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消化器内科部門 主任教授工藤正俊先生 「第108回日本消化器病学会総会」にて学術賞受賞講演

2022.04.30

内科学教室(消化器内科部門)主任教授 工藤正俊先生は、2022年4月21日(木)~23日(土)、ハイブリッド形式で開催された「第108回日本消化器病学会総会」にて、年間2名だけに授与される学術賞(基礎・臨床各分野1名)の臨床分野を受賞し、22日(金)に「肝細胞癌に対する分子標的薬・免疫療法ならびに新規治療法の開発」と題した学術賞受賞講演を行いました。

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ハイブリッド会場にて受賞講演を行う工藤正俊主任教授

日本消化器病学会は、消化器病学の向上発展をはかるため創立され、会員数約3万5千人を誇る国際的な団体です。学術賞は、会員の中でも、特に学会の発展に貢献し多大な業績を納めた研究者に限り、年間2名だけに授与される大変名誉ある賞となります。

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受賞式の様子

受賞にあたり、工藤先生は「最先端の医療を極め良い医師になることが臨床医にとっては最も重要なことです。最先端の医療を極めることによって初めて見えてくるのが医療の限界です。この限界を何とか打破して患者さんに真の「治癒」をもたらせたい、と強く思うことも次に重要なことです。そのためには自分の経験、基礎論文や他領域の論文などからアイデアを得て仮説をたて、そしてそれをEvidenceとして世界に広めるにはどうしたら良いかを考えました。その結果、前向き臨床試験を組んでその成果を影響力のある有名な雑誌に英文論文として発表し続けることが最も効果がある、という結論に至りました。それが医学部卒業3年目のころで以来40年近くその思いがブレたことは一度もありません。継続は力です。結果的に世界の肝臓がんのガイドラインを変えることができたこと、またこのような栄誉ある賞の受賞に繋がったについては光栄に思いますが、これは単なる結果であり過程にすぎません。まだまだ解決すべきことはたくさんあります。臨床研究に終わりはありません。」とコメントしています。

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工藤正俊主任教授

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Highly Cited Researchers 2021(臨床医学部門)3年連続受賞