工学のオモシロさを皆さんにお届けします!! てくたまラジオ近大工学部潜入レポート!! 全6回シリーズ

ワクワク

2018年度第4回

大窪シゲキの9ジラジ ~てくたまラジオ近畿大学工学部潜入レポート~ 2018年9月13日(木)21:10~放送 第4回 情報学科の山元 翔先生の研究室に潜入!!

2018年度第3回 建築学科 樋渡 彩先生

2018年度第2回 機械工学科 旗手 稔先生

2018年度第1回 化学生命工学科 山元 和彦先生

2017年度の記事はこちらから

2016年度の記事はこちらから

A 最近ハヤリの、人工知能を使った、人とシステムの関係を研究をしています。

Q 山元先生はどんな研究をされてるんですか?

A 記憶や学習、判断など高度な作業に必要となる人間の知能を、コンピューター上で人工的に作って、人間が脳内で行っている作業を再現する仕組みです!

Q 人工知能!! ・・・僕は知ってるんですけど・・・笑。改めて人工知能ってどんなものですか!?!?

いえいえ 大窪さんの様に面白いことを言ったり、人間味のある会話って難しいです。僕らの分野に、人間を排除して、人工知能だけ! という考えはないです!

へぇ~何だかおもしろそうですね! 人工知能が発達したら、「ラジオDJはいらない! ロボットがやるんじゃないか!」って言われるんですが(涙) いかがでしょういか?

Q なるほど~! 人間と人工知能が共存していくようなイメージなんですね~! そんな人工知能を具体的にどのように研究されてるんですか?

A 主に特別支援学級の子供たちの学習を助けてあげようという研究です! あとは自動車の運転、合意形成など様々です。

Q へぇ~! 特別支援学級の学習で人工知能を使うとどうなるんですか?

A 「子ども自身」ができるようになります。特別支援の子への手助けは、「代わりにやってあげる」ことが多いです。それは楽なんですが、できなかったことが自分でできるのは楽しいですよね!

例えば長文解読は特別支援学級の子どもたちには難しいので、そこはシステムでうまく支援します。そういった切り分けを人工知能の考え方を応用して研究しています。

Q 子供たちに自分で考えてもらった方が成長につながりますね!! 実際に、特別支援学級の子どもたちが使ったシステムってどんなものですか?

A ご覧いただきましょう!!

ジャーン!

これは、子どもたちが算数の文章問題を作って、算数や文章の理解を深めるシステムです! よかったら実際にやってみてください。

12+14=?で計算できる、「合わせていくつ?」のお話しを作ろう! 例 赤い花と黄色い花が合わせて12本咲いています。青い花が4本咲くとお花は全部何本でしょう? すごい!! ちょっとやってみましょうか!?!?

・・・5分後 皆さんにお伝えしたいのは、小学校一年生の問題ということだけ・・・笑

この人工知能は算数の文章題を理解しているのでヒントを出すことができます。先生みたいに「ここの部分が違うよ」って教えてくれるシステムなんです!

Q 子供たち目線で作っていらっしゃるんですね!! 実際子供たちが使っている姿を見て、どう感じられましたか?

A 「間違ったー!」、「がんばれー!」とか応援しながら学習してて嬉しかったですね! 学習後に分析して、実際に子供たちの能力が伸びているとすごくやりがいを感じます!

A 私がモットーにしているカナダの女優さんの言葉を紹介します。「失敗とは転ぶことではなく、転んだまま起き上がらないこと。」もうダメだ~ってあきらめるのではなく、もう一回やってみる。そうすることで、人工知能を作れる知識はみんな付くと思います!

Q 素晴らしいですね! 最後に10代のみんなにメッセージをお願いします!

大学院 システム工学研究科 前期課程2年 森島 佑騎くん 広島県立賀茂高校出身

研究室でオモシロい研究をしている学生を発見!!

Q 山元先生のゼミでどんな研究をされていますか?

A 自動車の運転支援システムの研究をしています。

Q この研究の面白いと思うところを教えてください。

A 自分の研究を人に説明したときに、なるほどね、面白いねと共感してもらえた時ですね。

Q 山元先生のゼミを選んだ理由を教えてください。A 新しくできた研究室で山元先生と直接、お話して決めました。高校生の皆さんも、オープンキャンパスでいろんなお話を直接聞くことは重要だと思います。

Q 最後に10代のリスナーにメッセージを!

A 英語の勉強だけはやっておいた方がいいと思います。研究していく中で、調べ物をしていてとても重要だと思うようになりました。

次回は電子情報工学科に潜入! お楽しみに!