12/21(月) 株式会社安井建築設計事務所の渡邉浩文氏をお招きし、建築学部3年生向けに特別講義を行いました。

2015.12.22

2015年12月21日(月)13:30~16:00 19号館3階19-2教室にて、株式会社安井建築設計事務所コスト計画部長の渡邉浩文氏をお招きし、主に建築学部3年生を対象に、「建築設計におけるコストマネジメント」と題して特別講義を行いました。聴講を希望する4年生も含めた約150人ほどの学生達は、普段教育課程の中では、あまり触れる機会のないコストマネジメントについて、専門家から学ぶことができました。

【 講義内容 】
従来から発注者から見て、建設コストは不透明でわかりづらいものとされてきました。バブル崩壊後の「失われた20年」においては激しい受注競争の中、ダンピングによりそのことがクローズアップされることなく多くの工事発注・契約がなされてきました。しかし、ここ数年、建設業界の環境は大きく変わり、バブル時期とは違う背景の中、工事費は今も高騰し続けています。つい最近の新国立競技場の発注では、コストの問題により工事発注直前で全ての計画の見直しに発展する事態になりました。このように公共建築物におけるコスト問題をきっかけに、発注者のみならず一般国民にとっても建設コストの透明性は関心事のひとつであり、コストマネジメントに期待する所も大きくなっています。そこで、今回、ご専門の講師の先生に講義していただきました。

〔 主な項目 〕 
・設計事務所等におけるコスト部門
・そもそもコストとは
・日本経済と建設市場
・建設コストは不透明か
・建設コストの決まり方
・設計事務所のコストマネジメント
・各設計段階におけるコストマネジメント
・コストプランニングとコストコントロール
・コストの変動要因
・データの重要性
・コストマネジメント事例
・コスト管理に必要な知識 など

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