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ニュースリリース

生物理工学部×水産研究所 養殖稚魚用自動ワクチン接種装置を開発

2014年4月18日

近畿大学生物理工学部システム生命科学科(和歌山県紀の川市)栗山敏秀教授らの研究グループが、養殖稚魚に自動でワクチン接種を行う装置を開発しました。

養殖魚はいけすで大量に飼育されるため、一匹が病気にかかると他の魚にも感染するという問題があり、その解決策の一つとしてワクチン接種が行われています。しかし、何万匹という稚魚に一匹ずつ手作業でワクチンを打つため、技術を必要とするうえに時間がかかりすぎるという問題点がありました。

栗山教授らの研究グループは、ワクチン接種作業を自動化したいという養殖現場の声に応えるため、約3年間の研究の末、圧力検出型注射器を用いた装置を完成させました。稚魚を注射器に押し付け、針が刺さるとセンサーが感知して自動的にワクチンを接種します。装置の試作後、近畿大学水産研究所 での試用と改良を繰り返し、鯛やカンパチなどの複数の魚種に使用可能な装置が完成しました。

従来型と新開発の装置による作業時間の比較実験を行ったところ、熟練者は従来型で2.4秒かかったものが新装置では1.5秒と約40%短縮、非熟練者にいたっては従来型で4.2秒かかたものが新装置では2.2秒と約50%短縮されました。この装置を使うことによって、ワクチン接種にかかる時間を大幅に短縮し、さらに非熟練者による作業も可能となります。
なお、このセンサーを用いたワクチン接種装置は、現在、実用化にむけて特許出願中です。

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