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ニュースリリース

―― 次世代バイオ・リサイクル燃料「バイオコークス」 ―― 廃棄物高温ガス化直接溶融炉で石炭コークス18.9%代替に成功 近畿大学・JFEエンジニアリング(株)・(株)ナニワ炉機研究所・日本砿研(株) 共同実証試験

2011年5月27日

 地産地消が可能な植物由来の次世代バイオ・リサイクル燃料「バイオコークス」の開発を進めている近畿大学(本部:大阪府東大阪市、学長:畑博行)の井田民男准教授(理工学部)の研究チームと、JFEエンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岸本純幸)、株式会社ナニワ炉機研究所(本社:大阪府八尾市、代表取締役:村田悦夫)、日本砿研株式会社(本社:青森県黒石市、代表取締役社長:藍原正)は共同で、2011年1月に岩手県盛岡・紫波地区環境施設組合(管理者:矢巾町長 川村光朗)の協力を得て、ごみを溶融処理する際に必要となる石炭コークスの一部をバイオコークスに置き換えて操業する実証試験を行いました。

 その結果、廃棄物高温ガス化直接溶融炉※1で、石炭コークスの18.9%をバイオコークスが代替できることを実証しました。実用炉を用いたバイオコークスによる石炭コークス代替の検証では、近畿大学が2008年、自動車エンジン部品を製造するキュポラ炉で11.4%の代替に成功しており、今回は新たな用途で実証したことになります。

 本実証試験は、ジュースを搾った時に生じるリンゴ搾りかすを原料に製造したバイオコークスを用いて、石炭コークスをどの程度代替できるかを試験したものです。

 近畿大学が実証試験の実施主体となり、JFEエンジニアリング株式会社は溶融炉製造メーカーとして操業条件の決定・分析を、株式会社ナニワ炉機研究所はバイオコークス製造装置メーカーとして技術的アドバイスを、日本砿研株式会社はバイオコークスの原料提供をそれぞれ担当しました。

 バイオコークスは植物由来のエネルギーであるため、利用時のCO2排出量はゼロカウント(カーボンフリー)とされます。研究チームが、今回の代替率で石炭コークスをバイオコークスに転換する仮定で試算したところ、同組合清掃センター全体で年間に約1,180tのCO2排出を削減できる、との結果が出ました。
 研究チームは今後、さまざまな分野で、さらなる代替率向上などを目指し、研究を続けていきます。

※1: 高温ガス化直接溶融炉
 廃棄物の灰をごみの状態から溶融し、無害で有効利用可能なスラグ(砂状の無機物)とメタル(金属類)に変える能力を持つ廃棄物焼却炉。通常のごみだけでなく既に最終処分場に埋め立てられたごみや焼却灰なども再処理してスラグ化し体積を小さくできるため、ひっ迫する最終処分場の「再生」にも期待されている。

参考資料

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