ソフトウェア工学研究室
よりよいソフトウェア開発を目指して
准教授 角田 雅照
研究紹介
ソフトウェア工学は、ソフトウェアの品質や開発の効率に関する問題を、工学的なアプローチにより解決を試みる学問です。生成AIの登場により、ソフトウェア開発やソフトウェア工学には大きな変化の波が起こっています。一方でソフトウェアの開発は人が関わる部分も大きく、ソフトウェア開発における人の役割を考慮することも非常に重要です。本研究室では主に、ソフトウェア開発における人に着目した研究と、人工知能技術を活用した研究に取り組んでいます。いくつかの研究成果はメディア報道されていますので参考にしてください。
ソフトウェア開発へのゲーム要素の導入
近年、ソフトウェア開発において生成AIが活用されていますが、開発には人が関わるため、人の作業効率の向上が重要となります。本研究では、作業効率を向上させるために、ソフトウェア開発にゲーミフィケーション(作業結果に基づく得点やグループ内順位などのゲーム要素により、やる気を刺激する方法)を取り入れて、効率が高まるかどうかを分析しました。
実験ではプログラム作成作業に対し、作業時間の短さが得点となるルールを決め、それらの作業を学生13人に取り組んでもらいました。その結果、プログラムの作成時間は短くなりました。そのためプログラムの作成時には、作業時間の短さが得点となるルールを課すと作業効率が高まることが期待されます。
将来への期待度とIT技術者の満足度との関係
企業におけるDX化の推進などにより、あらゆる業種でIT技術者の人材不足は深刻です。そのため、IT技術者の満足度を高め、離職を抑えることは非常に重要です。IT技術者以外については、満足度と離職意思は、下記のような質問に基づく「見通し指標」と関係があることが指摘されていました。
- 10年後の自分の会社のあるべき姿を認識している
- 日々の仕事を消化するだけになっている
- 上司から仕事上の目標をはっきり示されている
- この会社にいて,自分の10年後の未来の姿にある程度期待がもてる
本研究ではIT技術者においても、見通し指標が満足度と離職意思に影響しているかを明らかにするため、23人のIT技術者にアンケートを行いました。その結果、見通し指標がIT技術者の満足度と離職意思に大きく影響していることが明らかとなりました。
卒業生からのコメント
ソフトウェア開発の効率に関する課題に関心を持ち、
より発展的な研究に取り組むため大学院へ進学
卒業研究では、ソフトウェア開発における在宅勤務の影響分析に取り組みました。この研究を通してソフトウェア開発の効率に関する課題に関心を持ち、より発展的な研究に取り組むため大学院への進学を決めました。大学院では、ソフトウェア開発の効率向上に寄与することを目的として、機械学習を用いたソフトウェア欠陥予測に関する研究に取り組みました。
- 角田 雅照
- 准教授 博士(工学)
- 所属学科/情報学科 所属専攻/エレクトロニクス系工学専攻
- 情報学研究所
| 略歴 | 2007年 | 奈良先端科学技術大学院大学 博士後期課程 修了 |
|---|---|---|
| 2007年 | 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究 特任助教 | |
| 2012年 | 東洋大学総合情報学部 助教 | |
| 2013年 | 近畿大学理工学部情報学科 講師 | |
| 2019年 | 同 准教授 | |
| 2022年 | 近畿大学情報学部情報学科 准教授 |
研究紹介
近畿大学情報学部 情報学科 教授 波部 斉
近畿大学情報学部 情報学科 教授 谷口 義明
近畿大学情報学部 情報学科 准教授 越智 洋司
近畿大学情報学部 情報学科 准教授 水谷 后宏
近畿大学情報学部 情報学科 准教授 角田 雅照

