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        <title>NEWS RELEASE | 近畿大学 医学部・医学研究科</title>
        <link>https://www.kindai.ac.jp/medicine/</link>
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        <language>ja</language>
        <copyright>Copyright 2026</copyright>
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            <title>近畿大学病院　新病院長に川村純一郎が就任</title>
            <description><![CDATA[近畿大学病院（大阪府堺市）では、病院長　東田有智の任期満了に伴い、令和8年（2026年）10月1日付で、近畿大学医学部外科学教室（下部消化管部門）主任教授の川村純一郎（かわむらじゅんいちろう）が新たに病院長に就任しました。<br />
<br />
【氏名等】<br />
氏名　　：川村純一郎（かわむらじゅんいちろう）<br />
就任日　：令和8年（2026年）10月1日<br />
任期　　：令和8年（2026年）10月1日～令和10年（2028年）9月30日（2年間）<br />
学位　　：博士（医学）<br />
専門分野：大腸癌に対する低侵襲手術および集学的治療<br />
<br />
【略歴】<br />
昭和44年（1969年）8月28日生まれ、57歳<br />
千葉県千葉市出身<br />
平成7年（1995年）　京都大学医学部　卒業<br />
平成7年（1995年）　京都大学医学部附属病院　第一外科　研修医<br />
平成8年（1996年）　松江赤十字病院　外科　研修医<br />
平成9年（1997年）　松江赤十字病院　外科　医員<br />
平成16年（2004年）&nbsp;京都大学大学院医学研究科　修了<br />
平成16年（2004年）&nbsp;京都大学医学部附属病院　外科　医員<br />
平成18年（2006年）&nbsp;京都大学医学部附属病院　消化管外科　助手<br />
平成21年（2009年）&nbsp;アメリカ合衆国　ワイルコーネル医科大学　フェロー<br />
平成22年（2010年）&nbsp;京都大学医学部附属病院　消化管外科　助手<br />
平成23年（2011年）&nbsp;滋賀県立成人病センター　外科　医長<br />
平成26年（2014年）&nbsp;近畿大学医学部外科学教室（内視鏡外科部門）　講師<br />
平成30年（2018年）&nbsp;近畿大学医学部外科学教室（内視鏡外科部門）　准教授<br />
平成31年（2019年）&nbsp;近畿大学医学部外科学教室（下部消化管部門）　主任教授<br />
同年　　　　　　　　近畿大学病院　下部消化管外科　部長<br />
令和2年（2020年）　近畿大学病院　副病院長<br />
令和6年（2024年）　近畿大学病院　統括副病院長<br />
<br />
専門は、大腸癌に対する低侵襲手術および集学的治療で、腹腔鏡下手術やロボット手術をはじめ、直腸癌に対する肛門温存手術、大腸癌肝転移に対する手術・肝動注・凝固療法などを組み合わせた集学的治療に取り組む。<br />
<br />
【関連リンク】<br />
医学部　医学科　教授/主任/近畿大学病院長　川村純一郎（カワムラジュンイチロウ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1396-kawamura-jyunichirou.html<br />
<br />
近畿大学病院<br />
https://www.med.kindai.ac.jp/<br />
<br />
]]></description>
            <link>https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2026/10/051717.html</link>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医</category>                                                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">近大病院</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ロボット手術</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">低侵襲手術</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医学部</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">外科学</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">大腸癌</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">川村純一郎</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">病院長</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">腹腔鏡下手術</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">近畿大学病院</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">集学的治療</category>
            <pubDate>Thu, 01 Oct 2026 13:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title>急性心筋梗塞治療時の抗血小板療法を日本発の大規模試験で検証　世界的潮流であるアスピリン早期中止戦略に新たな知見</title>
            <description><![CDATA[近畿大学医学部（大阪府堺市）内科学教室（循環器内科部門）主任教授　中澤学、同助教　髙橋邦彰らの研究グループは、帝京大学医学部（東京都板橋区）臨床医学・内科学講座主任教授　上妻謙、岩手医科大学（岩手県紫波郡）内科学講座循環器内科分野教授　森野禎浩、東海大学医学部（神奈川県伊勢原市）内科学系循環器内科学教授　伊苅裕二と共同で、国内69施設の医療機関が参加した多施設無作為化臨床試験において、ST上昇型心筋梗塞（STEMI）※1 に対する緊急経皮的冠動脈インターベンション（PCI）※2 で、心筋梗塞の再発などを防ぐため治療開始時から行う抗血小板療法※3 として、従来の「抗血小板薬2剤併用療法（DAPT）※4」に対し、治療開始時からアスピリンを使用しない「プラスグレル単剤療法」が、新たな治療戦略となり得るかを検証しました。その結果、「プラスグレル単剤療法」では心筋梗塞の再発などが増加したことから、近年世界的に広がるアスピリン早期中止の流れのなかでも、急性心筋梗塞の治療開始時からアスピリンの使用を省略する治療戦略は慎重に検討すべきであると示唆されました。本研究は、再発性血栓リスクの高い急性心筋梗塞の患者において、治療開始時からアスピリンを省略する治療戦略を大規模無作為化試験で検証した世界初の研究で、今後より安全で効果的な抗血小板療法の検討に貢献することが期待されます。<br />
本件に関する論文が、令和8年（2026年）8月29日（土）にアメリカのマサチューセッツ内科外科学会が発行する世界有数の医学学術誌「The New England Journal of Medicine（ニューイングランド ジャーナル オブ メディシン）」に掲載されました。<br />
<br />
【本件のポイント】<br />
●ST上昇型心筋梗塞の患者を対象に、治療開始時からアスピリンを使用しない抗血小板療法を大規模無作為化臨床試験で検証<br />
●プラスグレル単剤療法は、従来のアスピリンを使用するDAPTと比較して重大な出血が少なかった一方、心筋梗塞の再発などが多い傾向を認めた<br />
●本研究成果は、近年世界的に広がるPCI後のアスピリン投与期間短縮の流れに一石を投じ、今後より安全で効果的な抗血小板療法の検討に貢献することに期待<br />
<br />
【本件の背景】<br />
急性心筋梗塞は、心臓に酸素や栄養を送る冠動脈が血栓などによって突然閉塞することで発症する疾患で、心筋が壊死してしまうため生命に関わります。現在では、カテーテルを用いて閉塞した冠動脈を再開通させる、経皮的冠動脈インターベンション（PCI）が標準的な治療となっています。PCI後は、心筋梗塞の再発などを防ぐため、一般的にアスピリンとP2Y12阻害薬（プラスグレルなど）という2種類の作用機序が異なる抗血小板薬を併用する「抗血小板薬2剤併用療法（DAPT）」が行われます。<br />
一方、抗血小板薬を複数使用すると出血のリスクが高まるため、近年ではアスピリンの投与期間を短縮し、PCI後1～3カ月時点で使用を中止する治療戦略が世界的に検証されてきました。しかし、再発性血栓形成のリスクが特に高い急性心筋梗塞患者に対して、PCI時からアスピリンを完全に使用しない治療が可能かどうかについては、十分なエビデンスがありませんでした。<br />
そこで本研究では、急性心筋梗塞のなかでも直ちにPCIが必要となる「ST上昇型心筋梗塞」で、緊急PCIを受ける患者を対象として、治療開始時からアスピリンを使用せず、抗血小板薬であるプラスグレル1種類のみを低用量で服用する「プラスグレル単剤療法」が、従来のDAPTに代わる治療戦略となり得るかを検証しました。<br />
<br />
【本件の内容】<br />
研究グループは、国内の69施設の医療機関で、多施設共同、非盲検、無作為化比較試験を実施しました。ST上昇型心筋梗塞で緊急PCIを受ける患者を、PCI前に無作為に2つの治療群に割り付けました。一方には「低用量プラスグレル単剤療法」を、もう一方にはアスピリンと低用量プラスグレルによる「DAPT」を行い、12カ月間追跡しました。主要評価項目は、12カ月以内の全死亡、脳卒中、心筋梗塞の複合イベントとしました。<br />
その結果、プラスグレル単剤療法ではDAPTと比較して出血イベント（出血、出血性合併症、治療中に起こる出血）が少なかった一方、虚血性イベント（心筋梗塞の再発など）が多い傾向が認められました。特に、DAPTでは1.3%だった心筋梗塞の再発率が、プラスグレル単剤療法では2.9%と2倍以上高い結果になりました。<br />
これらの結果から、ST上昇型心筋梗塞という虚血性イベントのリスクが高い病態では、出血を減らすことのみを目的として治療開始時からアスピリンの使用を省略することには慎重であるべきと示されました。近年、PCI後のアスピリン投与期間を短縮し、早期にアスピリンを中止する「アスピリンフリー戦略」が世界的に広がるなか、本研究は、心筋梗塞急性期におけるアスピリンの役割を改めて問い直し、こうした潮流に一石を投じる重要な結果となりました。<br />
<br />
【論文掲載】<br />
掲載誌：The New England Journal of Medicine（インパクトファクター：84.5 [2025]）<br />
論文名：Aspirin Omission at the Time of Primary Percutaneous Coronary Intervention in STEMI<br />
　　　　（ST上昇型心筋梗塞に対する緊急カテーテル治療時のアスピリン省略）<br />
著者　：髙橋邦彰1、上妻謙2、森野禎浩3、柏原康佑4、大竹寛雅5、諏訪哲6、七里守7、村松崇8、<br />
　　　　安齋均9、白壁章宏10、山本雅史11、浅海泰栄12、佐久間理吏13、岡山英樹14、<br />
　　　　中林圭介15,16、緒方信彦17、重城健太郎18、若林公平19、楠山貴教20、大西祐子21、<br />
　　　　芦田和博22、三ツ橋佑哉23、西本裕二24,25、山崎誠治26、栗山根廣27、伊苅裕二28、<br />
　　　　中澤学1＊　＊責任著者<br />
所属　：1　近畿大学医学部内科学教室（循環器内科部門）<br />
　　　　2　帝京大学医学部内科学講座　循環器内科<br />
　　　　3　岩手医科大学内科学講座循環器内科分野<br />
　　　　4　東京大学医学部附属病院　臨床研究推進センターデータサイエンス室<br />
　　　　5　神戸大学大学院医学研究科内科学講座　循環器内科学分野<br />
　　　　6　順天堂大学医学部附属静岡病院　循環器内科<br />
　　　　7　榊原病院循環器内科<br />
　　　　8　藤田医科大学病院　循環器内科<br />
　　　　9　太田記念病院　循環器内科<br />
　　　　10　日本医科大学千葉北総病院　集中治療室<br />
　　　　11　君津中央病院　循環器内科<br />
　　　　12　国立循環器病研究センター　心臓血管内科<br />
　　　　13　獨協医科大学病院　心臓・血管内科／循環器内科<br />
　　　　14　愛媛県立中央病院　循環器内科<br />
　　　　15　春日部中央総合病院循環器科<br />
　　　　16　獨協医科大学埼玉医療センター　循環器内科<br />
　　　　17　上尾中央総合病院　循環器内科<br />
　　　　18　埼玉医科大学総合医療センター　心臓内科<br />
　　　　19　昭和医科大学江東豊洲病院　循環器内科<br />
　　　　20　ツカザキ病院　循環器内科<br />
　　　　21　平塚共済病院　循環器内科<br />
　　　　22　聖隷横浜病院　心臓血管センター内科<br />
　　　　23　東京都立多摩総合医療センター　循環器内科<br />
　　　　24　大阪急性期・総合医療センター　心臓内科<br />
　　　　25　市立豊中病院　循環器内科<br />
　　　　26　札幌東徳洲会病院　循環器内科<br />
　　　　27　宮崎市郡医師会病院　循環器内科<br />
　　　　28　東海大学医学部付属病院　循環器内科<br />
URL　：https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2606997<br />
DOI　：10.1056/NEJMoa2606997<br />
<br />
【本件の詳細】<br />
急性心筋梗塞の標準治療であるPCIで行う冠動脈ステント治療後には、血栓形成を防ぐ目的でアスピリンとP2Y12阻害薬を併用するDAPTが長年にわたり標準治療として用いられてきました。しかし、DAPTは虚血性イベントを予防する一方で、出血イベントを増加させるという課題があります。そのため近年では、DAPTの期間を短縮し、P2Y12阻害薬単剤へ早期に移行する治療戦略について多くの研究が行われています。しかし、これまでの研究の多くではPCI後1～3カ月間のDAPTを行った後にアスピリンを中止しており、急性心筋梗塞のPCI時からアスピリンを使用しない治療については十分に検証されていませんでした。<br />
国内69施設の医療機関が参加した多施設無作為化臨床試験である今回の「PREMIUM試験」では、この治療戦略をST上昇型心筋梗塞患者においてPCI開始時点から検証しました。その結果から、アスピリンを最初から省略した群では出血イベントが少なかった一方、虚血性イベントが多い傾向が認められました。主要評価項目はプラスグレル単剤群で11.0%、DAPT群で8.5%発生し、単剤療法のDAPTに対する非劣性は示されませんでした。一方、重大な出血イベントはプラスグレル単剤群で5.6%、DAPT群で8.4%でした。<br />
本研究は、抗血小板療法を単純に「薬剤を減らせばよい」と考えるのではなく、出血予防と血栓予防のバランスを患者の病態や治療時期に応じて考える必要性を示すものです。特に、心筋梗塞発症直後という血栓リスクの高い時期におけるアスピリンの役割を改めて考える重要な知見になると考えられます。<br />
<br />
【研究者のコメント】<br />
中澤学（ナカザワガク）<br />
所属　　：近畿大学医学部内科学教室（循環器内科部門）<br />
職位　　：主任教授<br />
学位　　：博士（医学）<br />
コメント：本研究成果は、心筋梗塞を発症しステント留置を受けた患者さんの血栓予防の薬物療法の最適な方法を模索するために行われました。結果は上記および髙橋先生が述べられているとおりですが、日本においてこのような大きな研究を行い大きな成果を上げることができたことを嬉しく思います。またご参加頂いた患者様、ご協力頂いたご施設の先生方、メディカルスタッフに感謝申し上げます。<br />
<br />
髙橋邦彰（タカハシクニアキ）<br />
所属　　：近畿大学医学部内科学教室（循環器内科部門）<br />
職位　　：助教<br />
学位　　：博士（医学）<br />
コメント：心筋梗塞のカテーテル治療後には、血栓を防ぐために2種類の抗血小板薬を使用しますが、その一方で出血のリスクが問題となります。本研究では、治療開始時からアスピリンを使用しないことで、このバランスを改善できるかを検証しました。その結果、出血は減少したものの虚血性イベントが増加する傾向が認められました。今回の結果は、アスピリンを単に減らせば良いのではなく、いつ安全に中止できるのかを考えることが重要であることを示しています。本研究が、心筋梗塞後のより安全で効果的な抗血小板療法を考えるための一助となることを期待しています。<br />
<br />
【用語解説】<br />
※1 ST上昇型心筋梗塞（STEMI）：心臓に栄養を送る冠動脈が血栓などによって突然閉塞することで生じる重篤な心筋梗塞。できるだけ早く、閉塞した血管を再開通させる治療が必要になる。<br />
※2 経皮的冠動脈インターベンション（PCI）：手首や足の付け根などの血管から細いカテーテルを挿入し、狭窄・閉塞した冠動脈をバルーンやステントを用いて拡張する治療法。<br />
※3 抗血小板療法：血液中の血小板の働きを抑えることで、血栓ができるのを防ぐ治療法。<br />
※4 抗血小板薬2剤併用療法（DAPT）：血小板の働きを抑えて血栓を予防するため、アスピリンとP2Y12阻害薬（プラスグレルなど）の2種類の抗血小板薬を併用する治療法。<br />
<br />
【関連リンク】<br />
医学博士　医学部　医学科　教授　中澤学（ナカザワガク）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2383-nakazawa-gaku.html<br />
<br />
医学部<br />
https://www.kindai.ac.jp/medicine/<br />
<br />
]]></description>
            <link>https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2026/09/051602.html</link>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">髙橋邦彰</category>
            <pubDate>Thu, 24 Sep 2026 14:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title>肝動脈化学塞栓療法と免疫療法で難治性肝がんの治療効果が向上　免疫療法剤と血管新生阻害剤併用による肝細胞がんの予後延長に期待</title>
            <description><![CDATA[近畿大学医学部（大阪府堺市）内科学教室（消化器内科部門）主任教授　工藤正俊らを中心とした国際共同研究グループは、腫瘍量が多く難治性で切除不能な非転移性肝細胞がん患者に対して、従来の治療法である肝動脈化学塞栓療法※1（TACE）に、免疫チェックポイント阻害剤※2 であるアテゾリズマブ（商品名：テセントリク）と、血管新生阻害剤※3 であるベバシズマブ（商品名：アバスチン）を併用することで、TACEだけの治療と比較して無増悪生存期間※4 を有意に延長し、全生存期間※5 が改善する傾向を示すことを、世界で初めて多施設国際共同無作為化第3相試験※6 で明らかにしました。<br />
本研究成果により、今後TACEとアテゾリズマブ・ベバシズマブを併用した手法が、切除不能な高腫瘍量の難治性・非転移性の肝細胞がん患者の標準治療となり、完治も可能になると期待されます。<br />
本件に関する論文が、令和8年（2026年）8月25日（火）に、The Lancet社が発行する消化器・肝臓分野に関する学術雑誌"The Lancet Gastroenterology and Hepatology（ザ　ランセットガストロエンテロロジーアンドヘパトロジー）"にオンライン掲載されました。<br />
<br />
【本件のポイント】<br />
●切除不能で、高腫瘍量の難治性・非転移性肝細胞がんの標準治療であるTACEに、免疫チェックポイント阻害剤（アテゾリズマブ）と血管新生阻害剤（ベバシズマブ）を併用することで、治療効果が高まることを世界で初めて証明<br />
●本治療法はTACEのみの治療と比較して、高腫瘍量の肝がん患者の無増悪生存期間を延長し、全生存期間も改善傾向を示すことを確認<br />
●本研究成果を元に画期的なこの併用療法が承認されれば、切除不能でかつ高腫瘍量の難治性・非転移性肝細胞がん患者の完治につながることが期待<br />
<br />
【本件の背景】<br />
切除不能で、遠隔転移や脈管浸潤がない非転移性肝細胞がん患者に対する治療では、カテーテルで抗がん剤と塞栓物質を注入してがん細胞の増殖を抑える、TACEという手法が昭和58年（1983年）に日本で開発され、瞬く間に世界の標準治療となりました。一方、肝細胞がんの薬物療法は、平成21年（2009年）ソラフェニブ（商品名：ネクサバール）をはじめとして、平成30年（2018年）レンバチニブ（商品名：レンビマ）、令和2年（2020年）アテゾリズマブ（商品名：テセントリク）+ベバシズマブ（商品名：アバスチン）、令和4年（2022年）デュルバルマブ（商品名：イミフィンジ）+トレメリムマブ（商品名：イジュド）などの有効な薬物が、次々に開発されています。TACEの効果には限界があるため、薬物療法を組み合わせたさまざまな治療が試されており、薬剤が開発されるたびに治療方針も大きく変化しつつあります。特に腫瘍量が多い患者（6-and-12スコア※7 でUp-to-6基準を超える腫瘍※8）は難治性で、TACEのみでは制御が困難でした。<br />
これまで、非転移性肝細胞がん患者に対して薬物療法とTACEを組み合わせた臨床試験が6試験実施されましたが、近畿大学医学部を中心とする研究グループが行った、医師主導試験であるTACTICS試験※9 以外は全て失敗となりました。その後、研究グループはレンバチニブとTACEを組み合わせる治療法（LEN-TACE療法）をTACTICS-L試験で開発し、良好な治療効果を示すことを確認しました。この治療法は非常に効果が高いものの、令和2年（2020年）以降は切除不能肝細胞がんにおいても他のがんと同じく免疫チェックポイント阻害剤による治療が主流となり、第一選択の治療法となりつつあります。特にアテゾリズマブ＋ベバシズマブは切除不能肝細胞がんの標準治療となっています。<br />
そこで研究グループは、TACEにアテゾリズマブ＋ベバシズマブを組み合わせることで、Up-to-6基準を超える高腫瘍量の難治性肝細胞がんに対しても、TACE単独よりさらに効果の増強が期待できるのではないか、という仮説を立てましたが、効果と安全性については未知数で、大規模な臨床試験での検証が望まれてきました。<br />
<br />
【本件の内容】<br />
研究グループは、6-and-12スコアでUp-to-6基準を超える高腫瘍量の切除不能な非転移性肝細胞がん患者に対する効果と安全性を検証するため、進行肝細胞がんに対して標準治療となっているアテゾリズマブ＋ベバシズマブ療法にTACEを組み合わせ、中国と日本における多施設国際共同無作為化第3相試験を行いました。<br />
なお、本試験の主要評価項目には、近畿大学医学部を中心とする研究グループが主導した過去のTACE併用試験（TACTICS試験やTACTICS-L試験）において有用性が実証された、TACE独自の無増悪生存期間が設定されました。<br />
本試験では、2カ国の40施設から、Up-to-6基準を超える高腫瘍量でかつ切除不能な非転移性肝細胞がんでTACEが適応となる患者のうち、身体的な状態として活動に制限がない、もしくは軽作業や座って行う作業が可能で、肝障害の程度が軽微な342人を対象としました。患者は、アテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACEまたはTACE単独のいずれかを受ける群に、1：1で無作為に割り付けました。<br />
治療後の無増悪生存期間および全生存期間を調査した結果、無増悪生存期間の中央値は、TACE単独群で7.03カ月であるのに対し、アテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACE群では11.30カ月となり、無増悪生存期間が延長しました。また、アテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACE群では全生存期間も改善傾向を示しました。<br />
結論として、アテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACEによる治療は、TACE単独と比較して、切除不能な高腫瘍量の難治性・非転移性肝細胞がん患者の無増悪生存期間は有意かつ臨床的に意義のある延長を示し、全生存期間も改善する傾向を示しました。本研究成果により、アテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACEによる治療は、切除不能な高腫瘍量の難治性かつ非転移性肝細胞がん患者の標準治療になり、完治させることも可能になると期待されます。<br />
<br />
【論文掲載】<br />
掲載誌：The Lancet Gastroenterology and Hepatology（インパクトファクター：39.1＠2025）<br />
論文名：On-demand transarterial chemoembolisation combined with atezolizumab and<br />
　　　　bevacizumab in patients with untreated hepatocellular carcinoma (TALENTACE):<br />
　　　　a multicentre, randomised, open-label, phase 3 trial<br />
　　　　（切除不能肝細胞がんに対するアテゾリズマブ・ベバシズマブと<br />
　　　　　オンデマンド肝動脈化学塞栓療法との併用療法（TALENTACE）：<br />
　　　　　多施設無作為化比較オープンラベル第3相試験）<br />
著者　：工藤正俊<sup>1</sup>、小笠原定久<sup>2</sup>、Ruibao Liu<sup>3</sup>、Shanzhi Gu<sup>4</sup>、Kunyuan Wang<sup>5</sup>、Ming Zhao<sup>6</sup>、<br />
　　　　Hongtao Hu<sup>7</sup>、Zhaoyu Liu<sup>8</sup>、Kecan Lin<sup>9</sup>、Jingfeng Liu<sup>10</sup>、Zhengyu Lin<sup>11</sup>、<br />
　　　　Yonghong Zhang<sup>12</sup>、Tao Peng<sup>13</sup>、Jinhua Song<sup>14</sup>、上野誠<sup>15</sup>、Jiye Zhu<sup>16</sup>、Lidan Bai<sup>17</sup>、<br />
　　　　Lin Tong<sup>17</sup>、Yanjun Shi<sup>17</sup>、Guohong Han<sup>18＊</sup>、Jiahong Dong<sup>19＊</sup>　＊共同筆頭著者<br />
所属　：1　近畿大学医学部内科学教室（消化器内科部門）、<br />
　　　　2　千葉大学大学院医学研究院消化器内科学、<br />
　　　　3　ハルビン医科大学がん病院放射線IVR科、<br />
　　　　4　湖南省がん病院放射線IVR科、<br />
　　　　5　南方医科大学南方医院感染症・肝臓病部門、<br />
　　　　6　中山大学がんセンター低侵襲・IVR腫瘍科、<br />
　　　　7　河南省がん病院（鄭州大学附属がん病院）放射線IVR科、<br />
　　　　8　中国医科大学附属盛京医院放射線科、<br />
　　　　9　福建医科大学孟超肝胆医院肝胆膵外科、<br />
　　　　10　福建医科大学臨床腫瘍学部・福建省がん病院肝胆膵外科、<br />
　　　　11　福建医科大学第一附属病院IVR科、<br />
　　　　12　首都医科大学北京佑安医院IVRセンター、<br />
　　　　13　広西医科大学第一附属病院肝胆膵外科、<br />
　　　　14　南京医科大学第一附属病院・江蘇省人民医院肝胆膵センター、<br />
　　　　15　神奈川県立がんセンター消化器内科、<br />
　　　　16　北京大学人民医院肝胆膵外科、<br />
　　　　17　上海ロシュ・ファーマシューティカルズ　メディカルアフェアーズ、<br />
　　　　18　西安国際医学センター病院・西北大学肝疾患・IVR科、<br />
　　　　19　清華大学医学部・清華大学長庚病院肝胆膵センター／<br />
　　　　　　教育部デジタル・インテリジェンス肝臓病学重点研究室<br />
URL　：https://doi.org/10.1016/S2468-1253%2826%2900212-8<br />
DOI　：10.1016/S2468-1253(26)00212-8<br />
<br />
【本件の詳細】<br />
本研究は、切除不能で塞栓療法が適応となる肝細胞がん患者において、標準治療であるTACEにアテゾリズマブ・ベバシズマブを追加した併用療法と、TACE単独療法を比較検討することを目的としました。アテゾリズマブ＋ベバシズマブは、日本を含む世界中で国際共同第3相臨床試験の結果により切除不能肝細胞がんに対して承認されている薬剤であり、この併用療法は良好な効果が確認されています。また、臨床的には対照群に比べて統計学的に有意で、かつ臨床的に意義のある全生存期間の延長効果も認められている薬剤です。<br />
本試験（TALENTACE）では、中国と日本の2カ国の40施設において、切除不能で塞栓療法適応の肝細胞がんで、パフォーマンスステータス※10 が0または1、Child-Pugh分類※11 がAである患者を対象としました。患者は、地域（日本　対　中国）、過去のTACE歴、腫瘍マーカーAFP400ng/mL以上かAFP400ng/mL未満か、軽度な門脈浸潤（Vp1、2）の有無により層別化され、TACE+アテゾリズマブ・ベバシズマブまたはTACEのみのいずれかを受ける2群に無作為に割り付けました（1：1）。主要評価項目は、近畿大学医学部内科学教室（消化器内科部門）主任教授　工藤正俊らにより開発された、TACE特有の無増悪生存期間（TACE-PFS）とし、安全性は無作為に割り付けられ、いずれかの試験治療を少なくとも1回受けた全参加者において評価しました。<br />
その結果、342人の患者が登録され、アテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACE（n=171）、またはTACE単独（n=171）に無作為に割り付けられ、全員が少なくとも1回の試験薬投与を受けました。年齢中央値は62歳、342人中66人（19%）が女性、276人（81%）が男性でした。<br />
治療後のTACE-PFSの中央値は、アテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACE群で11.30カ月、TACE単独群で7.03カ月となりました（ハザード比［HR］0.71［95%CI 0.56-0.92］；p＝0.009）。全生存期間は第1回中間解析時点では評価不能でしたが、TACE単独に比べ良好な傾向が見られました。グレード3以上の治療関連有害事象は、併用群61%、TACE単独群40%であり、併用群で多い結果となりました。最も多かったのは血小板減少14%、高血圧14%、塞栓後症候群13%でした。治療関連有害事象による死亡は、併用群5例、TACE単独群3例に認められ、新たな安全性シグナルは確認されませんでした。<br />
なお、死亡の発生率が極めて低く、死亡リスクの低減効果を判断するには十分ではないため、現在引き続き全生存期間についてはフォローアップを継続しています。<br />
結論としてアテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACEによる治療は、TACE単独と比較して、切除不能で塞栓療法が適応となる肝細胞がん患者のTACE-PFSを、有意にかつ臨床的に意義のある延長効果を示し、全生存期間も改善する傾向を示しました。本試験の結果、アテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACEは切除不能な高腫瘍量の難治性肝細胞がん患者の標準治療になることが期待されます。<br />
<br />
【研究者のコメント】<br />
工藤正俊（クドウマサトシ）<br />
所属　　：近畿大学医学部内科学教室（消化器内科部門）<br />
職位　　：主任教授<br />
学位　　：博士（医学）<br />
コメント：非転移性で塞栓療法が適する高腫瘍量の難治性肝細胞がん患者さんにおける、免疫療法併用による治療効果の改善については未だ承認されている薬剤はなく、長らく未解決の臨床的課題（Unmet clinical needs）でありさまざまな臨床試験が進行中です。TALENTACE試験は、我々の開発したTACE-PFSをエンドポイントにして計画された多施設国際共同無作為化第3相試験です。TACEにアテゾリズマブ・ベバシズマブを加えることにより、TACE単独よりもさらに良好な結果が期待できると考えました。主要評価項目はTACE特有のTACE-PFSですが、私が提案した試験デザインは、（1）TACTICS試験やTACTICS-L試験で用いたTACE-PFSを主要評価項目とすること、（2）高腫瘍量の6-and-12スコアが6より大きい高腫瘍量の切除不能肝細胞がん患者のみを対象とすること、の2点でした。<br />
まず（1）については、RECIST-PDでプロトコール治療を中止すると後治療の影響を大きく受け全生存期間の差を検出できなくなるため、RECIST-PDになっても治療を継続できるTACE-PFSを採用する方が全生存期間延長効果を示せると考えたことです。（2）の腫瘍量については、「個数の少ない小型肝がん」はTACEのみでも制御が可能であるのに対し「個数が多数で大型の肝がん」ではTACEにアテゾリズマブ・ベバシズマブを加えた方がTACE-PFSを延長できるのではないか、と考えました。このような工夫により、全生存期間にも差を出しやすくなると考えて試験をデザインしました。<br />
結果的にこのような試験デザインの工夫により、TALENTACE試験はpositive試験となり、The Lancet Gastroenterology and Hepatologyに掲載されることになりました。このアテゾリズマブ・ベバシズマブ+TACEが承認され、実臨床で腫瘍が縮小した場合には、切除・Ablationなどの根治的治療を積極的に行うことで、非転移性肝細胞がんで塞栓療法が適する患者さんにおいても治癒をもたらすことができると期待しています。<br />
<br />
【用語解説】<br />
※1　肝動脈化学塞栓療法：transarterial chemoembolization（TACE）という。カテーテルで抗がん剤と血液の流れを止め、腫瘍への養分などの供給を断つ塞栓物質を注入して、がん細胞の増殖を抑える手法。<br />
※2　免疫チェックポイント阻害剤：免疫細胞の力を保ち、がん細胞を攻撃する治療薬。<br />
※3　血管新生阻害剤：血管新生に不可欠な因子である血管内皮増殖因子が、血管内皮増殖因子受容体に結合することを阻害し、血管内皮細胞の遊走、増殖を抑制し、血管新生を阻害する治療薬。<br />
※4　無増悪生存期間：治療中や治療後に、がんが進行せず安定した状態の期間。<br />
※5　全生存期間：抗がん剤の臨床試験において、試験登録日もしくは治療開始日から生存した期間のことを示す。亡くなった原因ががんであるかどうかに関係なく、がん以外の病気や交通事故などで亡くなっても、統計上は同じ死亡として取り扱われる。<br />
※6　多施設国際共同無作為化第3相試験：臨床試験のうち、第1相（少数の健康な成人を対象）、第2相（少数の患者を対象）を経て、国内外の医療機関に罹る大人数の患者をランダムにグループ分けして効果を検証する国際共同臨床試験。<br />
※7　6-and-12スコア：最も大きながんの直径（cm）と、がんの個数を足し算した合計値で、患者を分類するスコア。肝細胞がん患者において、TACEが適応できる患者を簡便に特定し、治療後の予後を予測するために開発された指標。<br />
※8　Up-to-6基準を超える腫瘍：6-and-12スコアでは、6以下（良好なグループ）、6超～12以下（中等度の腫瘍負荷グループ）、12超（高度の腫瘍負荷グループ）に分類され、Up-to-6基準を超える場合は、がんのサイズが大きくなったり個数が増えたりした患者を示す。<br />
※9　TACTICS試験：TACEとソラフェニブの併用療法と、TACEのみを比較した第2相試験。Transarterial Chemoembolisation Therapy in Combination with Sorafenib as Compared with TACE Alone in Patients with Hepatocellular Carcinomaの略。主要評価項目としてTACE-PFSを用いた最初の試験。<br />
※10　パフォーマンスステータス：全身状態の指標の一つで、日常生活における患者の制限の程度を5段階に分類したもの。<br />
※11　Child-Pugh分類：肝臓の残された機能（肝予備能）を評価する分類法。この評価に基づき、治療法を決定する。<br />
<br />
【関連リンク】<br />
医学部　医学科　医学部・病院統括副学長・教授　工藤正俊（クドウマサトシ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/569-kudou-masatoshi.html<br />
<br />
医学部<br />
https://www.kindai.ac.jp/medicine/<br />
<br />
]]></description>
            <link>https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2026/09/051539.html</link>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医</category>                                                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アテゾリズマブ</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ベバシズマブ</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">免疫チェックポイント阻害剤</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">免疫療法</category>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">肝細胞がん</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">臨床試験</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">血管新生阻害剤</category>
            <pubDate>Wed, 16 Sep 2026 14:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title>大阪・関西万博に来場した41万人超の健康測定データをAIで解析　BMIが高いほど顔面の「赤みスコア」が高いことを発見</title>
            <description><![CDATA[近畿大学医学部（大阪府堺市）皮膚科学教室主任教授　大塚篤司、近畿大学病院（大阪府堺市）皮膚科専攻医・近畿大学大学院医学研究科医学系専攻博士課程　飯沼紀実、大阪大学大学院医学系研究科（大阪府吹田市）寄附講座教授　森下竜一らの研究グループは、令和7年（2025年）に開催された大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」来場者の健康測定データを用い、成人410,384人を対象に、ボディマス指数（BMI※1）とAI判定による顔面の「赤みスコア※2」との関連を調べました。解析の結果、BMIが高い群ほど、AIが算出した顔面の赤みスコアが高い傾向が明らかになりました。ただし、本研究は横断研究※3 であり、肥満が顔面の赤みを引き起こすことを示すものではありません。今後、皮膚科診察と組み合わせることで臨床への応用が期待できます。<br />
本件に関する論文が、令和8年（2026年）8月6日（木）に暫定版、同9月11日（金）に最終版が、エルゼビア社が米国皮膚科学会（AAD）とともに発行する皮膚科学の国際的な学術雑誌"JAAD International"に掲載されました。<br />
<br />
【本件のポイント】<br />
●大阪・関西万博で取得された41万人超の匿名化健康測定データをAIで解析<br />
●BMIが高い群ほど、AIが算出した顔面の赤みスコアが高い傾向が明らかに<br />
●本研究は画像解析を用いた横断研究で、今後、皮膚科診察と組み合わせることで臨床応用が期待できる成果<br />
<br />
【本件の背景】<br />
顔面の赤みには、皮膚血流、紫外線、飲酒、ホルモン、炎症性皮膚疾患など多くの要因が関わります。一方、肥満は全身性の炎症と関連していますが、顔面の赤みとの関連は、大規模な集団では十分に検討されていませんでした。<br />
令和7年（2025年）に開催された大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」の「カラダ測定ポッド」では、来場者の顔の皮膚に関するデータ、血管や脈拍に関するデータ、および基本的な身体・属性情報を測定していました。研究グループは、この匿名化健康測定データを用いて、AIが顔画像から算出した顔面の「赤みスコア」とBMIが相関しているかを調査しました。<br />
<br />
【本件の内容】<br />
研究グループは、大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」の「カラダ測定ポッド」を利用した成人484,462人から、BMIまたは赤みスコアが欠測した人を除き、410,384人（女性250,318人、男性160,066人）について解析しました。対象者の平均年齢は44.4歳、平均BMIは22.3でした。<br />
本研究では、AI搭載の肌測定システムが顔画像から算出した「赤みスコア」を用いて解析を実施しました。赤みスコアは、画像上の顔面の赤みの程度を数値化した指標であり、値が高いほど赤みが強いことを示します。なお、この指標は皮膚科医による紅斑※4 の診断を示すものではなく、現時点で診断や健康判定に利用できるものではありません。<br />
解析の結果、高い赤みスコアを示した人の割合は、BMI正常群で2.1％、肥満1度で6.5％、肥満2度以上で11.4％と、BMIが高くなるほど増加しました。さらに、年齢の影響を調整した解析においても同様の傾向が認められ、BMI正常群と比較すると、高い赤みスコアを示すオッズ※5 は肥満1度で約3倍、肥満2度以上では約6倍となりました。<br />
また、男女別の解析では、30～59歳の女性においてBMIと赤みスコアとの関連がより強い傾向が認められました。さらに、解析条件を変更した感度分析においても、全体として同様の結果が得られ、本研究結果の頑健性が確認されました。一方で、本研究は一時点のデータを解析した横断研究であるため、肥満と顔面の赤みとの因果関係を示すものではありません。また、飲酒量やALDH2遺伝子多型、化粧、肌の色調、紫外線曝露、薬剤、酒（しゅ）さ※6 など、顔面の赤みに影響を及ぼす可能性のある要因について十分な調整は実施していません。<br />
今後は、皮膚科専門医による診察結果や標準化した撮影条件を組み合わせることで、AIが算出する赤みスコアの臨床的意義や背景因子について、さらに検証を進める予定です。<br />
<br />
【論文掲載】<br />
掲載誌：JAAD International（インパクトファクター：6.5@2025）<br />
論文名：AI-Derived Facial Redness Score and Body Mass Index in<br />
　　　　a Large Japanese Screening Cohort<br />
　　　　（大規模日本人健診コホートにおける顔面赤みスコアとBMIの関連）<br />
著者　：飯沼紀実<sup>1</sup>、藤井一恭<sup>2＊</sup>、中嶋千紗<sup>2</sup>、森田駿介<sup>1</sup>、森川敏生<sup>3,4</sup>、山田秀和<sup>3</sup>、<br />
　　　　森下竜一<sup>5</sup>、大塚篤司<sup>2,3</sup>　＊責任著者<br />
所属　：1　近畿大学病院皮膚科、2　近畿大学医学部皮膚科学教室、<br />
　　　　3　近畿大学アンチエイジングセンター、4　近畿大学薬学総合研究所、<br />
　　　　5　大阪大学大学院医学系研究科　臨床遺伝子治療学最先端医療イノベーションセンター<br />
URL　：https://www.jaadinternational.org/article/S2666-3287%2826%2900143-4/fulltext<br />
DOI　：10.1016/j.jdin.2026.07.010<br />
<br />
【研究者のコメント】<br />
大塚篤司（オオツカアツシ）<br />
所属　　：近畿大学医学部皮膚科学教室<br />
職位　　：主任教授<br />
学位　　：博士（医学）<br />
コメント：「皮膚は内臓を映す鏡」と言われます。今回、大阪・関西万博で収集したデータから、顔の赤みが肥満と関連することが明らかになりました。今後メカニズムが解明されれば、赤ら顔の改善につながる可能性があります。<br />
<br />
飯沼紀実（イイヌマキミ）<br />
所属　　：近畿大学病院皮膚科<br />
職位　　：専攻医<br />
学位　　：学士（医学）<br />
コメント：大阪・関西万博のビッグデータを解析する貴重な機会をいただき、大きな関心と期待を持って研究に取り組みました。皮膚科の日常診療においても顔の赤みに悩む患者さんは少なくありません。本研究は横断研究であり因果関係を示すものではありませんが、今回の知見がBMIと顔面の赤みの関連をさらに明らかにする今後の研究の一助となることを期待しております。<br />
<br />
【用語解説】<br />
※1　BMI：体重（kg）を身長（m）の2乗で割った、体格の指標。<br />
※2　赤みスコア：顔画像からAIが算出した画像上の赤みの指標。皮膚科診断そのものではない。<br />
※3　横断研究：ある時点の情報から関連を調べる研究。原因と結果の順序や因果関係は確定できない。<br />
※4　紅斑：皮膚の毛細血管が広がって血液が充満し、表面が赤く見える状態。<br />
※5　オッズ：ある事象の起こりやすさを群間で比べる指標。本研究ではBMI正常群を1とした。<br />
※6　酒さ：顔に赤みやぶつぶつが生じ、ほてりやヒリヒリ感、かゆみを伴うこともある皮膚の疾患。原因は不明な場合が多い。<br />
<br />
【関連リンク】<br />
医学部　医学科　教授　大塚篤司（オオツカアツシ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2634-otsuka-atsushi.html<br />
医学部　医学科　特命教授　藤井一恭（フジイカズヤス）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/3183-fujii-kazuyasu.html<br />
医学部　医学科　特任准教授　中嶋千紗（ナカシマチサ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2692-nakashima-chisa.html<br />
医学部　近畿大学奈良病院　客員教授　山田秀和（ヤマダヒデカズ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1203-yamada-hidekazu.html<br />
薬学総合研究所　教授　森川敏生（モリカワトシオ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/823-morikawa-toshio.html<br />
<br />
医学部<br />
https://www.kindai.ac.jp/medicine/<br />
近畿大学病院<br />
https://www.med.kindai.ac.jp/<br />
近畿大学奈良病院<br />
https://www.med.kindai.ac.jp/nara/<br />
薬学総合研究所<br />
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/prti/<br />
<br />
]]></description>
            <link>https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2026/09/051524.html</link>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医</category>                                                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">センター</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">奈良病院</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">研究所</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">近大病院</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">BMI</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医学研究</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医学部</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">大塚篤司</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">大阪・関西万博</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">大阪大学</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">横断研究</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">皮膚科</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">藤井一恭</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">顔面の赤み</category>
            <pubDate>Tue, 15 Sep 2026 14:00:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title>近畿大学アンチエイジングセンターが市民公開講座を開催　AI時代の健康情報と老化研究の最前線について解説</title>
            <description><![CDATA[近畿大学アンチエイジングセンター（大阪府東大阪市）は、令和8年（2026年）9月1日（火）、近畿大学東大阪キャンパスで第39回市民公開講座を開催します。<br />
今回は、抗加齢医学の専門家を講師に迎え、「あなたの『健康資産』を増やす未来医学～AI時代のアンチエイジングと老化研究の最前線～」をテーマに2つの講演を実施します。<br />
<br />
【本件のポイント】<br />
●AI時代における健康・医療情報との適切な向き合い方を抗加齢医学の専門家が解説<br />
●老化のメカニズムや健康寿命の延伸に向けた研究を紹介<br />
●健康を未来への投資対象である「健康資産」として捉える考え方を紹介<br />
<br />
【本件の内容】<br />
予防医学領域におけるアンチエイジング（抗老化）の基盤および実践的研究は、高齢化が進む我が国において重要性が高まっています。近畿大学アンチエイジングセンターでは、健康寿命を延ばし、生き生きと暮らせる社会の実現をめざし、学術的研究だけではなく、市民公開講座、スポーツ教室、講演会、研究会を通じて市民の健康増進に取り組んでいます。<br />
今回開催する「第39回市民公開講座」では、「あなたの『健康資産』を増やす未来医学～AI時代のアンチエイジングと老化研究の最前線～」をテーマに、AIを活用した健康情報との向き合い方や老化のメカニズムを解明する研究成果、健康寿命の延伸に向けた未来医学の可能性について、専門家がわかりやすく紹介します。講演終了後には、希望者を対象に近畿大学薬用植物園の見学会も実施します。<br />
<br />
【開催概要】<br />
日時　　：令和8年（2026年）9月1日（火）13：00～15：20（12：30受付開始）<br />
場所　　：近畿大学東大阪キャンパス　C館　1階　102教室<br />
　　　　　（大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分）<br />
対象　　：一般の方（受講無料、定員200名、先着順）<br />
申込方法：以下の申込フォームまたはFAXにて申込み<br />
　　　　　https://x.gd/tgjpe<br />
お問合せ：近畿大学アンチエイジングセンター　https://www.kindai.ac.jp/antiaging/<br />
　　　　　TEL（06）4307-3058　FAX（06）6730-1394<br />
<br />
【講演1】<br />
タイトル：AI時代のアンチエイジング：健康寿命を延ばすための正しい医療情報との付き合い方<br />
講師　　：近畿大学医学部皮膚科学教室　主任教授　大塚篤司<br />
時間　　：13：00～14：00<br />
内容　　：アンチエイジングを考えるうえで、皮膚や身体の変化を正しく理解し、医学的根拠に基づく医療情報を選ぶことは重要です。一方、インターネットやSNSには健康や美容に関する情報があふれ、何を信じればよいか迷う場面も少なくありません。本講演では皮膚科医の立場から、皮膚の老化や健康寿命に関わる基本的な考え方を解説するとともに、ChatGPTなどの生成AIを用いて、健康・医療情報を学び、整理するために、どのように活用できるかを紹介します。AIを活用しながら、誤った情報に左右されず、医学的根拠に基づいて自分の健康と向き合うためのヒントをお伝えします。<br />
<br />
【講演2】<br />
タイトル：老化の「速度」を操る未来医学～近畿大学アンチエイジングセンター20年の到達点と、<br />
　　　　　あなたの「健康資産」を増やすパスポート～<br />
講師　　：大阪大学大学院医学研究科　遺伝子幹細胞再生治療学　招聘教授<br />
　　　　　大阪公立大学皮膚科　客員教授　山田秀和氏（近畿大学アンチエイジングセンター創設者）<br />
時間　　：14：20～15：20<br />
内容　　：老化を「避けられない時間の経過」だけではなく、「介入によって変えられる速度」として捉える新しい医学的な考え方について解説します。健康を未来への投資対象である「健康資産（Health Capital）」として捉え、DNAに生じる化学的な変化などを解析するエピジェネティクスの研究について紹介します。これは、あなたの健康の「スピードメーター」であり、生活習慣改善（より良い睡眠衛生、ストレス管理、食習慣など）の具体的な道筋を示す「地図」となります。さらに、加齢に伴って細胞を取り巻く環境が硬くなる「ゲル化（硬化）」と柔軟性や流動性を回復させる「ゾル化（流動性の回復）」という考え方を取り上げ、健康維持に向けた複合的な取り組みを紹介します。<br />
<br />
【関連リンク】<br />
医学部　医学科　教授　大塚篤司（オオツカアツシ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2634-otsuka-atsushi.html<br />
医学部　近畿大学奈良病院　客員教授　山田秀和（ヤマダヒデカズ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1203-yamada-hidekazu.html<br />
<br />
アンチエイジングセンター<br />
https://www.kindai.ac.jp/antiaging/<br />
医学部<br />
https://www.kindai.ac.jp/medicine/<br />
<br />
]]></description>
            <link>https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2026/08/051186.html</link>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医</category>                                                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">センター</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アンチエイジング</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">アンチエイジングセンター</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">エピジェネティクス</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">予防医学</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">健康寿命</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医学部</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">大塚篤司</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">山田秀和</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">市民公開講座</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">老化研究</category>
            <pubDate>Tue, 25 Aug 2026 16:30:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title>肝動脈化学塞栓療法と免疫療法併用で肝細胞がんの治療効果が向上　免疫療法2剤とレンバチニブ併用による肝細胞がんの予後延長に期待</title>
            <description><![CDATA[近畿大学医学部（大阪府堺市）内科学教室（消化器内科部門）主任教授　工藤正俊らを中心とした国際共同研究グループは、切除不能な非転移性肝細胞がん患者に対して、従来の治療法である肝動脈化学塞栓療法（TACE）※1 に分子標的薬であるレンバチニブ（商品名：レンビマ）と、免疫チェックポイント阻害剤※2 であるデュルバルマブ（商品名：イミフィンジ）とトレメリムマブ（商品名：イジュド）の合計3剤を併用することで、TACEだけの治療と比較して無増悪生存期間※3 を有意に延長し、全生存期間※4 が延長する傾向を示すことを、多施設国際共同無作為化第3相試験※5 で明らかにしました。<br />
本研究成果により、今後TACEとレンバチニブ・デュルバルマブ・トレメリムマブを併用した手法が、切除不能な非転移性肝がんで塞栓療法に適した肝細胞がん患者の標準治療となり、完治も可能になると期待されます。<br />
本件に関する論文が、令和8年（2026年）8月25日（火）AM7：30（日本時間）に、The Lancet社が発行する腫瘍学分野に関する学術雑誌"The Lancet Oncology（ザ　ランセットオンコロジー）"にオンライン掲載されました。<br />
<br />
【本件のポイント】<br />
●切除不能な非転移性肝細胞がんの標準治療であるTACEに、レンバチニブとデュルバルマブ+トレメリムマブの2種の免疫チェックポイント阻害剤を併用することで、治療効果が高まることを世界で初めて証明<br />
●本治療法はTACEのみの治療と比較して、患者の無増悪生存期間を延長し、全生存期間も改善傾向を示すことを確認<br />
●本研究成果により、この画期的な治療法が承認されれば、切除不能な非転移性肝細胞がん患者の完治につながることが期待<br />
<br />
【本件の背景】<br />
切除不能で、遠隔転移や脈管浸潤がない非転移性肝細胞がん患者に対する治療は、カテーテルで抗がん剤と塞栓物質を注入してがん細胞の増殖を抑えるTACEという手法が昭和58年（1983年）に日本で開発され、瞬く間に世界の標準治療となりました。一方、肝細胞がんの薬物療法は、平成21年（2009年）ソラフェニブ（商品名：ネクサバール）をはじめとして、平成30年（2018年）レンバチニブ、令和2年（2020年）アテゾリズマブ（商品名：テセントリク）+ベバシズマブ（商品名：アバスチン）、令和4年（2022年）デュルバルマブ（商品名：イミフィンジ）+トレメリムマブ（商品名：イジュド）などの有効な薬物が、次々に開発されています。TACEの効果には限界があるため、薬物療法を組み合わせたさまざまな治療が試されており、薬剤が開発されるたびに治療方針も大きく変化しつつあります。<br />
これまで、非転移性肝細胞がん患者に対して薬物療法とTACEを組み合わせた臨床試験が6試験行われましたが、近畿大学医学部を中心とする研究グループが行った、医師主導試験であるTACTICS試験※6 以外は全て失敗となりました。その後、研究グループはレンバチニブとTACEを組み合わせる治療法（LEN-TACE療法）を開発し、良好な治療効果を示すことを確認しました。この療法は非常に効果が高いものの、令和2年（2020年）以降は切除不能肝細胞がんにおいても他のがんと同じく免疫チェックポイント阻害剤による治療が主流となり、第一選択の治療法となりつつあります。そこで、LEN-TACE療法に免疫チェックポイント阻害剤の2剤を組み合わせることで、LEN-TACEよりもさらに効果の増強が期待できるのではないか、という仮説を立てましたが、効果と安全性については未知数で、大規模な臨床試験での検証が望まれてきました。<br />
<br />
【本件の内容】<br />
研究グループは、先行研究で開発したLEN-TACE療法に、免疫チェックポイント阻害剤であるデュルバルマブ+トレメリムマブを組み合わせ、切除不能な非転移性肝細胞がん患者に対する効果と安全性を検証するため、多施設国際共同無作為化第3相試験を行いました。デュルバルマブ+トレメリムマブは、日本を含む世界中で国際共同第3相臨床試験の結果により切除不能肝細胞がんに対して承認されている薬剤であり、この併用療法は良好な効果が確認されています。また、臨床的には対照群に比べて統計学的に有意で、かつ臨床的に意義のある全生存期間の延長効果も認められている薬剤です。<br />
この試験では、21カ国・地域の177施設から、切除不能な非転移性肝細胞がんでTACEが適応となる患者のうち、身体的な状態として活動に制限がない、もしくは軽作業や座って行う作業が可能で、肝障害の程度が軽微な760人を対象としました。患者は、デュルバルマブ+トレメリムマブにLEN-TACE、デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACEまたはTACE単独のいずれかを受ける群に、1：1：1で無作為に割り分けました。治療後の無増悪生存期間および全生存期間を調査した結果、無増悪生存期間の中央値は、TACE単独群で9.8カ月であるのに対し、デュルバルマブ+トレメリムマブ+レンバチニブ+TACE群では13.0カ月となり、無増悪生存期間が延長しました。また、デュルバルマブ+トレメリムマブ+レンバチニブ+TACE群293例中112例（38.2%）、TACE単独群292例中124例（42.5%）が死亡し、24カ月全生存率はデュルバルマブ+トレメリムマブ+レンバチニブ+TACE群で66.9%、TACE単独群で61.5%でした。<br />
結論としてデュルバルマブ+トレメリムマブ+レンバチニブ+TACEによる治療は、TACE単独と比較して、切除不能な非転移性肝細胞がん患者の無増悪生存期間を有意に、かつ臨床的に意義のある延長効果を示し全生存期間も改善する傾向を示しました。本研究成果により、デュルバルマブ+トレメリムマブ+レンバチニブ+TACEによる治療は、切除不能な非転移性肝細胞がん患者の標準治療になり、完治させることも可能になると期待されます。<br />
<br />
【論文掲載】<br />
掲載誌：The Lancet Oncology（インパクトファクター：35.9＠2024）<br />
論文名：Durvalumab and tremelimumab, with or without lenvatinib, combined with<br />
　　　　transarterial chemoembolisation in participants with<br />
　　　　embolisation-eligible hepatocellular carcinoma （EMERALD-3）:<br />
　　　　a global, randomised, open label, sponsor-blinded, phase 3 study<br />
　　　　（塞栓療法が適応となる切除不能肝細胞がんに対する肝動脈化学塞栓療法と<br />
　　　　　レンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブの併用療法と肝動脈化学塞栓療法の<br />
　　　　　併用療法との比較（EMERALD-3）：国際無作為化比較オープンラベル第3相試験）<br />
著者　：工藤正俊<sup>1</sup>、Ghassan K Abou-Alfa<sup>2,3,4</sup>、Ren Zhenggang<sup>5</sup>、Jeong Heo<sup>6</sup>、<br />
　　　　Riccardo Lencioni<sup>7</sup>、荒井保明<sup>8</sup>、Mohamed Bouattour<sup>9</sup>、Maria A Gonzalez-Carmona<sup>10</sup>、<br />
　　　　Yabing Guo<sup>11</sup>、Aibing Xu<sup>12</sup>、Gustavo Vasconcelos Alves<sup>13</sup>、Arunee Dechaphunkul<sup>14</sup>、<br />
　　　　Gwo Fuang Ho<sup>15</sup>、Yueh Ni Lim<sup>16</sup>、Hong Tao Hu<sup>17</sup>、Ruibao Liu<sup>18</sup>、Shanzhi Gu<sup>19</sup>、<br />
　　　　Vikas Ostwal<sup>20</sup>、Witsarut Manasirisuk<sup>21</sup>、Chang-Fang Chiu<sup>22</sup>、Sri Harsha Tekumalla<sup>23</sup>、<br />
　　　　Manish Shroff<sup>24</sup>、Vimal Dave<sup>25</sup>、Osama Rahma<sup>26</sup>、Joseph P Erinjeri<sup>27</sup>、Jia Fan<sup>28</sup><br />
所属　：1　近畿大学医学部内科学教室（消化器内科部門）、<br />
　　　　2　メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター内科学教室（米国）、<br />
　　　　3　ワイルコーネル医科大学（米国）、<br />
　　　　4　トリニティ・カレッジ・ダブリン（アイルランド）、<br />
　　　　5　復旦大学中山医院肝癌研究所肝腫瘍学教室（中国）、<br />
　　　　6　釜山大学医学部内科学教室・釜山大学病院生物医学研究所（韓国）、<br />
　　　　7　ピサ大学医学部画像診断・IVR学教室（イタリア）、<br />
　　　　8　国立がん研究センター放射線診断科、<br />
　　　　9　AP-HPボージョン病院腫瘍内科（フランス）、<br />
　　　　10　ボン大学病院内科学第一教室（ドイツ）、<br />
　　　　11　南方医科大学南方医院感染症学教室・臓器不全研究国家重点実験室・<br />
　　　　　　&nbsp;広東省ウイルス性肝炎研究重点実験室（中国）、<br />
　　　　12　南通腫瘍病院腫瘍内科（中国）、<br />
　　　　13　ノッサ・セニョーラ・ダ・コンセイソン病院腫瘍学統合研究センター（ブラジル）、<br />
　　　　14　プリンス・オブ・ソンクラー大学医学部内科学教室腫瘍内科部門・<br />
　　　　　　&nbsp;がん研究ケア総合センター（タイ）、<br />
　　　　15　マラヤ大学医学部臨床腫瘍学教室（マレーシア）、<br />
　　　　16　サラワク総合病院臨床腫瘍・放射線治療科（マレーシア）、<br />
　　　　17　鄭州大学附属がん病院低侵襲治療科（中国）、<br />
　　　　18　ハルビン医科大学がん病院IVR科（中国）、<br />
　　　　19　湖南省がん病院IVR科（中国）、<br />
　　　　20　タタ記念病院腫瘍内科・ホミ・バーバ国立大学（インド）、<br />
　　　　21　コンケン大学スリナガリンド病院内科学教室（タイ）、<br />
　　　　22　中国医薬大学附設病院がんセンター・血液腫瘍内科（台湾）、<br />
　　　　23　アストラゼネカ腫瘍領域研究開発部門（英国）、<br />
　　　　24　アストラゼネカ最高医療責任者室患者安全性・腫瘍領域部門（米国）、<br />
　　　　25　アストラゼネカ腫瘍領域バイオメトリクス・後期腫瘍統計部門（英国）、<br />
　　　　26　アストラゼネカグローバル研究開発部門（米国）、<br />
　　　　27　メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターIVR部門（米国）、<br />
　　　　28　復旦大学中山医院肝外科・肝移植センター（中国）<br />
<br />
【本件の詳細】<br />
本研究は、切除不能な塞栓療法が適応となる肝細胞がん患者において、標準治療であるTACEにレンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブを追加した場合と、TACE単独療法を比較検討することを目的としました。この試験（EMERALD-3）では、21カ国・地域の177施設において、切除不能な塞栓療法適応の肝細胞がんで、パフォーマンスステータス※7 が0または1、Child-Pugh分類※8 がAである患者を対象としました。患者は、地域（[日本]　対　[日本以外のアジアの国]　対　[その他の国]）、過去のTACE歴、腫瘍量（Up-to-7基準以上か未満）により層別化され、TACEとレンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ（レンバチニブ［体重60kg以上：12mg、体重60kg未満：8mg、1日1回］+デュルバルマブ静注（1500mg、4週に1回、トレメリムマブ300mg初日に1回のみ静注、最長3年間治療）、デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACEまたはTACEのみのいずれかを受ける3群に無作為に割り付けました（1：1：1）。主要評価項目は、RECISTv1.1による無増悪生存期間、安全性は無作為に割り付けられ、いずれかの試験治療を少なくとも1回受けた全参加者において評価しました。<br />
その結果、760人の患者が登録され、レンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE（n=293）、デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE（n=175、この群は175例で登録中止）またはTACE単独（n=293）に無作為に割り付けられ、全員が少なくとも1回の試験薬投与を受けました。年齢中央値は65歳、760人中126人（17%）が女性、634人（83%）が男性でした。<br />
治療後の無増悪生存期間の中央値は、レンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群で13.0カ月、TACE単独群で9.8カ月となりました（ハザード比［HR］0.70［95%CI 0.57-0.86］；p＝0.0007）。レンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群293例中112例（38.2%）、TACE単独群292例中124例（42.5%）が死亡し、24カ月全生存率はレンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群66.9%、TACE単独群61.5%でした（HR 0.84［95%CI 0.65-1.09］； p＝0.1814）。<br />
グレード3以上の治療関連有害事象は、レンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群287人中205人（71.4%）、TACE単独群290人中83人（28.6%）に発現し、最も多かったのは高血圧（34人［12%］対9人［3%］）と、塞栓後症候群（24人［8%］対17人［6%］）でした。治療関連有害事象による死亡は、レンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群で7例（2%）、TACE単独群で3例（1%）でした。<br />
この試験では最初に3群に割り付けられたレンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群175例、デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群175例、TACE単独群175例での打ち切り例のより少ない集団での3群間での有効性評価も探索的に行いました。その結果デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群はTACE単独群に比べて無増悪生存期間（12.9カ月　対　8.1カ月、HR=0.71 [95%CI, 0.56-0.91; p=0.0062]）も全生存期間（[未達]　対　[未達]、HR=0.70; p=0.0233）も統計学的に意味のある延長を示しました。またレンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACE群もTACE単独群に比べて無増悪生存期間（13.1か月　対　8.1カ月、HR=0.66 [95%CI, 0.52-0.85]）も全生存期間（[39.5カ月]　対　[32.9カ月]、HR=0.73）も統計学的にも臨床的にも意義のある延長を示しました。<br />
結論としてレンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACEによる治療は、TACE単独と比較して、切除不能な塞栓療法が適応となる肝細胞がん患者の無増悪生存期間を、有意にかつ臨床的に意義のある延長効果を示し、全生存期間も改善する傾向を示しました。探索的検討では全生存期間も有意に延長しました。本試験の結果、レンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACEは切除不能な塞栓療法適応の肝細胞がん患者の標準治療になることが期待されます。<br />
<br />
【研究者のコメント】<br />
工藤正俊（クドウマサトシ）<br />
所属　　：近畿大学医学部内科学教室（消化器内科部門）<br />
職位　　：主任教授<br />
学位　　：医学博士<br />
コメント：非転移性で塞栓療法が適する肝細胞がん患者さんにおける免疫療法併用による治療効果の改善は未だ承認されている薬剤はなく、長らく未解決の臨床的課題（Unmet clinical needs）でした。EMERALD-3試験は、我々の開発したレンバチニブにTACEを加えるLEN-TACE療法の有効な結果の延長線上で計画された多施設国際共同無作為化第3相試験です。LEN-TACEに2種類の免疫チェックポイント阻害剤（抗PD-L1抗体と抗CTLA-4抗体）を加えることにより、LEN-TACEよりも更に良好な結果が期待できると考えました。主要評価項目は無増悪生存期間ですが、私が提案した試験デザインは、（1）レンバチニブとデュルバルマブ+トレメリムマブをTACTICS試験やTACTICS-L試験のデザインと同じく初回TACEの1週前から開始すること、（2）割付因子に腫瘍量（Up-to-7 criteria）を入れること、の2点でした。<br />
まず（1）については、抗VEGF作用により1回目のTACEの効果が高まること、それにより無増悪生存期間延長効果が高まり、のみならず全生存期間も延長させる効果が期待できることです。（2）の腫瘍量については、「個数の少ない小型肝がん」と「個数が多数で大型の肝がん」ではTACEの後の無増悪生存期間は明らかに異なることから、均等に割り付けた方がより薬剤の効果そのものを判定できると考えました。このような工夫により、全生存期間にも差を出しやすくなると考えて試験をデザインしました。<br />
結果的にこのような試験デザインの工夫により、EMERALD-3試験はpositive試験となり、The Lancet Oncologyに掲載されることになりました。このレンバチニブ+デュルバルマブ+トレメリムマブ+TACEが承認され、実臨床で腫瘍が縮小した場合には、切除・Ablationなどの根治的治療を積極的に行うことで、非転移性肝細胞がんで塞栓療法が適する患者さんにおいても治癒をもたらすことができると期待しています。<br />
<br />
【用語解説】<br />
※1　肝動脈化学塞栓療法：transarterial chemoembolization（TACE）という。カテーテルで抗がん剤と血液の流れを止め、腫瘍への養分などの供給を断つ塞栓物質を注入して、がん細胞の増殖を抑える手法。<br />
※2　免疫チェックポイント阻害剤：免疫細胞の力を保ち、がん細胞を攻撃する治療薬。<br />
※3　無増悪生存期間：治療中や治療後に、がんが進行せず安定した状態の期間。<br />
※4　全生存期間：抗がん剤の臨床試験において、試験登録日もしくは治療開始日から生存した期間のことを示す。亡くなった原因ががんであるかどうかに関係なく、がん以外の病気や交通事故などで亡くなっても、統計上は同じ死亡として取り扱われる。<br />
※5　多施設国際共同無作為化第3相試験：臨床試験のうち、第1相（少数の健康な成人を対象）、第2相（少数の患者を対象）を経て、国内外の医療機関に罹る大人数の患者をランダムにグループ分けして効果を検証する国際共同臨床試験。<br />
※6　TACTICS試験：TACEとソラフェニブの併用療法と、TACEのみを比較した第2相試験。Transarterial Chemoembolisation Therapy in Combination with Sorafenib as Compared with TACE Alone in Patients with Hepatocellular Carcinomaの略。<br />
※7　パフォーマンスステータス：全身状態の指標の一つで、日常生活における患者の制限の程度を5段階に分類したもの。<br />
※8　Child-Pugh分類：肝臓の残された機能（肝予備能）を評価する分類法。この評価に基づき、治療法を決定する。<br />
<br />
【関連リンク】<br />
医学部　医学科　医学部・病院統括副学長・教授　工藤正俊（クドウマサトシ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/569-kudou-masatoshi.html<br />
<br />
医学部<br />
https://www.kindai.ac.jp/medicine/<br />
<br />
]]></description>
            <link>https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2026/08/051171.html</link>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医</category>                                                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">TACE</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">免疫チェックポイント阻害剤</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">免疫療法</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">分子標的薬</category>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">工藤正俊</category>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">肝細胞がん</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">臨床試験</category>
            <pubDate>Tue, 25 Aug 2026 07:30:00 +0900</pubDate>
        </item>
        <item>
            <title>8種類の色素性皮膚病変を高精度で判別　診断根拠を可視化するAIを開発、医療現場への導入に期待</title>
            <description><![CDATA[近畿大学医学部（大阪府堺市）皮膚科学教室主任教授　大塚篤司、近畿大学病院（大阪府堺市）皮膚科専攻医・近畿大学大学院医学研究科医学系専攻博士課程　飯沼紀実らの研究グループは、京都大学（京都府京都市）、札幌医科大学（北海道札幌市）、広島大学（広島県東広島市）と共同で、通常のカメラで撮影した一般的な皮膚の画像から、8種類の色素性皮膚病変※1（しみ・ほくろ・皮膚がんなど）を自動で見分ける人工知能（AI）を開発しました。<br />
これまでAIによる画像診断は、精度が高くても判断理由がブラックボックスであることが、医療現場で使用するうえでの障壁でした。今回開発したAIは、皮膚写真の「どこに注目して」AIが診断したのかを、色の濃淡で示すヒートマップ※2 として描き出し、見分けた「理由」を人が目で見て確認することが可能です。本研究は、高い診断精度だけでなく、判断根拠を「説明できること」を同時に実現した点に意義があります。<br />
本件に関する論文が、令和8年（2026年）7月23日（木）に、エルゼビア社が米国皮膚科学会（AAD）とともに発行する皮膚科学の国際的な学術雑誌"JAAD International"に掲載されました。<br />
<br />
【本件のポイント】<br />
●8種類の色素性皮膚病変を見分けるAIを開発し、95.9％の診断精度を確認<br />
●AIがどこを見て色素性病変を診断したかヒートマップで描き、診断根拠を可視化<br />
●開発したAIは、医師がAIの判断の妥当性を確認できるため、皮膚の色素病変の診断支援ツールとして医療現場への導入が期待される<br />
<br />
【本件の背景】<br />
しみ、ほくろ、脂漏性角化症などの色素性皮膚病変は、皮膚科の診療で非常によく見られる症例です。ところが、これらの色素性病変は悪性黒色腫（メラノーマ）や、基底細胞がんといった皮膚がんと見た目が類似しており、画像だけで診断するのは専門医でも容易ではありません。確実に見分けるためには、ダーモスコープという皮膚の拡大鏡を用いた「ダーモスコピー※3」という検査が推奨されていますが、皮膚科以外の診療現場では常備されていることが少なく、いつも使用できるとは限りません。<br />
近年、AIによる皮膚画像診断の研究が進み、専門医に匹敵する精度の高さが報告されるようになりました。しかし、精度が高いAIほど内部の判断が複雑になり、「なぜその診断に至ったのか」が人には分かりにくいという「ブラックボックス問題」が、医療現場への導入の障壁となってきました。そこで研究グループは、日本人の色素性病変に対応し、かつ診断の根拠を目で見て確かめられる「説明できるAI※4」の実現に取り組みました。<br />
<br />
【本件の内容】<br />
研究グループは、日本国内の複数の医療機関から収集した979枚の臨床写真を用いて、8種類の色素性皮膚病変（後天性真皮メラノサイトーシス、基底細胞がん、雀卵斑（そばかす）、悪性黒色腫、ほくろ、脂漏性角化症、日光黒子、肝斑）を診断するAIを開発しました。複数の深層学習モデルを組み合わせるアンサンブル学習※5 を採用し、学習に使用していない196枚のテスト画像において、95.9％の診断精度を達成しました。また、ほくろと見分けづらく非常に悪性度の高いがんである悪性黒色腫について、テスト画像に含まれる20例は、すべて正しく判別することができました。<br />
さらに、本研究ではGrad-CAM※6 を用いて、AIが診断の根拠とした領域をヒートマップとして可視化しました。その結果、AIは背景ではなく病変そのものに着目して診断していることが確認され、病変の種類によって注目する部位にも特徴があることが示されました。これにより、高い診断精度だけでなく、診断の根拠を医師が視覚的に確認できる「説明できるAI」の有用性を示しました。<br />
本研究は、日本人の臨床写真を対象とした内部検証であり、今後は外部検証を進めることで、皮膚科専門医が少ない地域やダーモスコピーを使用できない環境での、診断支援ツールとしての活用が期待されます。<br />
<br />
【論文掲載】<br />
掲載誌：JAAD International（インパクトファクター：6.5@2025）<br />
論文名：An Explainable Deep Learning Model Classifies<br />
　　　　Eight Categories of Pigmented Skin Lesions on Clinical Photographs:<br />
　　　　A Multicenter Retrospective Internal Validation Study in Japan<br />
　　　　（説明可能なディープラーニングモデルによる臨床写真を用いた<br />
　　　　　8カテゴリーの色素性皮膚病変の分類：日本における多施設共同後方視的内部妥当性検証研究）<br />
著者　：飯沼紀実<sup>1</sup>、藤井一恭<sup>2＊</sup>、中嶋千紗<sup>2</sup>、葛西健一郎<sup>3</sup>、入江浩之<sup>4</sup>、金友仁成<sup>5</sup>、栁原茂人<sup>5</sup>、<br />
　　　　佐藤さゆり<sup>6</sup>、宇原久<sup>6</sup>、竹田史章<sup>7</sup>、木村裕一<sup>8</sup>、永岡隆<sup>9</sup>、大塚篤司<sup>2</sup>　＊責任著者<br />
所属　：1　近畿大学病院皮膚科、2　近畿大学医学部皮膚科学教室、3　葛西形成外科、<br />
　　　　4　京都大学医学研究科皮膚科学教室、5　かねとも皮フ科クリニック、<br />
　　　　6　札幌医科大学医学部皮膚科学講座、7　広島大学デジタルものづくり教育研究センター、<br />
　　　　8　近畿大学情報学部情報学科、9　近畿大学生物理工学部生命情報工学科<br />
URL　：https://doi.org/10.1016/j.jdin.2026.07.002<br />
DOI　：10.1016/j.jdin.2026.07.002<br />
<br />
【研究者のコメント】<br />
大塚篤司（オオツカアツシ）<br />
所属　　：近畿大学医学部皮膚科学教室<br />
職位　　：主任教授<br />
学位　　：博士（医学）<br />
コメント：色素性病変には良性のものと悪性のものが有り、その判別は臨床上とても重要です。今回は、ダーモスコープという特殊な医療機器を使わずとも、一般的なカメラで撮影した画像を高精度で判別できるAIを開発しました。今後、医療現場に普及することで、皮膚科専門医がいない地域での診断精度向上に寄与することが期待されます。<br />
<br />
飯沼紀実（イイヌマキミ）<br />
所属　　：近畿大学病院皮膚科<br />
職位　　：専攻医<br />
学位　　：学士（医学）<br />
コメント：本研究で最もこだわったのは、精度そのものよりも「AIがどこを見て、そう判断したのか」を示すことでした。ヒートマップは、AIの視線が確かに病変を捉えていること、そして、病気ごとに見ているポイントが違うことを教えてくれました。医師が根拠を確認できるAIであってこそ、安心して臨床の現場に届けられると考えています。<br />
<br />
【用語解説】<br />
※1　色素性皮膚病変：しみ・ほくろ・皮膚がんなど、皮膚に色（色素）の変化として現れる病変の総称。<br />
※2　ヒートマップ：AIが画像を分類する際に、どの場所を重視したかを色の濃淡で表す代表的な可視化技術。<br />
※3　ダーモスコピー：皮膚を拡大して観察する専用の拡大鏡を用いる検査法。色素性病変の見分けに役立つが、皮膚科以外では使えないことも多い。<br />
※4　説明できるAI（Explainable AI）：AIが何を根拠に判断したかを、人が確認できる形で示せるAIのこと。本研究では、AIが注目した場所を色で示すヒートマップを用いた。<br />
※5　アンサンブル学習：複数のAIモデルの予測結果を組み合わせることで、診断精度や安定性を高める機械学習の手法。<br />
※6　Grad-CAM：Gradient-weighted Class Activation Mappingの略。画像認識AIが「画像のどの部分を見てその判断をしたのか」をヒートマップで表す技術。<br />
<br />
【関連リンク】<br />
医学部　医学科　教授　大塚篤司（オオツカアツシ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2634-otsuka-atsushi.html<br />
医学部　医学科　特命教授　藤井一恭（フジイカズヤス）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/3183-fujii-kazuyasu.html<br />
医学部　医学科　特任准教授　中嶋千紗（ナカシマチサ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2692-nakashima-chisa.html<br />
情報学部　情報学科　教授　木村裕一（キムラユウイチ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/565-kimura-yuuichi.html<br />
生物理工学部　生命情報工学科　准教授　永岡隆（ナガオカタカシ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1345-nagaoka-takashi.html<br />
<br />
医学部<br />
https://www.kindai.ac.jp/medicine/<br />
近畿大学病院<br />
https://www.med.kindai.ac.jp/<br />
<br />
]]></description>
            <link>https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2026/08/051120.html</link>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医</category>                                                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">近大病院</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ヒートマップ</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医学部</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医療技術</category>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">悪性黒色腫</category>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">皮膚がん</category>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">近畿大学病院</category>
            <pubDate>Fri, 07 Aug 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
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            <title>より高精度にがん細胞を見分ける原理を発見　～がん細胞の診断を支援する新たな細胞診断技術～</title>
            <description><![CDATA[【概要】<br />
奈良先端科学技術大学院大学（学長：塩﨑一裕）先端科学技術研究科附属メディルクス研究センターの細川陽一郎教授、釣優香助教、データ駆動型サイエンス創造センターの藤井幹也教授と、近畿大学（学長：松村到）医学部の伊藤彰彦主任教授、武内風香助教、大阪工業大学（学長：井上晋）工学部の安國良平准教授らの研究グループは、がん診断の専門医である病理医でも顕微鏡観察だけでは識別が難しい、がん細胞と正常細胞を高精度に分類できる新たな原理を発見しました。<br />
病理医は、顕微鏡で細胞の形や核の特徴を観察して診断します。しかし、形状が正常細胞とよく似たがん細胞は、顕微鏡観察だけで見分けることが難しい場合があります。がん化に伴って、細胞の形状変化だけでなく、細胞内部にはさまざまな変化が生じますが、その多くは顕微鏡では観察できず、診断に活用することは困難でした。<br />
本研究グループは、細胞に光を照射した際に生じる散乱光に、通常の顕微鏡では捉えられない細胞内部の情報が含まれることに着目しました。この散乱光の解析に機械学習を適用することで、顕微鏡観察だけでは識別が難しいがん細胞と正常細胞の違いを高精度に分類できることを発見しました（図1）。さらに、本手法が複数の種類のがん細胞に応用できることを実証しました。<br />
本研究成果は、病理医による細胞診断を支援し、診断精度の向上や診断の効率化につながる新たな診断技術として期待されます。<br />
<br />
本研究成果は、Springer Nature社刊行の学術誌<i>Scientific Reports</i>に2026年8月3日に公開されました（DOI：10.1038/s41598-026-64056-z）。<br />
<br />
【背景と目的】<br />
細胞診は、患者から採取した細胞を顕微鏡で観察し、がん細胞の有無や種類を判定する検査法です。身体への負担が少ないことから、がんの早期発見や診断に広く利用されています。病理医は、細胞や核の大きさや形、細胞の並び方などを総合的に観察して診断します。しかし、細胞ががん化すると細胞の形だけでなく、細胞内部にもさまざまな変化が生じますが、その多くは顕微鏡では観察できないため、細胞診断には医師の熟練や技量に強く依存しています。<br />
本研究グループは、細胞に白色光を照射した際に生じる光散乱スペクトル（注1）が、顕微鏡では観察できない細胞内部の微細構造の変化を反映することに着目しました。従来、光散乱スペクトルには、顕微鏡では観察できない細胞内部の情報が含まれることが知られていました。しかし、そのスペクトルには、あらゆる細胞内部の情報が複雑に含まれており、単純な現象として解釈することが難しく、さらに細胞間のスペクトルの違いが曖昧であり、その利用は困難と考えられていました。<br />
<br />
【研究の内容】<br />
本研究グループは、細胞診標本に白色光を照射し、細胞の光散乱スペクトルを測定して、機械学習を用いて解析することにより、がん細胞を高精度に分類できることを発見しました（図2）。これまでに類似の研究例はなく、この発見は特許登録にも至っています。本研究では、がん細胞かどうかの識別が非常に難しい悪性中皮腫（注2）を対象として、病理医でも識別が難しいがん細胞と正常細胞を高い精度で識別できることを実証しました。また、異なる医療機関で作製された細胞診標本でも高い分類性能を示し、本手法が施設の違いに左右されにくいことも確認されています。さらに悪性中皮腫だけでなく、肺腺がん、小細胞肺がん、胃腺がん、尿路上皮がんなどの多種多様ながん細胞にも適用できることも示され、幅広い細胞診断へ応用できる可能性が示されています。<br />
<br />
【今後の展開】<br />
今後は、より多くの患者から採取した細胞を用いて本手法の有効性を検証するとともに、機械学習手法のさらなる高度化により、細胞を分類する性能の向上を目指します。さらに顕微鏡システムとの統合や測定・解析の自動化を進めることで、実際の医療現場で利用しやすい細胞診断支援システムの実現を目指します。本研究成果が実用化されれば、病理医の診断を支援するとともに、細胞診断の精度向上や効率化を通じて、より質の高いがん診断への貢献が期待されます。<br />
<br />
【用語解説】<br />
注1　光散乱スペクトル：細胞に光を当てた際に散乱した光を、波長ごとの強さとして記録したものです。光散乱スペクトルには、細胞内部の微細構造の違いが反映されており、顕微鏡観察では得られない情報が含まれています。<br />
注2　悪性中皮腫：胸膜や腹膜などの中皮に発生する悪性腫瘍で、アスベスト（石綿）への曝露との関連が知られています。細胞診では、反応性中皮細胞と形態がよく似ているため、病理医でも識別が難しい場合があります。本研究では、このような識別が難しい細胞を対象として、本手法の有効性を検証しました。<br />
<br />
【掲載論文】<br />
タイトル：Accurate Tumor Cell Identification via AI analysis of White Light Scattering Spectra in Cytology<br />
著者：Yuka Tsuri, Fuka Takeuchi, Hayata Tsutsui, Wataru Nakata, Risa Onishi, Tomoko Wakasa, Junko Nakamura, Seiichi Hirota, Mikiya Fujii, Ryohei Yasukuni, Akihiko Ito, Yoichiroh Hosokawa<br />
掲載誌：<i>Scientific Reports</i><br />
DOI：10.1038/s41598-026-64056-z<br />
<br />
【関連リンク】<br />
医学部　医学科　教授　伊藤彰彦（イトウアキヒコ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/825-itou-akihiko.html<br />
医学部　近畿大学奈良病院　教授　若狹朋子（ワカサトモコ）<br />
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1884-wakasa-tomoko.html<br />
<br />
医学部<br />
https://www.kindai.ac.jp/medicine/<br />
<br />
]]></description>
            <link>https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2026/08/051118.html</link>
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            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医</category>                                                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">がん細胞診断</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">伊藤彰彦</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">光散乱スペクトル</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医学部</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">医療技術</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">悪性中皮腫</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">機械学習</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">細胞診</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">肺がん</category>
            <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">若狹朋子</category>
            <pubDate>Fri, 07 Aug 2026 14:00:00 +0900</pubDate>
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