奥冨利幸教授が、韓国建国大学で開催された「東アジア都市史学会」創立記念国際学術大会で研究発表を行いました。

2018.07.03

2018年6月23日に、建築学部の奥冨利幸教授はソウルで開かれた「東アジア都市史学会」創立記念国際学術大会にて、「満洲大連都市形成と能楽堂の建設」と題する研究発表を行いました。東アジア都市史学会は、韓国都市史学会、中国上海市歴史学会、日本都市史学会が発起団体となり、これまで個別に行われてきた各国の都市史研究の成果と情報を共有して、東アジアをフィールドに各国の研究者が論議するプラットホームとして設立されました。日本からは、日本都市史学会会長で青山学院大学の伊藤毅教授が、「領域的観点からみる日本の都市史」と題する基調講演を行いました。
奥冨利幸教授の発表では、1922年に大連能楽堂が建設された経緯を明らかにし、日本国内の能楽堂と異なる建築的特質を解明すると同時に、大連では1920年代から大連劇場、連鎖街劇場、三越百貨店上層階劇場、大連ダンスホールなどが次々と建設されましたが、能楽堂の建設がこのような時運に乗って、モダンな都市文化形成に貢献したことを指摘しました。
大会では、韓国、中国、日本から100名ほどの研究者が参加して、東アジアでの都市史研究の最前線の議論が行われました。

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