パリ・ラ・ヴィレット交換留学レポート(阪上智昭さん)
2019.12.18
パリ・ラ・ヴィレット建築大学へ交換留学中の総合理工学研究科建築デザイン専攻2年の阪上智昭さんより、レポートがとどきました。
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授業は現在第2段階に入り、構造や環境、経済的観点から、改修提案の特殊性を、部分模型にして表現するという課題が出されました。日本のリノベーションは社会的寿命を迎えた建物を経済的合理性のために再利用するという側面が強く見受けられますが、この授業では環境・サステナビリティが大きなテーマになっており、建物の解体にかかるコストとエネルギーを考慮することはもちろん、リノベーションでありながらサステナブルな建築であることが強く要求されます。設計の授業での発表では、図や模型を指し示しながらであればある程度フランス語で説明ができるようになりました。現地学生の発表の際のキーワードを覚え、表現の語彙を増やすことができました。
パリの街ではストやデモの他にも、移民のホームレスや物乞いも多く、そうした社会問題を生活のすぐそばに目の当たりにする環境であることを再認識させられます。パリはきっと街の密度のせいで、あらゆるエネルギーが集中し、社会問題が顕在化しやすいのだなと思いました。パリの街のエネジェティックなさまは今の日本では到底経験し得ないものなので、勉強になります。