教員紹介
- 林 公子
- 教授
所属 |
文芸学部 芸術学科舞台芸術専攻 総合文化研究科 |
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学位 | 文学修士 |
専門 | 歌舞伎史 |
コメント | チケットを買って劇場で芝居を見るという現在では当たり前のあり方は江戸時代に始まりました。江戸時代の歌舞伎や人形浄瑠璃がどのように興行されていたのかということについて研究しています。 |
備考 |
<報道関連出演・掲載一覧> ●2023/6/22 読売新聞 日本演劇学会での初代中村鴈治郎の映像公開イベントについて ●2018/12/19 日本経済新聞 京都の南座の耐震改修工事について |
リサーチマップ | https://researchmap.jp/khayashis |
伝統的な芸能や異なる文化を通して、
自分の中にはないものに出会うことも たまらなく魅力的だ。
中学生のとき歌舞伎に興味を持ったことが、今にして思えばのちの私の出発点であった。とはいえ、歌舞伎ミーハーの高校時代を経て大学へと進んだときには、歌舞伎/演劇を専攻することはまだ選択肢のひとつでしかなかった。そのころ読んだ本の影響で民俗学や文化人類学にも関心があったし、正直に言って歴史にはそれほど魅力を感じていなかった。歌舞伎の本の歴史のページはいつもぱらぱらながめるだけだったのだ。しかし、決定的な出会いが大学2年生の時に訪れる。歌舞伎の誕生をテーマにした講義で私は歴史の面白さに目覚めた。異なる文化としての歴史の魅力を知り、卒業論文で取り組んだ江戸時代の歌舞伎の世界を通して、歴史を探ることが謎解きと発見の面白さに満ちていることを知る。もう少し勉強がしたくなって大学院に進み、そして歌舞伎の歴史を研究する道を選んだ。同時に私はいろいろな舞台や芸能を観るのが好きだ。そこには生きている芸能の魅力が満ちている。歌舞伎や伝統芸能には限らない。同時代の演劇や舞踊には感覚が相通ずる面白さがある。一方、伝統的な芸能や異なる文化の芸能を通して、自分の中にはないものに出会うこともたまらなく魅力的だ。観て、感じて、そして考えることは楽しい。発見して、知って、それについて考えることはとても面白い。
学歴/経歴
学歴
- - 1987年11月
大阪大学大学院 文学研究科 - - 1984年3月
大阪女子大学大学院 文学研究科 - - 1981年3月
大阪大学 文学部
経歴
-
2014年 - 現在
近畿大学 文芸学部 教授 -
2007年 - 2014年
近畿大学 文芸学部 准教授 -
2001年 - 2007年
近畿大学 文芸学部 助教授
研究活動情報
研究分野
- 人文・社会, 芸術実践論
研究キーワード
歌舞伎, 番付デ-タベ-ス, 座敷歌舞伎, 年預, 歌舞伎番付, 媒体, メディア, 大阪, 『弘前藩庁日記』, 座敷芝居, 18世紀, 座敷浄瑠璃, 日本演劇, 比較演劇, 演劇的手法, 浄瑠璃, 演劇教育, 翁舞, 情報, 能楽
論文
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「委細別帳に有之」―『弘前藩庁日記』の芸能上演の記述について―
林 公子
演劇学論叢 (7) 2004年12月 -
「寿の興行」考
林 公子
フィロカリア 3 136-175 1986年3月
書籍等出版物
- 乙女文楽 : 開花から現在まで -大阪大学総合学術博物館叢書19 , 乙女文楽研究会 , 2章 大阪大学総合学術博物館所蔵の乙女文楽資料 , 2章 大阪大学総合学術博物館所蔵の乙女文楽資料 , 大阪大学出版会 , 2023年3月
- 歌舞伎をめぐる環境考 , 林 公子 , 晃洋書房 , 2013年10月
- 馬琴の戯子名所図会をよむ , 林 公子 , 和泉書院 , 2001年3月
MISC
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関西二〇〇八年下半期の歌舞伎の収穫
, 林 公子 , 歌舞伎-研究と批評 , 43 , 151 , 158 , 2009年9月
概要:2008年下半期の関西における歌舞伎公演評 -
川田耕著『隠された国家-近世演劇にみる心の歴史』
, 林 公子 , 演劇学論集 , 45 , 2007年11月
概要:川田耕著『隠された国家-近世演劇にみる心の歴史』書評 -
歌舞伎史の現在-『岩波講座歌舞伎・文楽』の「歌舞伎の歴史」が示すもの
, 林 公子 , 『比較演劇史の方法論の構築』平成14~16年度科学研究補助金[基盤研究(B)(1)]研究成果報告書 , 2005年3月
概要:『岩波講座歌舞伎・文楽』の「歌舞伎の歴史」についての論評
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 人形資料に基づく乙女文楽の芸能史的発展研究 , 近畿大学
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 人形衣装調査を中心とした乙女文楽の総合的研究 , 近畿大学
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 比較演劇史の方法論の構築 , 成城大学