2月17日、建築学部坂本昭教授の最終講義がおこなわれ、建築の原点として「感動することの大切さ」を伝えてくださいました。

2018.02.23

建築学部デザイン専攻の特任教授として6年間、前身の理工学部建築学科でも非常勤講師として14年間と長きに渡り本学の設計教育にご尽力いただいた建築家、坂本昭先生の最終講義が2月17日に東大阪キャンパスで行われました。当日は、在校生や教職員だけでなく、卒業生、他大学の学生、さらには関西圏の建築関係者を含め、定員200名の教室に立ち見が出るほどの盛況でした。
「身体的建築 - 現象の有機的表現」と題された講義では、先生が感動を覚えた旅先での建築や、インスピレーションを受けたサイトスペシフィックなアート作品が紹介され、続いて、先生が設計されてきた一連の住宅建築から近年の公共建築まで、多くの写真を映しながら、そこで起きる現象や得られる体験について丁寧に解説していただき、光と翳、自然との交わりという一貫した主題について述べていただきました。講義の後は、卒業生らからの質問に応えながら、「身体的感動」「自己の感性を磨き続けること」を建築の原点として、後進へのメッセージとして提示していただきました。講義スライドの最後にはドイツの詩人フリードリヒ・フォン・シラーの言葉が先生の座右の銘として投影されました。「青春の夢に忠実であれ」

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