カリキュラム
看護学部の教育課程は、「基礎科目」、「専門基礎科目」、「専門科目」の3つの科目区分で構成し、看護学を体系的に学べる教育課程としています。教育目的やディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーをはじめ、看護学教育モデル・コア・カリキュラムで示されるコアコンピテンシーの習得と共に、看護職の養成に必要な国家試験の受験資格要件を満たす教育課程としています。
基礎科目
「人間と社会の探求」、「人間と生活の探求」の科目区分があり、主に「多様性を尊重できる豊かな人間力」を身につけられるように科目を配置しています。大学での学修の基盤となる思考力と基礎知識と基本的な姿勢を養う科目領域であり、17科目、計20単位を修得することとしています。
専門基礎科目
「人体と環境の探求」「疾病と回復過程の探求」「健康と社会制度の探求」の科目区分があり、「根拠に基づく看護実践力」の基礎となる医学や公衆衛生学、社会保障制度等の知識に関連した科目を配置しています。専門基礎科目における卒業に必要な単位数は3科目区分(17科目)の中から、必修科目31単位(15科目)としています。
専門科目
基礎科目や専門基礎科目で修得した内容をふまえて、看護学の専門知識・技術・態度を修得するための科目区分です。看護学部においては、「基盤看護学」「地域・在宅看護学」「クリニカル看護学」「老年看護学」「こども看護学」「ウィメンズヘルス看護学」「精神看護学」「共創看護学」「公衆衛生看護学」「看護の探求分野」「臨地実習」に分類し、必修科目75単位を修得します。
学位論文の作成
看護の探求分野に「看護研究法I」、「看護研究法II」があります。
看護研究法I
看護研究の進め方や方法など、研究を行う際の基本的な考え方について学びます。
看護研究法II
研究課題を抽出し、実習での体験や考えについて先行研究を活用しながら一連の研究プロセスについて学修します。その研究成果を卒業論文としてまとめ、学内で発表する機会を設けています。
実習
1年次から①知識・理解 ②思考・判断 ③表現・技術 ④意欲・態度を統合した学びを蓄積し、基礎的な看護実践能力の涵養をめざし、以下の実習目標を設けています。
- ①
- 対象となる人々の多様な文化や価値を理解し、信頼関係を築き、配慮をもってその人らしい健康生活の実現に貢献することができる。
- ②
- 健康課題を抱える対象の療養環境や地域の特徴を理解し、全人的(身体的側面、心理社会的側面、霊的側面)視点で捉えることができる。
- ③
- 多様な対象の特性、健康状態、療養環境を理解し、科学的知識を基に判断し、適切な知識や技術を用いて看護援助を計画し、安全に実施することができる。
- ④
- 対象や看護実践における倫理的課題に気づき、専門職として適切な倫理的判断や配慮を行うことができる。
- ⑤
- 対象や看護実践にかかわる人々に対し、適切なコミュニケーションをとり、関係性を作り、協働・連携することができる。
- ⑥
- 実習を通し、看護職の役割を探究することができる。
- ⑦
- 実習における看護実践を客観的に振りかえり、自己の課題を探究し、目標達成に向けた取組みを検討できる。
各年次の到達目標
- 1年次:
- 多様な人々の生命・健康・尊厳について学び、関係性を構築するための基本的な能力を身につける。
- 2年次:
- 人々の健康課題について科学的に理解し、最適な健康に向けた基本となる看護方法を身につける。
- 3年次:
- 多様な健康状態に対応できる看護方法を身につける。
- 4年次:
- 多様な健康状態に対応できるシステムアプローチによる看護方法を身につける。