KINKI UNIVERSITY
  • 近畿大学ホーム
  • 学部・大学院一覧

研究組織

ホーム > 研究組織 > キャリア輸送材料開発と増感色素の光誘起電荷分離状態の精密制御 (研究者 : 松本 浩一 )

研究テーマ2キャリア輸送材料開発と増感色素の光誘起電荷分離状態の精密制御

研究者 : 松本 浩一

所属 : 理工学部理学科(化学コース)
職位 : 講師

背景と実績

 これまで我々の研究グループでは、特異な活性種を発生することができる電極酸化反応により生じる活性種を用いた興味深い有機反応の開発を中心に研究を行ってきた[1]。最近の研究成果としては、炭素-炭素多重結合に対するジアリールジスルフィドの付加反応が、電気化学的に調製した触媒量の有機イオウカチオン種により開始され、カチオン連鎖機構により進行することを明らかにした[2]。また、同種の反応が、電解酸化により調製した触媒量の電解酸によっても進行することを見出した[3]。これらの研究成果は、少量の電気により反応が加速されることから、省エネルギープロセスの一つとして意義深い成果であると考えている。このように我々は、電気化学を用いた化学合成の技術を有しているため、本プロジェクトでもコア技術として活用できるのではないかと考えている。

プロジェクトで推進する研究・共同研究

 本プロジェクトでは、キャリア輸送材料として、電子供与性基と求引性基を併せ持つポリチオフェン分子の創製と機能評価を計画している。例えば我々のグループでは、右図に示すような様々なポリチオフェン前駆体のモノマー合成を行い、電極酸化反応により、ポリマーを合成することを予定している。電解重合の条件を種々検討することにより分子量分布の制御や共重合などを検討する。合成したポリチオフェン分子の電荷分離状態を検討しながら、様々なタイプのポリチオフェンの合成を行い、電子材料として最適な構造の探索を他の研究者と協力しながら行っていく。

【参考論文】
[1] J. Yoshida, Y. Ashikari, K. Matsumoto, T. Nokami, J. Synth. Org. Chem., Jpn. (有機合成化学協会誌,英文誌) 71 (2013) 1136-1144.
[2] K. Matsumoto, T. Sanada, H. Shimazaki, K. Shimada, S.Hagiwara, S. Fujie, Y. Ashikari, S. Suga, S. Kashimura, J. Yoshida, Asian J. Org. Chem. 2 (2013)325-329.
[3] K. Matsumoto, K.; H. Shimazaki, T. Sanada, K. Shimada, S. Hagiwara, S. Suga, S.Kashimura, J. Yoshida, Chem. Lett. 42 (2013) 843-845.
[4] K. Matsumoto, Y. Kozuki, Y. Ashikari, S. Suga, S. Kashimura, J. Yoshida, Tetrahedron Lett. 53 (2012) 1916-1919.
[5] K. Matsumoto, H. Shimazaki, Y. Miyamoto, K. Shimada, F. Haga, H. Miyazawa, K. Nishiwaki, S. Kashimura, J. Oleo Sci. 63 (2014) 539-544.
PAGE TOP