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ニュースリリース

1/21(水)近畿大学附属農場 「柑橘遺伝資源保存園」を開園

2015年1月21日

「柑橘遺伝資源保存園」の看板を立てる 附属農場長・宇都宮直樹(左)と附属農場事務長事務取扱・森 章(右)

近畿大学附属農場湯浅農場(和歌山県有田郡湯浅町)は、本学内の研究用として利用してきた柑橘園を整備し、近畿大学附属農場「柑橘遺伝資源保存園」を、本日1月21日(水)、新たに開園しました。湯浅農場では開設以来、江戸時代から伝わる柑橘類を主に収集、保存しており、現在では約200に及ぶ品種に上ります。その中でも特に、湯浅農場の開園当初より保存してきた約140品種を選抜し、国内外の研究者や一般の方にも見学いただけるようにしました。

【本件のポイント】

●柑橘の研究成果を、研究者や一般の方々にも見学して頂ける新しい保存園
●紀伊国屋文左衛門ゆかりと言われる紀州蜜柑など、わが国に江戸時代から伝わる柑橘の品種を主に保存、品種数も国内大学でトップクラス

【柑橘遺伝資源保存園について】

今回開園した「柑橘遺伝資源保存園」では、紀伊国屋文左衛門ゆかりと言われる紀州蜜柑など、わが国に江戸時代から伝わる柑橘の品種を主として保存する予定です。本園内の多くの柑橘類は和歌山県果樹試験場から譲り受けたもので、品種改良の研究を行う上でも貴重な遺伝資源です。さらに、柑橘類は昔から薬用利用されていることから、有効性についても研究され、その研究成果を基にした機能性食品が近畿大学発ベンチャー企業(株式会社ア・ファーマ近大 )から発売されています。また、保存園を整備するのみならず、柑橘に関する情報をデータベース化し、国内はもとより海外の研究者にも提供できるように整備も順次進めています。
今回の開園を契機に、和歌山県の柑橘に関する文化を広く公表・共有していくことは、近畿大学の地域貢献にもつながると考えております。これは、近畿大学の建学の精神を体現した実学志向のひとつといえます。

(参考資料)
【保存園見学の申込方法】
電話にて下記申込先までご連絡の上、事前予約をお願いします。
■ 申込先  : 近畿大学附属農場湯浅農場(和歌山県有田郡湯浅町湯浅2355-2)
■ 電話番号 : (0737)62-2953
■ 申込受付 : 平日 9時~16時
■ 申込受付 : 平日10時~16時
  • ※土・日・祝祭日および年末年始のご見学につきましては、見学ご希望日の1か月以上前に、事前のご連絡をお願いいたします。
【近畿大学附属農場湯浅農場について】
近畿大学附属農場湯浅農場

近畿大学附属農場湯浅農場は、昭和27年(1952年)に開設来、柑橘類の栽培・機能性成分の有効利用研究、熱帯果樹類の実用化栽培の研究・開発を進めています。和歌山の比較的温暖な気候を利用し、昭和62年(1987年)からマンゴーの栽培に取り組み、栽培技術を確立しました。
湯浅農場で栽培された温州みかん、マンゴーはそれぞれ「近大みかん」、「近大マンゴー」の愛称で親しまれています。また農場にはセミナーハウスが設置され、主として、本学農学部生の農場実習や研究室のゼミ・研修等にも利用されています。また、栽培研究以外にも、栽培している作物に食以外の利用価値を求め、目下研究に取り組んでいます。

【紀州蜜柑について】
紀州蜜柑(品種:紀州丸蜜柑)

紀州蜜柑は小蜜柑(こみかん)や本蜜柑(ほんみかん)とも呼ばれる中国原産の柑橘で、江戸時代に親しまれていました。和歌山県でのミカンの栽培は、1500年代の後半に熊本県八代から小蜜柑が導入されたことに始まります。その後、和歌山藩初代藩主の徳川頼宣が提唱した藩主導の保護・育成政策により品種改良や栽培技術の向上が進み、紀州蜜柑としての地歩を固めました。さらに、紀伊国屋文左衛門の廻船を利用した搬送により、江戸末期には「天下最大の産物とはなりぬ」との名声を博しました。紀州蜜柑は、果実が小さく、種子が多く食べにくいことから大正初期のころから種無しの温州蜜柑にとって代わりました。また、紀州蜜柑とは総称で、紀州大平蜜柑(きしゅうおおひらみかん)、紀州丸蜜柑(きしゅうまるみかん)、無核紀州(むかくきしゅう)、蒂高蜜柑(ほぞだかみかん)があり、本保存園にはこれら4品種すべてが保存されています。

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