グループ勤務

自動車のメーターなどを生産する設備を担当。
機械の製造ラインを支えています。

山邊 大輔 さん

2010年 知能機械工学科(現:ロボティクス学科)卒業
福岡県立門司高校(現:福岡県立門司学園高校)出身

正確さが要求される計器類の生産。
指針の装着など高度な生産技術に関わる。

広島県の北部・庄原市に本社と工場がある「NSウエスト」は、大手自動車メーカーへスピードメーターなどの計器類を部品として供給。車が好きな人なら誰でも身近に感じる分野です。山邊さんは部品を生産する設備の開発・設計などに携わるチームに在籍。CADの業務で高度な機械の製造に貢献しています。「日進月歩の技術を常に学び体得する毎日です。上司や先輩の方が担う仕事を見ると自分も早く追いつきたい、やってみたいと思います。技術者魂を刺激されますね」と山邊さん。製造ラインが中断すれば大きな損害にもつながるだけに点検・保守も欠かせないとか。小さなミスも見逃さないよう心がけ、いつも初心と基本を忘れずにいるそうです。

少人数で切磋琢磨した環境が魅力。
何かに熱中できる人なら大丈夫とエール。

学生時代は勉強・サッカー部・一人暮らしを満喫した山邊さん。4年間で暇だと思った日はなかったそう。大学で学んだCADの基礎や自動車関連のゼミでの経験など、すべてが今の仕事に繋がっているとか。「苦しい時の就職活動、友人と過ごしたメディアセンターなど、思い出も多いですね。何かに熱中する追求心を失わず頑張って」と応援の言葉をくれました。

山邊 大輔 さん

※上記は「学部案内2013」に掲載時の情報です。

(株)サノヤス・ヒシノ明昌
船舶設計部 基本設計課勤務

船舶の完成計算と図面を担当

岸本 真理子さん

2007年 システムデザイン工学科卒業(現:ロボティクス学科)
兵庫県立大学附属高校出身

安全に関わる計算を元に図面作成
チームワークで船づくりに取り組む

「サノヤス・ヒシノ明昌」は大型貨物船や大型遊具などを製造する実力企業。岸本さんは船舶の安全基準に必要な計算と図面作成を担当しています。「船の設計は船体艤装、機関電気、構造など、それぞれに設計者が関わる仕事。私は全体の設計に携わるため、幅広い視野と知識が求められます。完成前の船を水に浮かべて重心の位置を確認するなど、多くの役割があります」と岸本さん。仕事場の窓からは建造中の船が見えるため、完成までを実感することが楽しいとか。「命名式は今も感動的。小さなパソコンの画面から、200mの船を造り出す仕事は責任もありますが、やりがいも大きいですね」とキャリアを重ねています。

学生時代の友人は今も大切な存在
大学で将来につながる4年間を

大学ではCADの実習はもちろんですが、力学などの基本的な工学知識を学べたことも役立ったと岸本さん。当時は学年に女子は3人でしたが、今も交流が続いているそう。「確かな技術の習得は仕事や将来につながる財産。普通なら出来ないものづくりに、これからも取り組んでいきたいですね」と前向きな思いは変わりません。

岸本 真理子さん

※上記は「学部案内2011/2012」に掲載時の情報です。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社
第1ボデー設計部第1シェル設計室勤務

高校時代から「車に関わる仕事がしたい」という夢を持ち続けて実現。
いちばん大切なのは「自分が何をしたいのか」を知ること。

中島 直子さん

知能機械工学科(現:ロボティクス学科) 2007年3月卒業
佐賀県立三養基高校出身

トヨタ自動車のボデー設計部から発注を請け、シェル(車の外側を覆う鉄でできた部分の総称)の設計図を描く仕事をしています。「この太さでは強度が不足するな」というときは、板厚や素材を変えたり、目に見えないところに補強をしたり…。自分の技術力で難しいデザインを可能にできたときは、やりがいを感じますね。高校時代から「車に関わる仕事がしたい」と思っていたので、3次元CADの実習が充実している近畿大学工学部を選びました。就職先を選ぶときも、車一筋(笑)。近畿大学工学部は就職担当者がとても親切で、学生の希望をちゃんと把握していて、私には自動車関連の会社をいくつか紹介してくれました。トヨタ系を選んだのは、大きい会社の方が技術的に学ぶことも多いと考えたから。振り返ってみると、大学選びも会社選びも、「自分が何をしたいのか」がいちばん大切ですね。車を仕事にしたいと思っている人は、今のうちからディーラーに行ったり、新車の性能をチェックしておくといいと思いますよ。

中島 直子さん

※上記は「学部案内2010」に掲載時の情報です。

三菱農機(株)
生産技術部 生産技術課勤務

農業機械の生産
新製品が生まれる現場を力強く支える

山本 由加里さん

2001年度 機械システム工学科(現:ロボティクス学科)卒業
2003年度 大学院 工業技術研究科(現:システム工学研究科)修了
鳥取県立米子西高校出身



地元就職と、もの作りを設計から行うところに魅力を感じて入社。農業機械を作っていくうえで、必要となる設備や機械を検討し導入すること、これが山本さんの仕事。まず、現場で農業機械の作り方を決め、それにあわせて設備や機械を決めていく。先輩の経験や設備の取引会社から情報を集めながら、一番ベストなものを選ぶ責任ある仕事だ。

「現場の想いと金額的な調整が一番大変」と山本さん。仕事では常に現場の声に耳を傾け、作業員の方とのコミュニケーションを重視。設備導入後も現場へよく行くそうで、「作業員の方から“あの機械を入れてよかったよ”と言われたときが一番うれしい」という。農業機械が生まれる現場を鋭い目と笑顔で力強く支える。

センパイからひと言

いろんなことに興味を持って取り組むことで、視野が広がります。よく学び、よく遊ぶ!アグレッシブな大学生活を過ごしてくださいね。

山本 由加里さん

※上記は「comimi2010」に掲載時の情報です。