工学のオモシロさを皆さんにお届けします!! てくたまラジオ近大工学部潜入レポート!! 全6回シリーズ

ワクワク

2019年度第1回

大窪シゲキの9ジラジ ~てくたまラジオ近畿大学工学部潜入レポート~ 2019年6月13日(木)21:10~放送 第1回 機械工学科の信木関先生の研究に潜入!!

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今回も始まりました工学部潜入レポート!!第1回目となる今回は機械工学科の信木先生の研究室におじゃましています!

A 高い強度をもつ金属や水素を蓄えることができる金属の研究をしています。

Q 信木先生はどんな研究をされていますか?

Q 金属って固いイメージがありますが水素を蓄えるとはどういうことですか?

えっ!!

A 地球温暖化対策の試みとして近年は新しいエネルギー源として、水素が注目されています。その水素を安全に貯蔵できることができる金属 それが「水素吸蔵合金」という技術です。

A 定置型の燃料電池や自動車に実用化されています。CO2が排出されないクリーンエネルギーで、今後様々な分野での実用化が期待されています。

Q へぇ~なんだか難しそうですけど、未来のクリーンエネルギーとしても面白そうですね。水素エネルギーはどのような製品に使われていますか?

Q 具体的に研究はどの様にして行っていますか?

A マグネシウム(Mg)やチタン(Ti)の金属に鉄(Fe)などの金属粉末を添加して合金化します。その金属が水素を吸うかどうかを研究しています。様々な組み合わせで金属の特性は変わってくるため、使いやすい水素吸蔵合金を調べてその特性を明らかにしています。

A 残念ながら、見えないのですが、発熱反応で熱を出すのでどれだけの熱を出したか、吸ったかというところで判断します。見えたらいいんですけどね(笑)

Q 水素って見えないですよね?

Q 研究の難しさや楽しさ、学生と一緒に取り組む中で新たな発見などありましたら教えてください。

Q この研究を通してどんな未来になってほしいと思いますか?

A 事例はいくつかありますが、学生と一緒に研究を進めるなかで自分たちが作った合金が想定していた通り水素を吸蔵できたときや苦労しながらも成果に結びついたときは大きな喜びですね。 環境問題や資源枯渇といわれているなかで生活エネルギーが小さくすむ社会を実現できるようにしたいです。限りある資源を有効に活用する中で、研究している水素吸蔵合金が役立てられ地球温暖化対策の一翼を担えられるようになればと思います。

Q これからチャレンジしたいことについて教えてください。

A より効率的に水素を吸蔵・放出できる金属を作り、燃料電池車などに搭載させたいです。同時に高強度材料の開発も行っているのでこれからの合金が次世代の自動車などに使われるとなると、ワクワクしますしチャレンジしてみたいです!

A これからの日本を支えていくのは中高生の皆さんです。過去に学び、よりよい社会を築いていくために「変えていくぞ!」という高い志と意欲をもっていれば必ずチャンスがあります。工学に興味がある学生は、一緒に研究しましょう!

Q 最後に10代にメッセージをお願いします。

研究室でオモシロい研究をしている学生を発見!!

機械工学科4年 大野峻典さん 兵庫県立香寺高校出身

Q 信木ゼミを選んだ理由は? A 鉄や銅の材料の強度や組織について詳しく知りたかったことやそれを実際に合金して作ってみたいと思ったからです。

Q 実際にゼミを受けてみてどうですか? A 銅とチタンを組み合わせて合金を作っています。実際に強度が知れてとても楽しいです。

Q これからどのような研究に取り組みたいですか? A どの金属を組み合わせたらより良い合金になるのか材料についてもっと学び、知識を深めていきたいです。

Q 大変なことや、やりがいについて A 解析をするための装置を扱うことは大変で日々勉強しています。ただ、調べを進めていく中で分かった時の喜びは大きく、達成感があります。

Q 中高生にメッセージをお願いします。 A 興味あることはとことん追求して自分の道を進んでください。私が学んでいる知識は日々の生活の中で身の回りにある製品に必要不可欠です。そのような知識を学びにぜひ近畿大学工学部にきてください!

次回は電子情報学科に潜入!お楽しみに!