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アジアオセアニア医学物理学会2019にてBest Oral Presentation Award-Therapyを受賞!

2019.11.13

医学物理学専攻 の 田村 命 助教 が、
アジアオセアニア医学物理学会2019(オーストラリア パース)にて、Best Oral Presentation Award-Therapyを受賞致しました。
参加者は500名、Oral presentationの総勢221名、その中での受賞です。

Best Oral Presentation Award-Therapy.png

演題名:Development of a new photochromic diarylethene film for clinical dosimetry

<コメント>
医療におけるフィルムを用いた線量測定は、放射線治療における2次元線量分布の測定や個人の被ばく線量の管理などに用いられます。一般的に使用されている乾式フィルムは、高価、分解能が湿式に比べて低い、結果取得まで照射後数時間を要する、といった欠点があります。我々はフォトクロミック化合物のひとつであるジアリールエテンをフィルム様式に加工して、放射線量に階調をもち、簡便で安価、かつ結果を迅速に取得できる新しいフィルムの開発を、凸版印刷株式会社ならびに山田化学工業株式会社との産学連携にて進めて参りました。本発表では、放射線診断領域のX線に対して、放射線量に階調をもつことを示しました。今後は、放射線治療領域のX線や電子線、陽子線に対して、放射線量に階調をもつフィルムの開発を進めていく予定です。

最後になりますが、大学院医学物理学専攻の門前一准教授をはじめ、大学院生の皆様、中央放射線部の奥村雅彦技師長、松本賢治技術主任、医学部放射線腫瘍学部門の西村恭昌教授には、日頃からご指導ご鞭撻を賜り、今回このような賞をいただくことができました。心より感謝申し上げます。

記念写真 (2).png