工学のオモシロさを皆さんにお届けします!! てくたまラジオ近大工学部潜入レポート!! 全6回シリーズ

ワクワク

2019年度第4回

大窪シゲキの9ジラジ ~てくたまラジオ近畿大学工学部潜入レポート~ 2019年9月12日(木)21:10~放送 第4回 建築学科の吉谷 公江先生の研究室に潜入!!

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2019年度 第3回 情報学科 谷崎 隆士先生

2019年度 第1回 機械工学科 信木 関先生

2019年度 第2回 電子情報工学科 藤野 貴之先生

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A 過ごしやすい住宅の環境作りについて研究しています。

Q 吉谷先生の研究内容について教えてください。

住宅は私たちが生活する上で必要な「性能」がたくさんあるので、その性能に関わる幅広い分野を研究しています。

ほくは一人暮らしで家も過ごしやすいですよ!っていうことではないですね(笑)スミマセン、、、

Q へぇ~ 例えばどんな「性能」がありますか?

A 例えば「安全性」「遮音性」「省エネ対策」などがあります。私は以前、住宅メーカーに勤めていたのですがその際は住宅の燃え方について実験していました。

A そうですね。単に燃えにくいというだけではなく、コストや建てる地域などさまざまな条件を考慮しながら実験を重ねていきます。実際に燃やしている映像があるのでこちらをご覧ください。

Q へぇ~ 例えば壁の材料によって「燃えやすさ」が異なるってことですか?

スゴイですね! Q 壁(躯体)を作って実際に燃やして調べるんですね!?

↓

これは大変な実験ですね。壁が燃えて崩れ落ちましたよ!皆さんマスクもしていますね。

A そうです。この映像は外側からの延焼を想定した実験で、燃え方や煙の量はもちろん経過時間による壁の温度、躯体が耐えられる時間等も含めて調べています。

燃え盛っている炎と煙を浴びてしまいますので防毒マスクを着用して、煙の吸い込みを防ぎます。夏場は汗だくでサウナ状態ですね

このような過酷な実験は身体への負担が大きいので、回数を減らして計算で求めることができないかとうのが研究のテーマです。

Q 計算で求めることができるのですか?

A 燃えた後の材料を観察したり、熱の伝わり方を調べたりすることによって、材料自体の熱の伝わり方を新たに定義することで、高い精度の計算ができるようになりました。

A これまでは新築住宅を想定していましたが、今後増えてくるリフォーム物件の性能も調べていきたいです。また「防火と遮音性を両立」できているのかなど複合的な分野にも取り組みたいです。

Q ほくは何も考えずに家に住んでいましたけど、このような実験があって家の性能は保たれているんですね。今後、取り組みたいことはありますか?

Q 最後に10代にメッセージをお願いします。

A 普段、疑問に思っていることが研究につながります。日常の生活の中でも、視野を広げてさまざまなことに関心を持つことが大切だと思います。中学や高校で学んだことが疑問を解決する基礎として役立ちます!

研究室でオモシロい研究をしている学生を発見!!

建築学科 4年 小林 哲士 さん 兵庫県立姫路飾西高校出身

建築学科 3年 西谷 光騎 さん 兵庫県立社高校出身

Q このゼミを選んだ理由を教えてください。小林さん A 人々が住みやすい環境について興味があったので選びました。

Q どんな研究をしていますか? 小林さん A 今、住んでいるアパートの換気経路について研究しています。実際に住んでいる建物の環境を調べることで、実感として理解できますし、実用的な提案につながると思いこのテーマにしました。

Q 3年生の西谷君はどんな研究をしていますか。 西谷さん A 私は吉谷先生の専門と同じ、防火の煙について研究をしています。

Q 先生と小林先輩はどんな感じですか? A 西谷さん ノリとツッコミでコンビみたいで相性抜群です(笑) 先生も先輩も優しくて、ゼミの雰囲気も良いです!

Q 最後に中高生にメッセージをお願いします。 西谷さん A 好奇心を大切にして挑戦する気持ちで何事にも取り組んでください。 小林さん A 勉強だけでなく友人や先生との人脈作りも大切にしてほしいです。

次回は科学生命工学学科に潜入!お楽しみに!