【受賞】国際会議 ISIAME 2024での受賞報告 (大学院生 林田航輝さん、川久保光さん、 岡伸人教授らの研究)
2024.10.15
令和6年 (2024年) 9月1日 (日)~5日 (木) に、福岡県北九州市にて行われた国際会議ISIAME 2024 (International Symposium on the Industrial Applications of the Mössbauer Effect) において、産業理工学研究科 生物環境化学コースの岡伸人教授研究室 (環境材料科学研究室) 所属の林田 航輝さんが「Young Scientist Best Paper Award」を、川久保 光さんが「Young Scientist Award」をそれぞれ受賞しました。これらの発表は研究成果やプレゼンテーションに優れ、審査員から高く評価されました。
いずれの研究も岡伸人教授の指導のもと、環境材料研究所・西田哲明所長との共同研究として実施されました。今回の受賞を励みに、研究グループの皆さんがより一層研究に邁進されますことを期待しています。
※ 国際会議ISIAME (メスバウアー効果の産業応用に関する国際シンポジウム):メスバウアー分光法の産業応用に焦点を当てたこの会議は4年ごとに開催される国際会議です。PACCHEM'84 (1984年、ホノルル) で企画された「メスバウアー効果の産業応用」シンポジウムに端を発し、第1回目のISIAMEはイタリア・パルマで開催されました (1988年)。第10回目にあたるISIAME 2024 では、世界中から参加した多くの研究者が当該分野の最先端の研究成果を発表し、活発な意見交換がなされました。
写真左より岡 伸人 教授、林田 航輝さん、川久保 光さん
【受賞の詳細】
学会名:ISIAME 2024 【International Symposium on the Industrial Applications of the Mössbauer Effect (メスバウアー効果の産業利用に関する国際シンポジウム)】
会期:2024年9月1~5日 (日~木)
① 受賞名:Young Scientist Best Paper Award
受賞者:林田 航輝 (博士前期課程1年)
発表題目:Charge and discharge characteristics of lithium iron phosphovanadate glass developed for lithium-ion batteries (リチウムイオン電池用のガラス正極材料に関する研究)
著者:K. Hayashida, H. Minegoshi, T. Nishida, and N. Oka
② 受賞名:Young Scientist Award
受賞者:川久保 光 (博士前期課程1年)
発表題目:Electrocatalytic performance of barium cobalt iron vanadate glass applied to metal-air battery (金属-空気電池用に開発したガラス空気極触媒材料に関する研究)
著者:H. Kawakubo, H. Nakahara, T. Nishida, and N. Oka
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【研究体制】
岡研究室 (環境材料科学研究室) では環境問題やエネルギー問題の解決につながる新しい材料の開発に、産学連携で取り組んでいます。今回受賞の対象となった研究をはじめ、下記のテーマについて研究を進めております。
・エネルギー分野、エレクトロニクス分野
1.電気を流すガラス材料 (導電性バナジン酸塩ガラス)、およびそれを用いた電池材料の開発 (金属-空気
二次電池用の空気極触媒や、リチウムイオン電池用の正極活物質の開発など)
2.新たな材料特性を持つ酸化物半導体薄膜の開発 (スパッタリング技術による成膜)
・水や空気の浄化
1.有害な金属を除去するゼリー状の水質浄化材料
2.アレルギー原因物質や菌・ウィルスを除去する環境浄化材料 (光触媒材料など)
<生物環境化学科や岡研究室に興味をお持ちの高校生へ>
近畿大学には出前講義という制度があります。
出前講義とは、本学部の教員が高等学校に出向いたり、本学部の講義室や実験室で行う体験型講義で、楽しく学べる内容となっています。
ぜひ高校の先生を通してお申し込みください。お会いできるのを楽しみにしております。
<企業の方々へ>
共同研究も積極的に受け入れております。ご連絡をお待ちしております。