近畿大学地域創生農業研究所

KINDAI UNIVERSITY

所長あいさつ

近畿大学地域創生農業研究所(Regional Revitalization and Agricultural Research Institute, Kindai University)は、2026年4月1日に、これまでの附属農場から、新たな一歩を踏み出すために改称しました。また、生石農場跡地を同研究所内に位置づけ「実証実験フィールド(Demonstration and Experimental Field)」として利活用します。改称に伴い、地域の農林業において新しい価値を創り生み出すために知恵と技術を研き究める実践拠点となりました。

地域創生農業研究所は、附属農場として、1952年に湯浅農場、1957年に生石農場が開設され、これまで、湯浅農場ではマンゴーなど果樹の栽培研究や、柑橘遺伝資源保存と薬用利用の研究に取り組み、学生実習や卒業研究の場として活用されてきました。さらに、生石農場では、標高約800mの山間部に位置する高地の気候を生かし、合鴨の研究や野菜の生産・研究などに取り組んできました。

いま農林業を取り巻く環境は、農業生産者の高齢化や過酷な労働環境、気候温暖化による農作物の不適地化など、複合的でシリアスな多くの課題に直面しています。とりわけ和歌山に象徴される山間地が多い日本の農業では、傾斜地、高地、森林などの利活用の充実が特に重要な課題となっています。

このような状況で、本研究所は、若い世代が実学研究・社会実装を実践できる研究・教育の拠点として、さらなる地域社会の活性化や次世代農業の研究推進のために、四次産業との融合で切り拓く、農林業再生にかける近大モデルの社会実装を目指し、農業分野におけるSociety 5.0の具体化に向けた取り組みを行います。そのために、「実学」を掲げる総合大学として、16学部、併設学校、研究所などがもつ知の技術を結集し、本研究所の教職員一同、気持ちも新たに一丸となって、より一層の努力を重ねて、研究・教育に励んでまいります。皆様には、今後ともこれまでと変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、時には、叱咤・激励のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。

2026年4月1日
近畿大学地域創生農業研究所長
重岡 成