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第47回日本関節病学会にて学術集会奨励賞を受賞!

2019.12.04

整形外科学教室 墳本 一郎 医学部講師が
11月22日に福岡市で行われました第47回日本関節病学会(愛媛大学主催)で学術集会奨励賞を受賞いたしました。

演題名:関節軟骨細胞に発現するAT1レセプターは周期的圧迫負荷により活性化され、軟骨肥大変性を促進する

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(コメント)
主に加齢性の変化で関節軟骨がすり減って起こる「変形性膝関節症」は、国内の40歳以上の男性の約860万人、女性の約1670万人が罹病している可能性があると推定されています。現在、変形性膝関節症が原因で人工膝関節置換術を受ける患者様は、本邦で年間8万人にのぼります。しかし、その原因の詳細は未だに明らかではありません。
整形外科学教室/人工関節センターでは、高血圧症患者さんに変形性膝関節症が多いとする調査報告に着目し、高血圧症と変形性関節症との関連について研究を行って参りました。その結果、血圧の調節因子であるレニンアンギオテンシン系の受容体AT1Rが関節軟骨細胞にも発現し、AT1Rが活性化されると軟骨の変性が促進することが分かりました。また、血圧を下げる薬であるARB(Angiotensin II type 1 receptor blocker)を関節軟骨細胞に投与すると、この変性が抑制されることも分かりました。

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