英語村E3[e-cube]とは

英語村E3[e-cube]とは

遊びながら英語を楽しく学ぶ――。近畿大学本部キャンパスに2006年11月、オープンした「英語村E3[e-cube]」は、このコンセプトを徹底して実践する"英語の遊び場"。「遊びを取り入れた勉強」ではなく、徹頭徹尾、「遊び」を貫きます(――ただし、英語で)。日本の大学で初めてとなるユニークな試みは、大学英語教育の現状に一石を投じつつ、学生たちと英語との距離をぐんぐん縮めています。

広さ320平方メートル、高さ10メートルの総吹き抜け(平屋)、木造総ガラス張りの立方体(キューブ)。「英語村E3[e-cube]」は、キャンパスの一角に開放感と透明感あふれる空間を生み出しました。

ユニークなのは外観だけではありません。一歩、中に踏み入れば、本当にここが大学?と戸惑う光景に出会えます。

英語村では英語のみの会話であることから最初は戸惑いながら参加した学生も、講師たちと様々な話題で盛り上がり、あちこちから笑い声が聞こえてきます。更に参加回数を重ねるうちに異なった学年や学部の仲間も増え、楽しさも倍増です。アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、マレーシア出身などの様々なバックグラウンドを持つ外国人講師が常駐しており、講師との会話を通して海外の様々な情報を知るだけでなく、大学にいながら異文化体験をしていただくことが可能です。

村長あいさつ

誰でも一度は「英語がうまく話せるようになりたいなぁ…I want to be a good speaker of English.」とか「留学するってどんな感じかな?What’s it like to study abroad?」と思ったことがあるはずです。そうなら、ぜひ英語村を訪れてみてください。英語村は、英語の授業とは大きく異なる英語学習を始める場所となるはずです。様々なアクティビティを通じて楽しく英語を学ぶことも、英語圏での生活や留学を少しだけ体験してみることもできます。これまで勉強してきた英語を使ってみることもできるでしょう。英語村では、英語は入試科目でも大学の必修科目でもなく、単なる(しかし重要な)コミュニケーションの道具です。道具としての英語を、ここ英語村で身につけてください。英語村に初めて入るには、少しの勇気が必要かもしれません。でも、心配は不要。その少しの勇気をもって英語村へやってくる皆さんを温かくお迎えすることを約束します。英語村で、皆さんの英語力が伸びるだけでなく、将来の可能性も必ず広がるはずです。お会いできることを楽しみにしています!

2024年4月1日
村長
安酸建二

Have you ever thought "I want to be a good speaker of English" or "I wonder what it’s like to study abroad"? If the answer is yes, you should definitely visit E3 [e-cube]!
We offer a unique approach to learning English, which is completely different from traditional classroom settings. By engaging in various activities at E3, you can learn English in a fun way and experience living and studying abroad in English-speaking countries. You can also put your English skills to the test. English is neither an entrance exam subject nor a university requirement at E3. You get the chance to focus on what it really is - simply a tool for communication to help you successfully navigate a global environment. It may take a little courage to enter E3 for the first time, but don't worry. I can assure you that we warmly welcome all Kindai students who take on the challenge of learning the English language. I strongly believe that your experience at E3 will not only improve your English proficiency, but also broaden your horizons and increase opportunities in life. We all really look forward to having you here at E3!

Kenji Yasukata
Mayor
April 1, 2024

Kenji Yasukata

安酸建二
Kenji Yasukata
Mayor

ネーミング決定について

近畿大学英語村のネーミング募集では、皆さまから多数のご応募いただきありがとうございました。
2006年7月22日から2006年9月22日まで、大学ホームページで募集を行いましたところ、本学学生のみなさんをはじめ、教職員、卒業生、他大学学生さんや一般の方からも、趣向、コンセプト、提言等深く考えられた108件のネーミング応募がありました。
2006年9月25日、近未来プロジェクトⅣ(英語村)の会議において、メンバーで審査し、下記のとおり大賞、優秀賞2件の候補を選定、このほど正式決定しましたので、発表いたします。
近畿大学英語村E3[e-cube]は、2006年10月30日(月)にオープニングイベントを行い、学園祭(2006年11月1~4日)明けの11月6日(月)から本格的に稼働することとなりました。「“遊びながら楽しく英語を学ぶ”」をコンセプトに多くのみなさんに愛される空間づくりを目指しますので、ご協力のほどよろしくお願いします。

大賞

近畿大学英語村E3[e-cube][読み方=イーキューブ]
応募者:森本真一さん(生物理工学部生物工学科3年 開村当時)
ご本人からのネーミング理由:
enjoy、English、educationの頭文字をとったものです。いろんな人が「英語を学ぶことは楽しい」と認識していただければと思っています。
選考理由:
英語村のコンセプトである「英語を楽しく学ぶという3つのE」とキューブ=立方体は、建物の外観とのイメージともマッチ。キューブを数字の3と表現したのもユニークである。近畿大学英語村の名称はプロジェクト名にもあり、学内外で広く定着していることから、英語村の呼び名は残す方向でネーミングしました。
英語名:The Village E3[e-cube]

ロゴは文芸学部4年隅井研太さん(文芸学部4年)がデザインしました。

優秀賞2件

The E-3 池田真楠さん(文芸学部4年:開村当時)
C.U.B.E. 八木徹平さん(文芸学部2年:開村当時)

設計コンセプト

近畿大学英語村E3[e-cube(イーキューブ)] 設計コンセプト

近畿大学英語村E3[e-cube]構想は様々な機能や活動、それに伴う複数の施設郡が文字通り村を構成するようなイメージで出発したが、むしろ1つの大きな箱の中に全ての要素を集約する方が、よりダイナミックで可変的な施設になると考えた。

当初は、まさしくBOX状のシンプルな、いわば飛行機の格納庫のような大空間を発想した。 しかしこの新施設が開校以来かつてない、またおそらくは他大学にも例を見ないユニークな企画であることを考えると、単に諸教室の増築ではなく、施設自体が他の建物と明確に一線を隔す特徴的な存在となるべきであろう。
そこで木造建築を思い立った。広いキャンパス内で木をふんだんに使った建物は何処にもない。鉄やコンクリートの教室郡に囲まれた中、唯一の木造建築は強烈な対比を持ってこの建物が特別の存在であることを物語る。

しかも英語村E3[e-cube]の木構造は、旧来の伝統的な軸組み構造ではなく、全く新しい考え方による前代未聞の新工法である。もともとは梁材として使う大断面集成材を、菱垣上に組み上げることによって壁面を構成し、一辺約18m四方、高さ約10mの大空間が一本の柱も立てずに成立した。 純粋な大空間は、無垢の松材によって編まれた籠のように美しいリズムを奏で、菱型に開け放たれた開口部からは光がふんだんに降り注ぐ。

木で出来た構造体の周囲を、透明ガラスの被膜で覆っているが、これは内外を区画すると同時に、激しい外部環境から木を保護し、風合いを、長い年月かけてゆっくりと経年変化させるためのショーケースでもある。

そもそもこのユニークな構造を思いついたのは、大阪府南港にある海の時空館に展示されている浪華丸という木造菱垣廻船を見たときのインスピレーションによる。その船体に取り付けられた菱垣装飾の見事な造形は、日本人の繊細で精緻な美学と技術力の結集であった。

それは我々が世界に誇れる洗練された文化の象徴と感じたのである。その思いを現代的な発想によって英語村に結実させた。次世代を担う若い人たちに、英語学習だけではなく、空間体験を通じても、真のインターナショナルとは何かを考えるきっかけが生まれれば幸いである。

近畿大学 英語村E3[e-cube(イーキューブ)] 基本設計担当
岡本清文
近畿大学 文芸学部文化デザイン学科教授

社会貢献

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンより感謝状をいただきました。

近畿大学英語村E3[e-cube]は、2019年12月17日に開催したクリスマス・チャリティ・ディナーと、2019年7月3日に開催したEpocダンスイベントの際にご協力いただいた寄付金(計121,916円)を公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに送りました。
このたび、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンより感謝状をいただきました。みなさん、ご協力ありがとうございました。

過去の社会貢献