基礎ゼミ(的場ゼミ)でディベート大会を開催しました。

2019.06.27

レジュメ.jpg基礎ゼミ(的場ゼミ)の20人が4チームに分かれ、2週にわたりディベート大会を開催しました。

テーマは「少年の匿名報道」と「代理懐胎(出産)」。

ディベート本番に向けて、各チームは中央図書館で本や論文を探し、ネットで判例や新聞記事を検索するなど、念入りに準備を進めました。PCと格闘しながら、論点や主張を整理したレジュメも完成させました。

迎えたディベート当日、会場はB館にある「法廷教室」です。

論戦中.jpg裁判官裁判員.jpg
ジャッジするメンバーは裁判官・裁判員席に座り、いよいよ論戦開始。裁判長は法服を着用し、本物の裁判さながらです。議論の内容に加え、発表姿勢、論拠の提示、的を射た質疑応答、チームワークなども審査ポイントです。

「少年の匿名報道」では、少年法61条、少年のプライバシー、更生・社会復帰、実名報道の意義、再犯率、加害者と被害者のバランスなどを軸に、議論が展開しました。

法整備がなされていない「代理懐胎」の是非をめぐっては、日本産科婦人科学会の会告、海外の代理懐胎の実態、憲法13条の幸福追求権、世論の動向などが論点となりました。

反論スタート.jpg作戦タイム中.jpg最初はぎこちなかった各チームも、徐々にテンポがよくなり議論も噛み合うようになりました。

裁判官・裁判員からも質問が飛び出し、より議論に深みが増しました。

さて、気になる勝負の結果は、「少年の匿名報道」は引き分け、「代理懐胎」は僅差で「反対チーム」が勝利しました。

ディベート大会を終え、入学当初より確実に成長した20人の姿がみられました。条文や判例、文献の探索・読解、PCでのレジュメ・文章の作成、チームによる作業と、これからの法学部生活に役立つ「力」と「自信」を学生たちは得ることができました。