6月20日、香港大学建築学科准教授で建築家のトーマス・ツァン氏が本学建築学部学生を対象に「Contested Miniatures（ミニチュア建築の威力）」と題し講演を行いました。タイトルにある「ミニチュア」とはトーマス氏の建築活動にとって中心的な概念です。中国で進行中の大規模都市開発や大規模建築が生み出す「疎外感」への批評性を凝縮させた「小規模建築」の実践の数々が紹介された一方で、「ミニチュア」がいわゆる小規模建築や縮小模型にとどまらず、建築の物理的な輪郭や持続性を超えて都市空間や人々の行為、記憶、言説への影響力をもたらすような建築的実践の総称であると語られました。聴講した学生には建築の新しい可能性、方向性のいくつかが示唆されたのではなでしょうか。

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6/20（月）18:30から33号館　第4製図室にて香港大学准教授・建築家トーマス・ツァン氏の講演会を行います。